『オプス・ピストルム ’30年代パリの性的自画像』(ヘンリー・ミラー 田村隆一/訳 富士見ロマン文庫 No.89)の感想
書籍『オプス・ピストルム ’30年代パリの性的自画像』(ヘンリー・ミラー 田村隆一/訳 富士見ロマン文庫 No.89)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
前回の『エロティックな七分間』の読書記録を、さらに悪く更新してしまいましたよ。一ヶ月近くかかってしまいました。反省。
確かに、この『オプス・ピストルム』も似たところはありますが、私はこちらの方がずっと読みやすく、魅力的だと思います。
あらすじを説明しますと、主人公は、駆け出しっぽいアメリカ男性新聞記者のアーフ。今風に言うなら、フリージャーナリストか、フリーエディターのような気がします。社員として働いているにしては、自由時間が多そうに感じましたので。
そのアーフが一人称で、パリで味わったエロティックな体験を、時系列順に描いた小説です。アメリカ人は、パリに、フリーセックスのイメージを持っているのでしょうかね?
これまた、『エロティックな七分間』の感想どダブるのですが、エイズの恐怖のない古き良き時代の、見境なしセックスを謳歌している雰囲気です。
では、どこが『エロティックな七分間』とは違うのか、というと。
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