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2007年12月14日 (金)

「ほんとにあった怖い話」1月号の感想

 出版元が朝日ソノラマから朝日新聞社に変わって、初めての愛読雑誌なのですが、内容はほとんど変わっていなくて、安心しました。おもしろかったです。逆に、広告ページが朝日新聞社関連のものが多くなって、すっきりしたような。それとも、すごそうな占いの宣伝も載っていた方が、ミステリアスでよいのでしょうかね。
 印象に残ったのは、伊藤三巳華さんの「自殺の連鎖」と、神楽ゆうさん原案・堆木庸さん画の「インナーメディスン」です。「自殺の連鎖」、この伊藤さんの描く、悪意を持った霊は本当に怖い!
 「インナーメディスン」は、語り手である神楽さんが、すべての男性を憎むほどの壮絶で悲惨な過去生を体験しており、どのように克服したか、というストーリーです。便宜上、克服と申しましたが、これは癒しの物語です。現在の神楽さんが、皮膚病にむしばまれている過去の自分自身とどう対話し、受け入れたか。結局、神楽さんは過去の自分の身になり、寄り添って慰めることで、皮膚病さえも癒し、過去の自分の憎悪をも消してしまったのです。相手の心に寄り添い、受け入れ、許すことがどんなにすばらしいことか、よくわかる、いいお話だと思います。

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