『夢喰見聞』感想・途中(笑)
『夢喰見聞』(作者:真柴真 スクウェア・エニックス)の弐巻と参巻を読了しました。このコミックスは全巻読み終えてから、感想を申すつもりだったのですが、奇異に感じられた点がありましたゆえ、一言。
メインキャラクターの一人らしい、「妄想」にとりつかれた人間が訪れる妄鏡堂の主人、「戒吏」(カイリ)は、大正末期が設定の時代でありながら、かけている眼鏡が、とてつもなく現代風・・・・というか、少なくとも20世紀末のメタルフレームなんですけど。やはり、ここはあの時代らしい、少々滑稽な丸眼鏡がふさわしいと思うのですが。まあ、妄想を扱っているのだから、かまわないのでしょうか。うーん・・・・。
ふと、気づきました。夏目漱石、森鴎外、萩原朔太郎、北原白秋、梶井基次郎、北条民雄、夢野久作、小栗虫太郎、吉屋信子、久坂葉子・・・・おっと、私の好きな作家名を並べる記憶ゲームをしてしまいましたが(すみません!)、日本の名だたる小説家・詩人様方で、あの丸眼鏡をかけておられる方の肖像写真が、全然思い浮かびません。何十枚も原稿を書き、膨大な読書をしておられながら、視力がいい方はあまりいないはず。
ひょっとして、先生方は、おかしな顔に見られるのを恐れて、仕事中以外は、ふだんから眼鏡をかけていなかったのではないでしょうか。だとすれば、強烈なストイックにして、ダンディズムですな。
あらあら、すっかり脱線してすみません。
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