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2008年9月27日 (土)

『るくるく』9巻の感想

 ずいぶん経ってしまいましたが、コミックス『るくるく』(あさりよしとお・講談社)9巻の感想です。ネタバレですから、ご注意下さい。
 もう9巻ですよ! 私は読み始めた頃、同人誌っぽいマニアックなお話だから、たぶん3巻、よくて5巻で終わるだろうなと、思っておりました。ごめんなさい、あさりさん及びファンの方々。でもね、やはり同人誌臭さは今もプンプンですよ。よろしければ、コミケット、コミティアなどの創作系で『るくるく』の番外編みたいな同人誌を発行していただけませんか、あさりさん(何をなれなれしく・・・・)?

 9巻も例によって、ほぼ一話完結のお話が9話、収録されております(偶然のように、ゴロが合っていますねえ)。一つ一つ紹介していくと、きりがないので省略させていただきます。男女を問わず、ちょっとタイプの変わったかわいい女の子が好きな方、ブラック・ユーモア好きの方、黒猫ちゃんがとにかく好きだ! という方(作中では、しゃべる黒猫君、実は主人公、六文の親父なのですわ)、女装男子好きの方(天使ルミエルは六文の高校に潜入する際、常にセーラー服を着ている。ただし、髪型はとがったように立ってる金髪なので、違和感この上なし)、たとえコメディであれ天使と悪魔の闘いが好き! とおっしゃるM様のような方、萌えとエッチは多ければ多いほどいい! と力説する男性の方々(私もですが)、そういう方々にはお勧めです(長すぎ! はぁはぁ)。
 ところで、私は一昨日、ダンナのパソコンから当ブログを点検しようとして、グーグルでサーチしてみたところ、ツンデレサーチというところでこちらの『るくるく』8巻の感想が取り上げられておりました。・・・・へえ、るくって、ツンデレだったのかと、驚いてしまいましたね。
 ツンデレというのなら、私は六文の幼なじみ、数(かずえ)だと思うのですが。地からして、気が強くてメガネっ娘(それは関係ないか)、何かと六文を口撃しますし、宿っている天使ヨフィエルが出現すると、男言葉になる、メガネを取った目は吊り上る、悪魔打倒のために攻撃的になると、怖くてかわいいです。そんな数は、ヨフィエル状態の際、路上でルミエルともみ合っているうちに、文字通り乳もみされてしまう(#77)、かなりエロおかしいシーンがあります。
 他に、見ものといえば、数とるくのスクール水着、るくの巫女初挑戦ですかね。もう一つ、ヨフィエル・数が六文を罵倒するうちに、後ろからペロに乳もみされていましたね(#73)。ペロは相変わらず、天使か悪魔か不明で、喜んで脱ごうとするし、頭が悪そうでいながら、日本神話のアメノウズメは知っているし、謎は深まるばかりです。最終話の#81で、数にまたもや、ヨフィエルとは別の存在が乗り移ったようです。これは、天使達の台詞に時々出ていた、大天使ミカエルなのでしょうか?
 そういうわけで、作者は周到に伏線を張り巡らせているのかいないのか、ストーリーに進展があるようなないような、ほのぼのしていて毒があるという、相変わらずの絶妙の微妙さです。でも、こういう漫画は他に見ませんし、単純に、「るく、かわいい」でいいのかもしれませんね。日常の中の刺激という点では、一押しです。それでは。
 

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