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2008年10月 2日 (木)

『鋼の錬金術師』20巻の感想

 それでは、また遅くなってしまいましたが、コミックス『鋼の錬金術師』(荒川弘 スクエア・エニックス)20巻の感想に参ります。ネタバレですから、ご注意下さい。
 アームストロング少将不在中、ドラクマが侵入してきましたが、見事に北軍が撃退しました。そんな混乱の最中、ホムンクルスのエンヴィーがドクター・マルコーの居場所を突き止めます。ところが、すべてはマルコーは計算しており、メイ・チャンの遠隔錬金術の助けを借りて応戦。エンヴィーはあの、無数の人間が合体した巨体にまでなり、マルコーを追い詰めますが、マルコーは賢者の石を破壊します。崩れ去った怪物から現れたエンヴィーの正体は、何と手に乗る大きさの虫でした。

 さて、アルは用心を心がけながら、リオールに到着したところ、昔なじみのロゼばかりか、父のヴァン・ホーエンハイムと久方ぶりに再会します。そして、父からはその正体にまつわる衝撃の事実、ホーエンハイムは賢者の石そのものであることを知らされるのでした。
 セントラルでは、奇妙な動きが続きます。アームストロング少将は、軍が「死をも恐れぬ最強の軍隊」をつくろうとしていることを告げられた直後、キメラのビドーも地下で同じく、倒立した格好で鈴なりに吊るされている人形(これに霊魂を定着させて、最強の軍隊にするわけです)を発見。けれども、ホムンクルスのグリードに殺害されます。ここで、本体であるリンが、「なぜ仲間を殺した」と責め立て、混乱をきたしたグリードは、仲間であるラースことブラッドレイ総統を襲撃し、彼らは決裂します。
 一方、小さな診療所で身を隠していたエド(半分以上過ぎたところで、やっと登場。三つ編みにせず、後ろで軽くまとめている髪型が新鮮でかわいい)は、辛くも逃れたところ、グリードから体の主導権を奪ったリンと出会い、「地下にいる『お父様』が来るべきその日に扉を開ける」と、ホムンクルス側最大の秘密を明かします。再び、グリードが入れ替わりますが、何とエドは、「おまえの手下になってやる」と、彼を強引に仲間に引き入れます。エドの入手した「約束の日」の情報は、師匠のイズミからホークアイ中尉、マスタング大佐へと、秘かに、しかも巧みに伝えられていくのでした。最終決戦の日は近し!
 いかがでしょう? 相変わらず、予想をくつがえし、驚きのオンパレードでしたが、しばし言葉を失ったのは前半です。エンヴィーが小さな醜い虫であったことと、今までずっとホムンクルスはもちろん、仲間からも雑魚扱いされていた、温厚で気弱で、錬金術師だけどあまり攻撃力もない(と思われてきた)マルコーの、激しい反撃でした。
 ひとまず、19巻で重傷を負っていたエドが復活して、私は一安心です(ま、死んでいたら続かないと、わかっていますけれども、ハガレンは予測不能ですから)。しかし、はぐれ(?)ホムンクルスのグリードを仲間にする目的とはいえ、手下になってやるって、あんた・・・・。誇りがないのか、大胆不敵なのか。グリードはもちろん、その内にひそむリンも、すさまじい野心家なので、簡単ではないと思うのですが。
 私が気をもむうちにも、お話は進みます。次の21巻を読むのが待ち遠しいような、怖いような。もうこれ以上、メインキャラクターがいなくなりませんように。

関連記事 来月で、ハガレンが最終回だそうです。
       『鋼の錬金術師』21巻の感想
       『鋼の錬金術師』20巻の感想・補足
       『鋼の錬金術師』18、19巻の感想

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