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2008年10月 3日 (金)

『凍牌』5巻の感想

 本日は糖分採りすぎ、甘いものは好きだけど、酸っぱいものはもっと好き! の紅林です(何だ、この出だしは←自主ツッコミ)。いよいよ、コミックス『凍牌』(志名坂高次・秋田書店)の感想に行きますよ。相変わらず、超ネタバレですからご注意下さい。
 あははは(乾いた笑い)、いよいよ、お気に入りのはずだった凍牌さえも、ぎゃふん本として紹介しなければならなくなったのでしょうか? それとも、潔くブックオフ送り箱に収めるべきでしょうか? いやいや、あと2巻は待ってから決めるつもりですが。
 あらすじと言っても・・・・要するに4巻の続きでして(いきなり、身もふたもないことを!)、簡単に申せば、主人公Kは、関との裏契約や高津の脅迫の狭間で切腹したけれども、まず、関と畑山の連携を崩し、最後は堂嶋のカンによる裏ドラを乗せた数え役満で大逆転し、命も勝利も射止めた、というところで大半のページが終わります。後半は、入院中のKの元に、幼なじみの少女、優(デビルマンのヒロイン、美紀に似たルックスの持ち主。ただし、口調は一人称「私」を除いて、男言葉。かなりかわいい。私のお気に入り)が、クラスメイトの上野を連れてきます。上野は以前、イカサマをやっており、今度はトランプの大富豪を申し出、Kは承知します。楽勝と思われた勝負は、しかし上野の単純なイカサマによって、Kは大負け。このままですむはずがなく、6巻へ続く、といった具合です。
 

 ま、私の不満はひとえに関対Kのパートにありますが、何といっても間延びしすぎ! 極道でも体育会系でもない15歳の少年が切腹して、普通なら激痛で意識が吹っ飛ぶはず。それなのに、関のモノローグがやたら多く、一体何時間勝負しているの? と苛々させられます。それに、最後の勝負から、周囲のギャラリーの様子までごていねいに作者は描いてくれて(どうでもいいはずでは?)、「雀士(おとこ)の中の雀士(おとこ)!!」と、皆で感動してくれてもなぁ・・・・。男、男と連発されると萎えるのは、私の感覚ゆえでしょうが(真剣勝負ほど、老若男女に構っていられなくなるのではないでしょうか。それをあえて、〈女にはわからない〉男同士の戦いに限定してしまうのは、どういう美学や特権意識があるのですかね? もしわかりやすい資料や本がありましたら、どなたでも結構ですので、コメントをお願いします)。
 最後に(ため息交じり)、志名坂さんの麻雀漫画の特徴または欠点なのかもしれませんが、5巻はほぼ関対Kのバトルになっていますが、4巻であれほど暴れ回った堂嶋の存在感が薄いこと! そりゃあ、Kとはライバルですから仲はよくないですよ。でも、せっかく個性的な面々が、畑山を含めてあと二人もいるのに、実にもったいないと思います。
 ところで、私は立ち読みしたり、またはヤングチャンピオンを購入したりして、5巻部分を読んでいた際は、特に上記のようなことは感じなかったのですよ。むしろ、単行本になって一つにまとめられたがゆえに、短所が見えてきたというべきでしょう。でも、見所もありますよ。四十話のラスト、土壇場に追い詰められたはずの桜輪会の面々が、Kを中心に、にやりと勝ち誇ったように笑うシーン。以前にもこちらで紹介した、吐血と激痛をこらえるKの鬼気迫る表情(四十五話)。Kの最後の牌の直前、堂嶋が「行け!」に対して、Kは初めて友人に返すように、「おう!」と、少し笑いながら応じる(四十六話)。
 あれあれ、こうやって述べておりますと、何だかおもしろいお話に思われてきました(我ながら呆れて、つっこめない・・・・)。細かくストーリーを追うよりも、シーンをじっくり楽しむべきかもしれませんね。やっぱり、私は次の6巻も感想を述べるつもりです。それでは。

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