前言を撤回します。
昨日、申していた江川達也さんのコミックス、『家畜人ヤプー』購入の件ですが、やはりやめることにしました。アマゾンの評価を読みますと、後半からかなりよくないらしいし、それはまあいいとしても、第一部完の状態はもったいないからです。私が立ち読みしたのは、一巻と三巻だったから、よくわからなかったのですね。
コミックス化するならば、最後の、「リン、あたしはおまえを現在に戻してやるわ」と告げるクララに対し、「いいえ、クララ、わたしはあなたに家畜として、一生仕えます。白人こそ真に美しく、正しくて偉いのですから」と、麟一郎が答える、「無条件降伏の章とか、ドリスが麟一郎の遺伝子を持つヤプーを増やすため、妹の百合枝を誘拐して、クローンによる近親相姦を行なわせるエピソードとか、描いてほしかったですなあ。
・・・・改めて紹介すると、本当に強烈な小説ですね。道理で、いろいろな人に勧めても、いやがられるはずですわ。
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