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2009年1月20日 (火)

『あの世はどこにあるのか』の感想

書籍『あの世はどこにあるのか』(著者:森田健 アメーバブックス新社)の感想を申します。ネタバレですから、ご注意下さい。
 あらすじといっても、特にありませんね(コラコラ←自主ツッコミ)。終始、著者の森田さんに対して、作家の山川健一さんと編集者の阿部恭子さんの二人が質問していくという、対談です。タイトルのようなテーマはもちろんのこと、森田さんが以前に行なった心霊治療で発信機を体内に入れる実験や、ヘミシングという音響効果で体外離脱した体験談、中国の摩訶不思議な超能力者達のことなど、幅広い分野で語られています。『「私は結果」原因世界への旅」』、また以前にこちらでも紹介した、『生まれ変わりの村①』など、森田さんの執筆内容を一つにまとめており、さらに語り口調だから読みやすく、わかりやすい、初めてアプローチする方にも親切な本だと思います。

 もちろん、一番多く語られているのが、中国に実在する「生まれ変わりの村」のことです。以前の書籍『生まれ変わりの村①』では、村人とのインタビューが大半を占めていまして、読みやすいが少し手抜きではないかとも感じましたが(衝撃的な内容でもありますし)、こちらは素直に、すらっと読めました。
 考えてみれば、宗教でもスピリチュアル系でも、「どうやったらあの世(天国)へ行けるのか」ということをくわしく伝えていても、「あの世とは何か、どこにあるのか」と、具体的につづったものはなかったのではないでしょうか。その意味では、森田さんやその主張に反発を覚える方でも一読の価値はあると思います。
 で、読み終えた私の考えでは、あの世とは現世と割と誓い別次元にあって、ほとんど変わらない生活ができる。自殺してもすんなり行けるし、処罰する存在もいない。が、ソウルメイトも存在しない。ごく狭い場所の内でしか、生まれ変われない(要するに、「前世が日本人でない」ことはないのだそうです)。あの世でスープを飲まなければ、生まれ変わっても前世の記憶を保持できる。特技は受け継がれるが、肉体や性別が変化するように、性格は変わってしまう。あの世から現世には何もできないが、心をこめて燃やしさえすれば、こちらから彼岸へものを送ることはできるのだそうです。
・・・・はい、質問や苦情がいっぱい出てきたでしょう? 「自殺したら、成仏できないはず!」「いいことをしようが悪かろうが、死後にいくところは同じなんて、おかしい!」「スピリチュアル系の本で読んだ、生まれる国まで劇的に変わるという説はウソなの?」「じゃあ、ハイヤーセルフは妄想?」「私、霊感があって見えるのに、幻覚扱いするのか!」・・・・こんなところでしょうかね。本当に、もっともです。私もしばらく、疑問や憤怒の嵐で本を伏せたまま、うなっておりました。
 しかしながら、私は『生まれ変わりの村①』よりも、納得しています。目からウロコが落ちたような、すがすがしい気分でさえもあります。『あの世はどこにあるのか』は、生まれ変わり現象以上に、現世やあの世をも含んだ、「時空(神? 造物主?)とは何か」という内容なのです。 そして、森田さんの論によれば、「時空は自らを知りたがり、問
われたがっている」、さらに、それに関連して、「人は生まれてから死ぬまで、運命は決まっている」「けれども、運命変更も可能である」「時空も運命も、定まっているようで、なかなか流動的」ゆえに、私達は、「自分を肯定し、すべてを手放してしまうべきだ」と。
 霊感のある知人が、「あの世は階級型実力本位の世界だ〈当然、自殺者は成仏できず、長くさまようことになる)」と、極めて整然と、私に教えてくれたのですが、それでも森田さんの説に惹かれてしまうのは、やはりその語り口調の素直さ、平明さゆえでしょう。宗教もスピリチュアル系も、何となく上から目線で語られているようで、賛成しながらも納得できずにおりました。森田さんの場合は、まったく逆です。いちいちツッコミたい反面、何だか安心し、時には笑ってしまうのです。
 それでも、私は霊感ある知人の説を、森田さん流に、「情報の混在が起こっている」と、判断するのも抵抗があります。矛盾していますが、森田さんも知人も正しいように思うのです。
 一方、私の注目している、はづき虹映さんの『誕生日占い』というか、数秘術は、「過去、現在未来と、私達はある意志を持って生まれてきた」とあって、森田さんの「霊がたまたま、通りがかった人について行き、妊婦のお腹に入った(誕生なんて適当だ)」という論と、真っ向から対立するものです。
 どれも、どちらが正しいのか、私にはまだわかりません。が、あっちこっちと、迷いながら考える状態が楽しくもあります。そう、少なくとも、あれがいいだのダメだの決めつけるより、森田さんのように、好奇心のままにやってみて遊んでいる方が、すごく楽しいのです。そういう気分になれただけでも、この本は購入した価値がありました。それでは。

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