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2009年2月 7日 (土)

『天然華汁さやか』の感想

 コミックス『天然華汁さやか』(佐能邦和・講談社)全3巻の感想を申します。ネタバレですから、ご注意下さい。
 エロチックコメディのこの作品、ほぼ一話完結になっていまして、あらすじはごくシンプルなのです。さやかというヒロインは、高校一年生で成績トップクラス、眼鏡をかけていて生真面目で、やや奥手っぽい美少女なのですが、実は官能小説が大好きでオナニーしまくり、すばらしいエクスタシーやハードなエロシチュエーションを夢見ながら、いつか処女喪失を! と願っております。そんな妄想てんこ盛り少女が引き起こす、ドタバタ騒ぎというわけですね。
 下ネタが三度のご飯より好きな私には、とてもおもしろかったです。作者の佐能さんの特徴なのか、コメディながらも、割と静かなテンポで淡々と進行するところが、いかにも青年マンガっぽくていいと思います(近頃は少年漫画が難しくて、青年やオヤジ向けの方がおもしろいみたいです)。

 全3巻ながら、1巻と、2、3巻の内容はややへだたりがあります。1巻はアイドルの伊藤くんや、美人ながら、さやかにエッチな攻撃(口撃?)をしかける玉海麗先生が登場しますが、2巻以降、二人は出なくなります。代わりに、さやかが組長となって、凛(りん)、そら、忍の四人が処女組を結成、念願の初体験のため、事前に様々なエッチな体験(男性向エロ本を買ったり、縛りを行なったり)を続ける、というものです。校長や変なオッサン、男子のクラスメートが暑苦しそうで、ちといやでしたが。
 清純な女子高校生でも、こんな妄想を持ち続けるのかと、ある種の願望を抱く男性はショックでしょうが、ま、彼女達の行為はあの時期を通ってきた女性ならば、大なり小なりやってきたのではないでしょうか? マンガだから、それを誇張しているのですよね。
 逆に、(あり得ないと思うけど)何の知識もなく、やってしまったら、女性はトラウマになるのではないでしょうか? だからといって、いたずらに好奇心ばかりを刺激して、心身の状態、妊娠や病気のリスクは語ろうとしない、今の風潮もよくないですけどね。
 未体験だからこそ、あふれ返る妄想もあるわけで、女子高生達もお盛んなのだなあと、楽しく読めました。おすすめです。

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