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2009年4月11日 (土)

『そうさく畑63』の感想①-不満

 5日(日)に行ってきた、神戸サンボーホールの創作系同人誌即売会『そうさく畑』と、それに付随するいろいろについて感想を申します。ネタバレですから、ご注意・・・・って、いつもの読書感想ではありませんね。
 まあ、正直なところ、今まで三度、買い手というか一般人として参加した関西コミティアと比較してはいけないことは承知しているのですが、それでも腑に落ちないというか、もやもやしたもののある反面、狂喜乱舞してしまう複雑怪奇な(いや、そう感じるのは私一人でしょうけど)イベントでありました。では、最初に、「これはいただけない」と思った点から申しましょう。

『そうさく畑』の会場はすぐに見つかりましたし、場内も盛り上がっていました。受付のお姉さんも優しい方でしたよ。しかしながら、入場して徐々に、私は何だかしっくりしないものを感じ始めたのでした。何だろうと、首をひねっているうちに、各スペースに配置された見本誌置き場である、「○丁目図書館」(そうさく畑のスペースは、「1丁目1番地」「2丁目5番地」と称されています。これはユニーク)が、誰もいないというわけではないのですが、割とガラガラであったためだったのです。見本誌の立ち読みは、私としては知らないサークル様のお宝を発掘する、またとない機会で聖地のようなものだと思っておりましたから、この人の少なさは、がっかりするというより、驚きました。
 パンフレットによれば、以前に提出した見本誌は今回出してもいいし、出さなくてもよいそうです。まあ、サークル様によっては煩雑さがなくて都合がよいでしょう。しかし、と、私は思います。私みたいな若葉マークの人も一人や二人でないのだから、もっとアピールしてほしかったです。
 それから、しばらく、何冊もの見本誌を見て回っておりました。それらには価格、サークル名、スペース位置、内容などが様々な形でラベルや帯カバーとして示されていましたが、スタイルはすべてサークル様任せらしく、見慣れるのに少し手間取りました。「え、この本、値段がない? スペースは?」と思ったら、裏側にあったりもしましたね。一定の様式のものを表紙に貼る方が、わかりやすいと思うのですが。達筆で読みにくい字もありましたなあ。
 極めつけは、1階(そうさく畑スペースは、1階、2階に分かれていました)のアンケート記入所(というのかな?)。用意されたボールペンで長机の上に腰を曲げて書くか(腰痛い!)、アンケート用紙を持ち帰って郵送して下さい、とのこと。私は書くのは苦痛でないけれど、これは苛酷・・・・。
 お宝を見つけた後、私はケーニヒスクローネでコーヒーとお菓子を味わいながら、『そうさく畑63』パンフレットをじっくりと読みました。A5サイズで200ページ、通常のサークルカットの他、前回の感想、お便り、アンケート、レポート、代表の武田圭史さんのコラムなど、内容充実・・・・と申したいところですが、やはりこれも不満。うがっているし、興味深い内容ながらも、武田さんの占める分量が並外れて多いように感じられます。お便りも少なくない、はずなのに、イライラする感じが抜けません。帰りの電車の中で思案するに、ようやく判明しました。つまり。
 主催者様とサークル様方は、緊密にやり取りしているけれども、一般参加者との関係ははやや希薄ではないか、と思います。私は創作系においては一般人なのですが、読みたい、または知りたいのは、楽屋落ちみたいなアフターレポートでも、18禁表示に関わることでもない、もっとシンプルなことなのです。
 どんなサークル様がおられるのか、どのようなお宝本があるのか。そういう有益な情報が欲しいのですよ。思い起こせば、あの椅子のないアンケート記入所が、私の不満の始まりだったようですね。
 よって、主催者様、そうさく畑が主催者様とサークル様のみならず、若葉マークの読み手とともに、三位一体の感動のムーブメントを目指していただけるよう、紅林真緒は心からお願い申し上げます。

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