映画『MW』はいかがですか?
夏コミに落選してから、通常の知人関係からネットまで、すっかり疎遠になったかのような私ですが、タイトルのような質問を発してみます。
え、本来なら、アンタがここに『MW』の感想を投稿すべきだろうって?
本当にそうですよね。
しかしながら、私は映画版が二人の主人公、結城と賀来の同性愛関係をあまり表現していないらしいと知って、観に行く気分が失せております。
原作である、手塚治虫さんの漫画版の感想なら、少しは申せるのですが。
残念ながら、コミックスは実家にあるので、細かい感想は書けませぬ。
でも、かなりおもしろい!
そして、衝撃的だと断言いたしましょう。
殺人、強姦、幼児性愛、リアルな同性愛表現の苦手な方には、おすすめできませぬ。
ピカレスクものなのですよ。
ショッキングな表現のオンパレードですもの!
しかも美しき悪魔の化身、結城を、ただ一人、制止できるはずの賀来は、彼の暴虐に怒り、憎みながらも、同性愛関係でつなぎ止められていますし(しかも、結城をその道に引きこんだのは、他ならない賀来!)、犯罪の手助けまでする始末。
あのほんわかした、愛と救いのある物語を描く手塚さんの作品とは思えませんね。
しかも、ラストシーンのどんでん返しには・・・・当時、初々しい乙女だった私は、本気で腰を抜かしました。
きっと、私の描いてきた性悪連中は、結城の影響を受けているのではないかと思います。
古今東西の傑作、力作、怪作(問題作?)に対しては、私も含めて、多くの人達が同じようにしか言えないものです。
「だまされたと思って、読んでみてね」
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