『運を良くする 王虎応の世界』の感想
『運を良くする 王虎応の世界』(森田健・山川健一 アメーバブックス新社)の感想を申します。ネタバレですから、ご注意下さい。
さて、今回の森田健ブックは、ご本人が書かれたというよりも、六爻占術(ろっこうせんじゅつ)の創始者である中国人、王虎応さんに、森田さんと作家の山川健一さんがインタビューする、という内容です。それこそ、トラさんというあだ名の王虎応さんの生い立ち、価値観、謎に満ちた六爻占術の方法まで。
読後、私としては可もなく不可もなしという感じでした。ところが、ネット他で紹介されているこの本の読書感想は、好意的、また熱狂的なものばかりで、びっくり仰天しました。ま、「可もなく不可もなし」なんて感想を載せるわけがないですけど。しかしながら、私以外の他の方々は、この本の何によって、どのように感動したのでしょう。
正直、私が読み辛いと思ったのは、全然わからない専門用語だらけの六爻占術の方法が長々と載っていたことです。ところで、帯カバーに、「夜型のほうがお金が入ってくるのはなぜ?」「お豆腐が財運をよくするのはなぜ?」という言葉がありましたけれども(あおり文句?)、これは実は山川さんに効果的な方法なのに、目立つ位置にあるため、すべての人に効果があると、誤解されないでしょうか。あざといなあ。
道教、チベット密教について、トラさんは言及されていますが、私には別世界のあまり興味を引かない思想に思われました。で、やはり、どうしても、六爻占術にページが割かれているように感じられ、この本は結局、六爻占術の宣伝本ではないか、と疑っております。
もし、六爻占術に興味がおありの方は、下勉強も含めて、購入されることをおすすめします。巻末には、六爻占術の無料サービスもついていますから。
ただ、いつかも申したかもしれませんが、六爻占術テキストは1巻だけで10万円、他に参考書やDVDを購入したら、さらに万札が飛んでいくわけで・・・・。
もしかして、私は多忙な折に飛び飛びに読んでいたから、この本のおもしろさがわからないのかも、と思うこともあります。もう一度、読んでみて、再発見がありましたら、新たな感想を投稿しますね。それでは。
| 固定リンク | 0
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 『若きドン・ジュアンの冒険』(ギヨーム・アポリネール 須賀慣/訳 富士見ロマン文庫 No.77)の感想(2024.08.31)
- 『GOETHE(ゲーテ) 2024年10月号』(幻冬舎)の感想(2024.08.30)
- 『一万一千本の鞭』(ギヨーム・アポリネール 須賀慣/訳 富士見ロマン文庫 No.76)の感想(2024.08.23)
- 『戸川純のユートピア』(廣済堂出版)の感想(2024.08.12)
- 新しい読書感想まで……(2024.08.11)
コメント