『バクマン。』3巻の感想
とっくに、4巻も発売されているのに、私って本当に遅いですなあ(苦笑)。とにかく、漫画『バクマン。』(原作:大場つぐみ 漫画:小畑健 集英社)3巻の感想を申します。多少のネタバレが含まれておりますから、ご注意下さい。
あらすじを申しましょう。最高と秋人がジャンプ編集部で偶然に出会ったライバル、新妻エイジは変わり者でしたが性格は悪くなく、親交を結ぼうとまでします。秋人は王道漫画のネタ作りに苦しみ、夏休みに入るため、いったん最高と、別々に行動することにします。最高も現状を突破すべく、エイジのアシスタントにまでなったところ、同じアシでプロデビューを目指す新進気鋭の福田真太、30代のベテランアシ(と言えば聞こえがいいけれども、30を越えてもプロになれない)の中井拓朗と出会い、改めてトップを目指す厳しさを感じ入るのでした。
そうやって、最高は孤軍奮闘しますが、恋する亜豆は先に声優デビューし、メジャーへの道を進み始めます。さらに、公園でキスする秋人と見吉を見てしまい、動揺しまくる最高。漫画家としての道ばかりか、亜豆との交際にも不安を感じるものの、彼女のメールで気を取り直します。また、エイジと福田の言葉で、子供時代に描いていたものにヒントを見出します。同時期、秋人もあるひらめきを得て、夢中で作成しております・・・・というもの。
おもしろかったですよ。でも、4巻がおもしろくなかったら、私はもうやめようかと思います。理由は、人物に毒がない! ジャンプの編集部事情がわかるのはいいけど、私としては「へーえ」程度で、漫画の描き方や出版社の裏事情みたいな暴露本の方がおもしろいです。極めつけは、格闘でなく、漫画という作品のバトルって、ものすごく地味! 感情移入できません。『ガラスの仮面』みたいに、互いの作品について、くわしく説明されていれば、エイジなり、最高や秋人なりに、共感や親近感を覚えられるのにね。それでは。
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