『サザエさん』5~6巻の感想(報告?)
漫画『サザエさん』5~6(長谷川町子全集5、6巻 朝日新聞社)の感想というか、報告をいたします。ネタバレを含んでいますので、ご注意下さい。
5は「朝日新聞」に昭和27年4月から昭和28年1月まで連載された漫画が元で、姉妹社発行の13~15巻に収録されたもの。6は「朝日新聞」に昭和27年9月から昭和30年2月まで連載された漫画が元になり、姉妹社発行の16~18巻に収録されたものだそうです。
5前半(姉妹社版13巻?)では、ノリスケが波平の甥で、東京の新聞社勤めであることが判明しました。さらに、どのあたりだったでしょうか、5か、6だったかもしれませんが、ノリスケの苗字は「ナミノ」だそうです。ベレー帽をかぶった、調子のいい青年で落ち着いているようです。
さらに、後半(姉妹社版15巻?)、磯野家に小説家の伊佐坂一家が引っ越してきます。「似たもの一家」と、打ち違えそうになりますねえ。主人は「伊佐坂難物(いささか なんぶつ)」、妻は舟の学生時代の友人、「お輕(かる)」、高校生らしい長男「じん六」、中学生っぽい「浮え」と、やっぱり『似たもの一家』の登場人物ではありませんか。ま、別にいいのですけど。
6は結構変化がありましたね。前半(姉妹社版16巻?)では、ついこの間まで(?)幼稚園に入ったと、はしゃいでいたワカメが、小学校に入学しました。この子は基本活発ですが、初めての人には人見知りが激しいところ、カツオやサザエと違いますね。ノリスケの結婚の件で、大人用のゲタをひっかけて外へ飛び出すところが、無性にかわいいです。
そう、後半(姉妹社版18巻?)でノリスケが、「いりえタイコ」と見合いをし、結婚をしました。新居は、磯野家にほど近いアパートにあるようです。新婚家庭にも関わらず、ワカメが遊びに行っています。
才色兼備っぽいタイコが、どうしてノリスケを気に入ったのか、ちと不明なのですが、さすがの磯野家の面々も浮つき気味で、主役を若夫婦に取られたみたいで、おもしろかったです。それでは。
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