『生きがいを見つけたい 「専業主婦」の仕事探し』の感想
ビジネス書籍、『生きがいを見つけたい 「専業主婦」の仕事探し』(永井祐子・はまの出版)の感想を申します。ネタバレを含みますから、ご注意下さい。
以前に申したとおり、私は現在、求職活動をしながら、それが思うようにいかないものですから、在宅でライターのお仕事をやっています。ろくに予備知識もなく、教えてくれる人も見つけないまま、見切り発車してしまいましたが、意外となるようにはなるもので、かなりおもしろくてやりがいがあります。
ですから、この本は、今までネットでたくわえた知識のおさらいと補填のような気分で、興味深く読了しました。著者の永井さんという方は、ネット黎明期(?)に、データ入力などから在宅ワークを始めた方です。当然、実体験談が多く、ためになります。在宅ワークに向いているか向いていないか、判断することもできますよ。先に紹介した『地獄の在宅ワーク』は経営者としての上から目線ぽかったのですが、この本は素直に、共感を持って読めました。
初版は2001年だから、情報はやはり古いです。永井さんご紹介のサイトに行ってみたら、掲示板が出会い系に無残にも荒らされていて、どんな管理をしてるんだ!? と、私は呆れ返ってしまいました。かくも立派にアドバイスなさる永井さんも、サーチしたのに、ご自身のHPを見つけられません。閉鎖したのでしょうか。あーあ。
参考になったし、お薦めできる反面、今も永井さんやそのお知り合いは、元気でお仕事をしているのだろうかと、心配になってきます。かくもWEBの世界は、入れ替わりが激しく、諸行無常なのでしょうか。それがネットであり、ネットに関係する者の宿命、なのでしょうかね?
とにかく、永井さんのお話や私のちっぽけな経験からすれば、WEBは刺激的でおもしろくはあるけれども、悪意や詐欺の渦巻く、身近で恐ろしい異世界だということです。
私はネットビジネスをやるな、とは申しません(実際、やっていますもん)。ただ、「気軽に」「気楽に」「片手間に」「ラクラク」やるものではないし、そうしようとしたら、一生を台なしにするほどの打撃を受ける危険がある、ということです。大げさではありません。実例が多すぎて、書けないだけです。
最近の状況を見ていると、私の気がかりは杞憂になるどころか、「現実は私の想像を凌駕している」ようです。本当に、私も気をつけてやっていきましょう。それでは。
| 固定リンク | 0
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 『オプス・ピストルム ’30年代パリの性的自画像』(ヘンリー・ミラー 田村隆一/訳 富士見ロマン文庫 No.89)の感想(2023.12.02)
- 『戦争は女の顔をしていない』(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 三浦みどり/訳 岩波現代文庫)の感想・その4(2023.11.28)
- 『戦争は女の顔をしていない』(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 三浦みどり/訳 岩波現代文庫)の感想・その3(2023.11.25)
- 『戦争は女の顔をしていない』(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 三浦みどり/訳 岩波現代文庫)の感想・その2(2023.11.19)
- 『戦争は女の顔をしていない』(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 三浦みどり/訳 岩波現代文庫)の感想・その1(2023.11.18)
コメント