ゴスペラーズ坂ツアー2009“15周年漂流記 秋冬”の感想
昨日、グランキューブ大阪で行なわれた、ゴスペラーズ坂ツアー2009“15周年漂流記 秋冬”の感想を申します。いつものネタバレに加え、私自身、曲名も振り付けもメンバーのプロフィールさえ、あまり知っておりません。単に、彼らが好き、彼らの歌がお気に入りという、手抜きファンです。悪気がないとはいえ、とんでもない間違いをしているかもしれませんが、それでも許してやろう、という方、どうぞお読みになってください。
スタートは、たぶん18時40分から50分頃。ライトがすべてオフになって、ステージの下のみが点灯されて、私達が注意を奪われているうちに、一段上からメンバー登場。しかしながら、最初の曲からして、私は知りませんでした。聞いたことあるよな、ノリがいい曲だよな、なんだっけな~という感じです。
何度も、知らない曲にあうと、私は途方に暮れてしまいますので、今回も最新アルバム『Love NotesⅡ』に添付されている、歌詞ブックを持参したのですが、あまり役立ちませんでした。そんな私の所作に、知人3名はなぜか大笑い。「わからない曲? 別に、のんびり聞き流せばいいやん」「新鮮に聞けるで」という意見に、なるほどと、私は目からウロコが落ちた思いでした。
「The Ruler」「告白」と、酒井ファン及びリーダーファンに、うれしい曲が続きます。7曲目から、北山君が、「ラグジュアリーな気分にひたって、座ってください」と言ってくれたので、私達は着席。この時か少し前か、「マイクロフォンナンバー1、愛知県刈谷市出身、天秤座B型、酒井雄二」と自己紹介があったと思います。みんな言ってましたけど、私は酒井さん一人の記憶しか自信がないので、省略いたします。
7曲目「ラヴ・ノーツ」という曲は、「15周年ということで、記念になる曲をと思い、作りました。自分でもいい曲だと思います」と、リーダーも言ってましたが、私もすごくいいと思います。恋愛ドラマのような、切なく穏やかながらも、パワフルです。私はこの曲と、アンコールの「Promice」で身震いするような、あのエクスタシーを感じましたよ。しかも、「ラヴ・ノーツ」は、会場へ行く直前に、アルバムの初回購入特典であるDVDを見ていましたから、漫画『人間交差点』に出てくる、「戦争でボロボロに傷つき、命まで失うけれども、恋は滅びなかった」という、いくつかのエピソードをあざやかに思い出し、涙が出そうになりました。
私達が着席していると、「冬の豊」という、安岡君が主人公のドラマが進行。合間に、「Moon glows」などの静かな歌が入ります。「宇宙へ」の次から、「後半戦(?)突入」(誰が言ったのでしょうか?)。「SAYONARA」「愛の歌」と、テンポのいい曲になります。「愛の歌」で、リーダー采配で、高音部・低音部・中音部に別れて、私達も歌いました。当初は、「ラララ/こぼれて」「ラララ/聞かせて」の繰り返しだったのですが、リーダーは、「ラララ/五人の歌を」「ずっと/聞かせて」に変えて、私達にリードしました。楽しかったから、いいですけどね。
いつの間にか、酒井さんがいなくなったと見るや、次の曲(「LOVE MACHINE」というの?)で、コスプレして登場。正義の味方というより、悪の幹部みたいでしたが(ほめてます!)、楽しそうでしたし、私も笑ってはしゃぎました。「一筋の軌跡」で再登場した酒井さんは、「ごめん、ごめん。さっき、十三に行って、ねぎ焼を食べてきた」と、すっとぼけてくれて、また笑わせてもらいました。しかし、「誓い」で、さすがの酒井さんも息切れっぽかったです。声が出ていなくて、はらはらしました。
メンバー全員(別の日の彼らを見ていませんから、正確な判断ではないでしょうけれども)は、全体的にとても元気でノリがよかったです。リーダーはいっぱい話してくれましたし、北山君はよく踊っていましたし、黒沢君は「スカイテナーになったかな?」と言うほど、相変わらず美声でしたし、安岡君もはつらつとしていました。酒井さんの後半の息切れは、今までのサービスのしすぎで疲れが出たのだと、私は思っております。それにしても、今までのライブの疲れもあって当然なのに、リーダーと黒沢君は、すぐれた歌唱力の彼らにあっても、やはりトップだと感心してしまいました。
リーダーの印象的なトークを例に挙げましょう。
「(会場内にいた赤ちゃんを意識したように)これからも、『新大阪2020』『新大阪2030』と、歌い続けていきたいと思います」
「(最後の曲、『Promice』を歌う前に)今年の年末はオフなんですよね、オフ。今度こそは、紅白出場を目指します」
どちらも、「がんばれ」の声とともに拍手。「永遠に」、私はあまり好きな歌ではないのですけれども、ゴスペラーズの曲の大半が聞いていて心地よくて、癒される気分になれるのは、恋愛の純粋な部分をうたい上げているからではないかと、「Promice」を聞いて、心身が痺れる甘さに酔いながら、思ったのでした。
今回は、全体的に明るくて軽快でした。それだけに、リーダーのみならず、他のメンバーの、「オフだもんなあ」のつぶやきが、少々重かったです。ひいき目かもしれませんが、私は、ゴスペラーズは優しく、甘く、切ないラブソングを歌い続けていってくれれば、いっそうの飛躍ができると思います。私もがんばるから、メンバー全員も、ぜひいい曲作りをしてください。来年はいい年になりますようにと、ステージを去り行く彼らに向かって、心の中で語りかけたのでした。それでは。
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