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2010年1月に作成された記事

2010年1月31日 (日)

HPを更新しました

 先ほど、HPを更新し終えました。
 興味がおありの方は、訪問してやってくださいませ。
  ↓ ↓
http://homepage3.nifty.com/m-donbei/

 さて、こちらも更新したいところですが、急ぎのメールが来ましたから、また明日!

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2010年1月30日 (土)

『ほんとにあった怖い話』1月号『ほんとにあった怖い話 霊障ファイル・私が出会った霊能者特集』の感想

 漫画雑誌『ほんとにあった怖い話』1月号と、『ほんとにあった怖い話 霊障ファイル・私が出会った霊能者特集』の感想を申します。ネタバレですから、ご注意ください。
 最初に、1月号から参りましょうか。全体的に、身の毛もよだつという雰囲気の怖さは少なかったようで、『ほん怖』に興味はあっても、やっぱり怖くて購入できなかった方にお勧めです。「御利益神社&仏閣」特集も、実用的でいい感じです。伊勢神宮に大神神社(おおみわじんじゃ)と、私にとっても非常に印象的な神社が載せられていて、やっぱり、うん、うん、と、納得していました。「氷室奈美のオーラドローイング」で、氷室さんのオーラ鑑定を受けたのは、なんと津久井教生さん! 元々、ファンだから、うれしかったですな。予想どおり、津久井さんは個性的な方でした。さらに、津久井さんなりのパワーストーンとの出会いや活用法が披露されていて、興味深かったです。
 漫画は、『弱り目に祟り目』(ひわときこ)の、入院中の怖いエピソードや知人について(憑いて?)きた、得体の知れないタンスのことなど、ありそうだから、おもしろ怖かったです。恐らく、霊感がない人は多数であるはずですが、自分にも家族友人知人にも、怪異現象を体験したことのない人こそ、いないのではないでしょうか? 『影御前Ⅴ』(小林薫)、風水や家相は、信じない人には何ともないのでしょうが、それにしても、下手なリフォームは恐ろしい! というお話です。霊感のある私の知人も、「どこそこはやばいから、絶対にそこで仕事してはいけない」と、アドバイスしてくれますが・・・・風水って効果があるだけに、反動が怖いですね。そして、小林さんのそばにいる影御前が、他の人は守れない、小林さんだけを守っているのだと、アシスタントさんの口を通じて力説するあたり、霊感知人が守護天使(守護霊のことらしいです)について語るのと、まったく同じでしたよ。

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ふにゃあーん

 急に温かくなったせいか、逆に体調を崩してしまいました。
 久しぶりに、室外の仕事をして、気が緩んだせいもあるでしょうね。
 皆様も、どうぞ、気をつけてください。
 もうしばらくしたら、元気になっていると思います。
 とにかく、だるくて眠いのに、いざ寝ようとすると、肩や首が突っ張って、痛くて、眠れないという悪循環なのですよ。困ったなあ。

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2010年1月26日 (火)

外でやるお仕事は、やはり大変

 今朝、久しぶりに6時25分に起床して、お弁当づくりや洗濯に精を出し、出勤しました。
 さらに、初対面の大勢の人達と働いて、8時間も拘束されなかったのに、大いに疲れて帰宅。パソコンは使えても、仕事の緊張感、頭の回転、段取りなどが、すっかり鈍っています。
 いつまでも、あると思うな、親と金、そして時間。
 規則的な生活を目指して、今晩は早く寝ます。読書感想のアップが遅れていて、申しわけありませんけれども。

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2010年1月25日 (月)

唐突に、何かが降りてきたみたい

 今日は、明日から少しばかりアルバイトをするため、美容院に行ってまいりました。
(その美容院は、月曜日でも営業していることがあります)
 ま、すっきりした後、本屋さんで、どんなパソコンソフト関係の本を選ぼうかと探したり、コンビニで『はじめの一歩 総集編』と立ち読みして、ドキワクし(しかも、買ったのは明日の朝食用のパン。たまには買えよと、自主ツッコミ)、帰宅しました。何気なく、大昔にファンだった作家さんのことを検索したら、あるページで、トロヤの木馬の疑いありと判断して、セキュリティソフトが緊急シャット。どうしよう、どうしようと、私はわたわたして、晩ご飯がかなり遅れました。
 それでも、りくろーおじさんのチーズケーキなぞを食べて、夕食後の後片付けをしていた際、不意に何かが降りてきたのです。

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2010年1月24日 (日)

私が一番はまっている、漫画雑誌は?

『ほんとにあった怖い話』感想をアップしようかと思ったのですが、深夜にやるのは「怖い」ので、また後日(今日、最新号が発売されているのですよね。私って本当に遅いですなあ)。
 ダンナが購入するおかげもあって、私は週刊プレイボーイ、ヤングマガジン、ヤングアニマル、アクション、時々ヤングチャンピオンまたはヤングジャンプを読んでおります。たまに、少年ジャンプや少年マガジンに目を通してみたら、なぜかとても難解に思われました。今は、青年かオヤジ向け雑誌の方がおもしろいのでは?
 それで、ヤングチャンピオンには『凍牌』、そして、最近妙に惹かれる、『酒は辛口 肴は下ネタ』が連載されていて、おもしろいです。余談ですが、『凍牌』は、なんと無敗を誇るくせ者、大辻のジジイに、Kは前歯1本をたたき折られるという、衝撃の展開です。右足小指は切断される、切腹する、次は前歯ですか。ブサイクなやつに虐待される美形というのは、大昔から連綿と繰り返される、SMティックな構成・構図ですねえ(ウソだと思うのなら、キリスト教の、キリストおよび聖人聖女の殉教絵・受難絵を見てください。『聖アガタの殉教』は、乳房を切断されますし、『聖セバスティアヌス』は殉教ではなかったかもしれませんが、半裸の美青年が全身に矢を浴びせられているのですよ)。

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2010年1月22日 (金)

『パソコン在宅ワーク術 最新版』の感想

 書籍『パソコン在宅ワーク術 最新版』(笠松ゆみ・白夜書房)の感想を申します。ネタバレを含みますから、ご注意ください。
 記事作成のお仕事をやっているため、私はいろいろと在宅ワークに関する本を読んできましたが、この本が現段階では、もっとも実践的で、上から目線でもなく、素直にするっと、そして熱心に読めました。こちらで紹介されているノウハウは、かなり使えると思いますので、やってみるつもりです。運命の場である、I図書館から借りたのですけれども、今もなお販売されているのでしょうか? お勧めです。
・・・・って、それだけでは感想にならないだろう、と自主ツッコミを入れて、さらに続けます。
 初版2003年で、今まで読んだ在宅ワーク本の中で一番新しい、はずですが、それでも、やっぱり、情報が古いです。在宅ワークの仕事の説明で、もっとHP作成系やWEBデザインのことにも言及すべきだと思います。逆に、経理代行が紹介されていますが、個人情報保護の時代、元社員でもない外部の人間に、わざわざ、報酬をやってさせるでしょうか? 疑問です。

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2010年1月20日 (水)

明石のおいしいもの

明石のおいしいもの
明石焼ならぬ、「玉子焼」です!
カリッフワのたこ焼きもいいですが、やっぱり地元といいか、本場は違います!
ふあほわで、だしにつけた後のとろける舌触りと旨味に、もうトリップしてしまいます!
私は知らなかったのですが、だしもおかわりできるのですね。とても大きい玉子焼だったのに、10個もあったのに、私はハフハフ言いながら、あっという間に完食しましたよ。おいしい550円でした。ちなみに、お店は、お好み焼道場といいます。(^.^)b

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2010年1月19日 (火)

もう一度、やり直し

 もう一度って、何度やり直すつもり?
 一体、何回、勉強すれば気がすむの?

 などと、自主ツッコミを入れてしまいますけれども。

 とにかく、先週は妙に大変でした。
 右人差し指と中指に、水ぶくれができる火傷を負ったり。
(人差し指は特にひどくて、水ぶくれが破れた後に痛みだし、絆創膏をはりっぱなしです。
 中指は、傷がふさがったのですが、赤く引きつったあとが残って、見ている方が痛そう)
 
 パソコンに、ウイルスが感染した疑いが出て、やたら起動不良を起こしたり。
 セキュリティソフトメーカーに、泣きついたり。
 また、リカバリーの悪夢を見るのかと、呆然としていたり。
 結局、感染しておらず、安心しすぎて寝こんでしまったり。

 とにかく、運がいいのか悪いのか、よくわからない一週間でした。
 だから、とにかく、原点に戻るのです。
 ブログを書く喜び、本を読む幸せ、同人誌活動の醍醐味を骨の髄まで味わい、しゃぶり尽くしますの。
 どうぞ、よろしくお願いします。m(_ _)m

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2010年1月13日 (水)

1月10日のイベントでは、ありがとうございました!

 どれだけ遅れているのかと、苦情が寄せられそうですが。
 1月10日の大阪のコミックシティ、スペースに来ていただいた方、M様、購入された方、おとなりのA様、皆様へ多大の感謝をささげます。
 しかし、お礼が遅くてすみませんでした。
 ライティング締切があったためと、昨日から再び、新しいお仕事の依頼が来たためなのです。
 また、こちらの投稿がシンプルになるかもしれません。
 が、現実逃避的に、長文になることもあり得ます。
 予定は未定とは、まさに私にとって至言ですな。

 いや、今年こそはKOFのブルー・シリーズ№3を発行したいから、他人事ではないですね。
 さあ、どうするの、私?

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2010年1月10日 (日)

何やってるの、私?

いくらおいしかったからって、昨日のランチの報告を、私はどうして今、やっているのか、その理由は。
実は、コミックシティ大阪の開催かれたばかりなのですが、暇なのでとうこうしてみた、わけです。
はい、ごめんなさい。早く戻ります!m(__)m

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水戸のおいしいもの

水戸のおいしいもの
今さら的な情報で恐縮ですが、冬コミで購入した、レトルトの水戸の納豆カレーです。男性向け萌イラスト、メイドさんの絵が目立つパッケージに入ってました。
味の方は、納豆が苦手な関西の人でも、たぶんオーケー、なはず? あっさりしてスパイシーな、私好みの味です。ちなみに、糸は引いていません。香りも、納豆よりもカレー的です(当たり前だって)。中辛という以上に、辛めな感じでした。
水戸とは、こういうおいしいものが、たくさんあるのでしょうね。

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2010年1月 9日 (土)

さぼっていたわけではありません! 初夢が強烈すぎたからです。

 ライティングのお仕事のため、読書感想も書けずにすみません。
 明日の大阪のイベントは、6号館Cゾーン、ぬ-48bに生息しておりますので、同人誌をお求めの方のみならず、生紅林が見たいという方、どうぞいらっしゃってください。
 HPも、しっかり更新しましたよ。新刊『ハード&ルーズ』のことも、「同人誌通販」にて宣伝しております。
 → http://homepage3.nifty.com/m-donbei/

 日頃の悪行のむくいか、ひどい初夢を見ました。
 庵、ロック、稲葉さん、キアヌ・リーヴス、長瀬君、K、劉鳳、宮田、夢幻君、筒井順慶、松永久秀、佐藤十兵衛、伊吹謙悟、009、ジロー、ガッツ、ドルゴルーキー、ゲドに、合わせる顔がありません。

(次は、腐女子的な、あまりに腐女子的な内容なので、男性は読まない方がいいですよ)

 

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2010年1月 7日 (木)

私に新しい恋人ができました!

 あわわ、ついに、私のような者にも恋人ができてしまいました。
 それはI図書館です!
 今まで、『サザエさん』『大島弓子選集』等を借りてきて、お世話になった反面、『ほんとにあった怖い話』『幸運の女神を味方にする方法』『神のなせる技なり』『土竜の唄』(どういうランナップだ・・・・)など、近所の本屋やアマゾンで購入した本がたまってきましたから、もう絶対に当分は借りるまいと、決心して、返しに行ったのですが。
 私の決意は、たった一時間でもろくも崩れ、『パソコン在宅ワーク術 最新版』を借りてしまいました(はいはい、読了したら、また感想をアップしますって)。
 どうして、借りないぞと、気を引き締めていたら、ぞろぞろと、おもしろそうな本、必要そうな本が私の目についてしまうのでしょう?
『ウミウシ図鑑』『江戸の色川柳』『詐欺の手口』『オルフェウスの窓』『おまえ うまそうだな』・・・・。
 やはり、本はそれぞれに心を持っていて、「こいつ、釣れそうだ」と思った瞬間、毒電波や秋波を送ってくるのではないでしょうか?
「ほら、俺を見ろ」「手に取って開くんだ」「ほう、オマエ、文章を書くのが面倒臭くないのか? ブログをやっている? なら、俺のことを書け! 紹介しろ!」
 と、脅迫されているような、あるいは熱烈に口説かれているような気分になりましたよ。
 仕方がありません。責任は取らなくては。
 そういうわけで、私はI図書館と異様に相性がいいので、抵抗するのをやめて、恋人にすることにしました。
 以上のことを、ダンナに熱っぽく報告したのですが、ダンナは、「相手は男どころか、生身の人間でもないからなあ」と、非常に冷たい態度です。
 決めました。私はI図書館と熱い仲になって、知識を吸収し、恋の奴隷となって、こちらに感想をアップします!

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2010年1月 5日 (火)

昨日の続き

 新年の挨拶に引き続き。
 現在、年賀状を絶賛作成中ですから、友人知人悪友諸兄および諸姉、楽しみに待っていてください!
「やったぁ、今年は紅林のやつ、年賀状を忘れていやがる」と思って、小躍りしていてはいけません。
 私は、しつこさで定評のあるA型ですよ。
 年末年始はへこんでいましたが、へこたれはしません。
 これから、ご挨拶しますよ? お楽しみに。

 そういうわけで、一般訪問者の方々、今日明日と、こちらの内容がシンプルになりますが、上記のとおりの理由ですので、お許しください。
 ↑
 本当は、これが一番言いたかったのです。

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2010年1月 4日 (月)

遅ればせながら、新年のご挨拶

 タイトルのとおりですけれども。

 明けましておめでとうございます。
 今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

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2010年1月 3日 (日)

『凍牌』8巻の感想

 漫画『凍牌』(志名坂高次・秋田書店)8巻の感想を申します。ネタバレがありますから、ご注意ください。今度こそ、さらっとご紹介しますからね!
 8巻は7巻に続いて、麻雀の全国大会、竜鳳位戦予選。大きく出遅れたKですが、見る間に追いつき、畑山と同じ卓で闘った際には、予選1位の彼をしのいで圧勝。どうにか、ぎりぎりで予選を通過します。そんな華々しい活躍をしたために、当初にねらい撃ったサングラスの男に、Kはからまれかけますが、偶然、畑山が割りこんできます。実は、サングラスの男は暴力団関係者で、畑山はあらぬ疑いをかけられ、激しい拷問を受けて死にます。サングラスの男の暴虐は、さらに「氷のK」へ及ぶのですが、それは同じ登録名のもう一人のK、つまりKから勝利した少年に向かいます。

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2010年1月 2日 (土)

『サザエさんの東京物語』の感想

 エッセイ集?『サザエさんの東京物語』(長谷川洋子・朝日新聞社)の感想を申します。ネタバレですから、ご注意ください。
 これは、今までずっと感想を投稿してきた、『サザエさん』の原作者、長谷川町子さんの妹さんによる、町子さんや長谷川家をめぐる裏話のような作品です。だから、このタイトル、正確ではありませんね。『サザエさん作者、わが姉町子とは』などといったふうにした方がよかったのに。せいぜい、マスオのモデルが作者さんの早くに亡くなられた夫である(「元祖マスオさん」)と、『サザエさん』創作については、少しの記述しかありません。
 そもそも、長谷川洋子さんとはどういう方かと申しますと、長谷川家三女で末っ子、娘さん二人がいらっしゃいます。長谷川町子さん自身による『サザエさんうち明け話』にも載っていますが、あまり目立たなかったお方です。
 当然、『うち明け話』よりも、さらにディープで、どろどろした長谷川家事情が語られます。洋子さんは望んで東京女子大学国文科に入学したのではなく、本当は数専科に行きたかったのに、「お嫁のもらい手がなくなる」「国文科の方が女らしくていい」という、町子姉の強引な指図によって決定されたというエピソード(「方向音痴」)には、驚きました。生涯独身を通し、自立した女性であるはずの町子さんなのに、まったく不可解です。
 他には、町子さんの胃潰瘍手術は、本人には伏せられていたけれども、れっきとした胃がんの手術であったこと(「町子姉の大病」)も、印象に残りました。そして、洋子さんは、二人の姉が新築の家に引っ越した際、古い家にとどまって、初めて独立を果たし、出版社まで設立したこと(「別れ」「一人あるき」)なども、興味深いです。お母さん、まり子さん、何よりも、いたずら小僧のような町子さんにふり回されて、疲れてしまったのでしょうか?

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2010年1月 1日 (金)

『ロングロングケーキ』の感想

 漫画『ロングロングケーキ』(大島弓子選集第11巻・朝日ソノラマ)の感想を申します。ネタバレですから、ご注意ください。
 約20~50ページの短編が7本、収録されています。そのうちの3本は、実家に単行本がありますけれども、『サマタイム』『サヴァビアン』『乱切りにんじん』『ジギタリス』は、未読でした。
 お勧めは・・・・全部いいです。切ないです、泣きそうになります。特に、私はタイトルにもなっている、『ロングロングケーキ』が好きです。滅亡寸前の星から地球へテレポートして脱出した宇宙人の「宇さん」と、小説家志望の大学生、小太郎の、ほんわかした日常と、時空を越えようとするばかりの熱いラブストーリーが展開しますが、それは実際にあったことなのか、それとも小太郎の獅子夫(同じ大学生。要するに同性愛)に対する失恋によって創られた妄想なのか、という強烈なオチがつきます(ま、小太郎視線でストーリーは進みますから、大半の読者は、小太郎と宇さんは思いを通じ合ったと感じさせられるでしょう)。
 平穏だと信じていた日常は、すでに崩壊していた『サマタイム』、異種であるはずの猫と、いつの間にか心を通じ合わせる『サヴァビアン』、母の急死後、暴君のような父と対決し、「お父さんは、実は宇宙人ではないか」と悩むものの、互いに不思議な接近をしていく『乱切りにんじん』。同姓同名、しかし外見と性格が正反対の同級生と出会い、彼を通じて様々な人々と知り合い、失恋と恋をする男子高校生の物語『ジギタリス』、風変わりな女子高生の体に平凡な主婦の魂が入って起こる騒動『秋日子かく語りき』、急死した妻が幼稚園児の娘に憑依し、イラストレーターの夫と乳児の息子に世話を焼こうとするが、うまくいかない『庭はみどり川はブルー』。
 いかがですか? 大島弓子さんは、よく少女マンガの王道とか第一人者、女王とか呼ばれていますけれども、ストーリーはものすごくSFっぽいです。確かに、絵は実にかわいらしいですけれども、少女マンガのテーマである恋愛の要素が、やや希薄なのではないかと思います。男性ファンが多いのも、少しうなずけます。

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