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2010年2月 8日 (月)

『幸運の女神を味方にする方法』の感想

 書籍『幸運の女神を味方にする方法』(森田健・マガジンハウス)の感想を申します。ネタバレ、といっても大したことはありませんが、一応ご注意ください。
 ネタバレの恐れはないというか、大したネタバレにならないと、私が判断した理由は、別に(心身が)だるいわけでも、おやつを食べたばかりで眠たいわけでもない、というか、私のせいではありませんぞ。あらすじを述べるまでもなく、内容を一言でくくれば、森田さんの十八番の六爻(ろっこう)占術の宣伝と、ご自分がいかにして不思議研究所を創立したか、六爻占術やそれを教えてくれた、中国人のトラさんと出会ったか、六爻占術で2億円ももうけたか、等々が語られます。面相術、風水の記述もありますが、今まで何冊か読んできた読者には、食傷気味です。また、気を惹くタイトルと、そして、私自身の切羽詰った状況に流されて、まんまと購入させられたなと、ちょっぴり屈辱を感じています。
 そんなわけで、マイナス点は上記のとおりですが、さらにくわしく申し上げましょう。
 森田さーん、時空の謎はどうなったのですか? 六爻占術はスゴイ、だから、ご自分のHPから10万円以上を支払って、テキストを購入して習得せよ・・・・それでいいのですか? おまけに、この本、巻末に「六爻占術の無料サービス」があるって、以前にも同じような構成の著書がありましたぞ? のろ気話と自慢話は、一番おもしろくないのですが、そろそろストップしてもらえないでしょうか?
「自力でがんばらず、こだわらない」のは、楽でいい生き方なのでしょうが、これを若き手塚治虫さんが実行していたら、あの膨大な作品群や数々の名作は生まれなかったと思います。それに、「こだわらない」のならば、森田さん自身が、時空の謎や不思議現象にこだわらず、六爻占術でお金をかせぎ、ウハウハ状態でよいのでは? 何にこだわり、何にこだわるべきでないのか、相変わらず、そのあたりの違いが判然とせず、私は苛々しております。

 プラス点は、六爻占術に限らず、恋人を得るための風水テクニック、「小さな悪いことが3回続けば、幸運のチャンス」「女神(一般的な神様と見なしてもいいでしょう)は、お願いされるより、問いかけられるのが好き」など、私達が日常生活で、ちらほらと感じたり考えたりしていたけれども、漠然としていたことが語られていて、目からウロコが落ちた思いもしました。でも、森田さんの会報を購読している者ならば、その中のいくつかは、「もう知っている」感じになりますね。
 だから、この本は、森田健さんを初めて読む方にお勧めです。でも、これって、別の本の感想でも、同じように申していたような・・・・。森田さーん、次も六爻占術宣伝本ならば、私は読者をやめますよ。時空の秘密を語ってくださいよ!
 さて、私の手元には、この本より先に出た、森田さんの著書、『神のなせる技なり』があります。何と、小説本です。小説は、つまらなければ、私はつい、シビアな感想を申してしまいますが、どうなることやら。それでは。

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