『鉄のラインバレル』2巻の感想
漫画『鉄のラインバレル』(清水栄一・下口智裕 秋田書店)2巻の感想を申します。ネタバレを含みますから、ご注意ください。
投稿したいと思っているのに、時間が細切れであったり、集中力がなかったりして(現在はこの状態。節々が痛いから、風邪だと思います)、なっかなか、『土竜の唄』18巻について書けず、ごめんなさい。『土竜の唄』は、相変わらず、爆裂・激走している内容ですが、ラインバレルの2巻は、後半がアニメと大方同じで、さらっといけそうですので、こちらを選びました。森次が表紙イラストになっていますけれども、3巻の彼の方が、私の好みです。
ハグレマキナに親友の矢島を殺されて、浩一は憤激。森次のヴァーダントや山下のハインド カインドに目もくれず、倒そうとしますが、一瞬早く、ハインド カインドがハグレを破壊。満たされない浩一は、森次と山下へ憎悪の矛先を向け、ビーム兵器でお台場のレインボーブリッジを真っ二つに破壊。結局、エネルギー切れを起こして、ラインバレルは動かなくなってしまいます。
次に、浩一が目を覚ましたのは、JUDA(ジュダ)という企業の一室。初対面なのに、妙になれなれしい社長の石神、その秘書、緒川と出会って、浩一はようやく自らの体の秘密を知らされるのでした。つまり、3年前の事故で、浩一はラインバレルによって死んでいたのです。しかし、ラインバレルは浩一に、再生効果を持つ固有ナノマシンを移植して生き返らせ、浩一はラインバレルと命を共有するファクターとなった、というわけです。けれども、マキナ自体は謎の存在で、ジュダは11体のそれらを回収しようとしている。そして、日本最古の秘密結社「加藤機関」こそ、マキナを使って悪事を行ない、矢島を殺した、「敵」というわけでした。
それから、森次や山下、双子の遠藤シズナ・イズナ姉弟の紹介があって、浩一がシズナに股間を蹴られて(だれてきましたな)・・・・。遠藤姉弟はマキナの「ディスィーブ」で、加藤機関四番隊隊長の沢渡拓郎の率いる、マキナの量産機、アルマと闘うのですが、結局ピンチになり、ラインバレルが助けてやりました。浩一は、矢島の妹の紗季と出会い、初めて素直に後悔の言葉を口にしたところ、彼女は、兄と同じ言葉を言ってねぎらいます。浩一は救われたような思いで涙を流し(この表情がよい)、「ありがとう」と告げるのでした。
マキナなどの闘いよりも、ひたすら、何も考えずに暴れ回っていた浩一が改心し、真の正義の味方になろうとする準備をする流れでしたね。細かいツッコミをしてみますと、P61、ジュダの医務室?で目覚めた浩一の後ろ姿なのですが、若いくせに、扁平なお尻でした。次に、そんな浩一の生まれたままの姿を見た緒川は、「態度は大きいのに・・・・ねェ? 残念ねェ」と、妙なところに目をつけて惜しがるのには、笑いました(最近ずっと、私は男性のお尻と股間ばかり語っているような?)。闘いが終わって、浩一は、シズナの髪の右横に、自分のネクタイピンをつけて、「シズナだとわかりやすいようにしてやる」のですが、シズナは赤面して逃げ出します。恋しているのが、見え見えですな。理沙子に、絵美に、シズナと、ラインバレルは浩一の一人ハーレムでしょうかね。
ところで、私は今、『バビル2世』(横山光輝)を読んでいますが、この主人公の名前も浩一だったのですわ。単なる偶然でしょうか、それともラインバレルの漫画家さん達は、横山光輝さんをリスペクトしているのでしょうか? いずれにしても、おもしろい漫画はツッコミどころもいっぱいです。それでは。
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