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2010年4月17日 (土)

『土竜の唄』19巻の感想

 ブックレビュー待ちの本が積み重なっておりますが、やはり、ナンパ師があっちこっちをつまみ食いするようなやり方よりも、一点集中がいいのでしょうか? 迷いながらも、どうやら、この辺境ブログが辛うじて成り立っているであろう、人気漫画、『土竜の唄』(高橋のぼる・小学館)19巻の感想を申します(何と長い前フリ・・・・)。ネタバレだらけですから、ご注意ください。
 ひん死の刃を抱きかかえた玲二は、月原のクルーザーに上がろうとしたところ、月原から「そのゴミを海に捨てろ」と、拳銃でロックオンされます。身動きもできない危機にあって、玲二は爆笑し、刃が轟周宝の隠し子であることをほのめかします。月原が思わず気を取られた瞬間、玲二は彼を海に投げ飛ばし、船上へ上がります。もちろん、月原も立腹して戻って来て、激しい格闘が始まります。 
 今まで、月原が闘うシーンはなかったと思いますが、彼は裏拳(バックハンドブロー)を使った変則攻撃を行なうため、ケンカに強いはずの玲二が大苦戦し、倒されてしまいます。月原はそんな玲二の首に釣り糸をかけ、サメの生餌になれと、海へ突き落とします。海中で、玲二は必死ですが、糸をたぐるほどに体は沈み、あわや絶体絶命と思われた瞬間、ダイバー姿の赤桐に助けられ、ボートに上げられます。あらかじめ、玲二の防弾チョッキにはGPSが仕掛けられていたのでした。
 モグラ(潜入捜査官)として、やるべきことを終えたから休むよう、赤桐は忠告しますが、玲二はそれを振り切り、もう一度海へ。月原との決着をつけるためでした。

 驚くものの、今度は両手にナイフを持って構える月原。彼らの再戦はまたもや月原が有利になりますが、不意を突いて、玲二が月原に得意の頭突きで鼻を打ち、さらにはバックドロップで逆転。折りよく、バイクに乗った警視庁の桃川千晶が埠頭付近で彼らを発見。この瞬間、月原は阿湖義組として初めて、玲二の正体を潜入捜査官と察知します。けれども、時すでに遅く、桃川は警官達とクルーザーに乗りこんで、月原の左手首に手錠をかけて、手すりにつないで確保し、玲二はわざと逃がしてやります。玲二はバイクを奪って、逃走しました。
 刃にはドクターヘリが呼ばれ、一同が気を緩めた時です。月原は何と、斧で自らの左手首を切断し、海へ飛びこみます。水中で、激痛に顔をゆがめながらも、心中で玲二に対する復讐を誓うこのシーンは、たぶんシリーズ中、もっとも怖い、迫力のある演出でしょう。どうやら、月原はロシアンマフィアのヌレイエフに救出されたようです。
 無事にMDMAは、犬とともに回収され、玲二は赤桐から待機を命じられます。玲二が真っ先に行なったのは、東京の水族館で純奈と会うことでした。「私、とってもしあわせ」「今夜のオレは、野獣だぜ」と、二人は言って強く抱きしめ合い、たくさんの熱帯魚達に見守られながら、キスをするのでした。これはまた、ずっと殺伐とした展開ばかりだったせいか、とてもロマンチックなシーンです。
 東京へ戻った当初、玲二はイメクラ、モッコリーナの受付をやりますが、退屈に耐えきれず、組長の阿湖正義を追って、かつてオーナーをしていた、トラジャガーへ向かいます。が、そこは店の名前も店員も変わっており、蜂乃巣会に乗っ取られていました。組員達と格闘になりますが、多勢に無勢、玲二はとらえられ、刀で右腕を切断されそうになり、悲鳴をあげます。ところが、逆に彼らが蹴りつけられて、あっという間に、二人が倒れます。玲二の危機を救ったのは、兄弟分で再起不能だったはずの、クレイジーパピヨンこと日浦匡成。えーっ、パピヨン復活はうれしいけど、一体どうして? どうなるのーっ! というところで19巻は終わりです。

 見どころは、二度に渡る、月原VS玲二の格闘です。たぶん、本格的格闘ではなく、ハチャメチャなのですが、それだけに迫力があります。クレイジーパピヨンや阿湖、刃などに隠れて目立たなかった月原ですが、彼が冷たい表情で情け容赦のない攻撃を加えるあたり、結構怖いものがあります。
 そんな月原が、自ら手首を切断して逃走するシーンは、これもシリーズでもっともむごく、生々しいと思います。傷口の切断面、手錠をつけたまま、ぶら下がっている血まみれの手首と、残酷描写の苦手な方、お食事前の方はご注意ください。
 反面、あらすじでも書きましたが、玲二と純奈の触れ合いは、まことに心温まるものです。
 恒例の(?)土竜のグルメですが、19巻では、任務が終わった後、福島県の国道4号線の店で味わう、チャーシュー、シナチク、コーンなどがたっぷり入ったラーメン。鳶に変装した赤桐と二人で味わいながら、「うんめぇぇ」とうなって、にったり。スープを音高くすすったり、本当に、玲二はおいしそうに食べる名人です。彼が食べていると、ラーメンが大ご馳走に見えてきます。
 ああ、やっぱり、今回もシンプルに紹介しようと思ったのに、無理でした。でも、おもしろくて、感想が書ききれない! のは、うれしい悲鳴です。北海道MDMA取引編は無事に終了しましたが、月原は絶対に恐ろしい復讐をもくろむでしょう。いや、それよりも、颯爽と再登場したクレイジーパピヨンの勇姿は、気になって仕方がありません。いや、ここで20巻のことを言うのは野暮でしょう。とにかく、次もおもしろいのですよ! と、身悶えして強調いたします。それでは。
 

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土竜の唄」カテゴリの記事

コメント

 玲二って実は凄く強かったんですね!
今までは桃川にお仕置き(イジメ)されてる姿からどうしても
猛者というイメージが沸かなかったんですが、
今回の月原との死闘を見て本当にそう思いました!
 最終的には刃物まで使用しても玲二に勝てなかった月原と比較すると桃川がどんだけ強かったかわかります・・・流石は凄腕の女刑事。
 福島県の国道4号線の店で、玲二と赤桐が味わっていたラーメン美味しそうですね。 自分も食べてみたいです。
 
 赤桐には反抗期の中二の息子がいて困っているそうですが
桃川に頼めば間違いなく更生させてくれると思います。
 
赤桐「オレには中二の息子がいるんだ。」
  「反抗期で手がつけられねぇ。 ラグビーやってから
   こんな首太ぇんだ。」
  「更生させてくれ、よろしく頼む。」
  「オレはもうムリだ。」
桃川「私のやり方に口をはさまないと約束できるか?」
赤桐「ああ、鉄拳使っていいんだよ。 体でぶつかれ。」
桃川「(ニヤ・・・)その言葉忘れるなよ。」
  「安心しろ、私はやるからにはハンパなマネはしない」
  「二度と反抗したいなどと思わないように徹底的に
   更生させて(痛めつけて)やる。」
  「(トラウマで女性恐怖症になるくらい徹底的にな)」
  「(覚悟しておけ)」
赤桐「本当か!ありがとう!」
  「(でもなんで目が笑ってねぇんだ?)」
花山「いいのか? 二度と彼女のできない体にされても
   ・・・」
赤桐「またまたー大将、そういうご冗談を。」
花山「・・・・・・」
玲二「~~~~~~~!!!!!!!」
  「(本気だ・・・0.01%の嘘も混じってない
   ・・・特濃本気100%だッッ)」
  「(桃川がヤると言ったら必要以上のことをやって
   のけるだろう・・・)」
  「・・・オレは知ーらねっと。」
赤桐「それでは桃川刑事、息子の事をよろしく頼みます!」
桃川「まかせておけ。(これはいいストレス発散になりそう
   だ・・・。)」

 (前回のつづき)
範馬勇次郎が構えた。
それも尋常な構えではない。
両腕を左右にひろげ、体の前面がガラ空きになる攻撃特化型の構え。
いわゆる、戦いを最優先する生物特有の構えだ。

勇次郎「一トンの北極熊を屠り去った猛獣の連撃、
    受けてみるがいいッッ!!!」
桃川「きた・・・・ッッ!!!」
  「予想通りッッッ!!!」
  「戦いという極上の料理を前にして奴が我慢など
   できるべくもない。」
  「勇次郎の野獣性が無意識に反応したッッ!!」
  「あとは奴の連撃をかわしながら反撃のチャンス
   を待つのみ・・・」
  「退がるな・・・!!!」
  「少しでも退がれば・・・押し切られる!!!」
  「集中力を持続させあの連撃を必要最小限の動き
   で見切るんだ!!!」
  「7ミリ・・・5ミリ・・・」
  「否ッッ!!!紙一重でッッ!!!」
玲二「人間じゃねぇ・・・・」
  「攻撃が目で追いきれない・・・」
 勇次郎の超人的な身体能力から繰り出される猛獣の連撃は
誰の目にも止まろうハズもなく・・・
 ただ・・・一部の例外を除いて・・・
(次回以降につづく)
    
   
   
 

投稿: 隆明 | 2010年8月 6日 (金) 11時36分

 隆明様、コメント、ありがとうございました。
 はい! 玲二は強いのです。最近は、日浦、クロケンのインパクトが強すぎて、目立たなくなっていましたけど。
 そんな玲二を、あの恥辱的ピンポイント攻撃によって、あやつってしまう桃川は、そのとおり! さらに凄腕だと思います。

 創作文の方も、ありがとうございます。
 ずる賢い赤桐と、ドSの桃川、そして二人とも超有能。やり取りが楽しいです。警視庁秘蔵の最強人間兵器になってくれるかも。
 この二人に花山が加わったら・・・・勇次郎に勝てる! 勝てるかも?
 花山、怖いヤツのはずなのに、どんどんやさしくていい人になっていくようですね。彼がいれば、玲二は過剰すぎる桃川の攻撃から逃れられるでしょう。
 勇次郎VS桃川、どうなるのでしょう?
 桃川、無事でいてください。

 ところで、昨日、久しぶりに週刊少年チャンピオンを購入し、「ああ、勇次郎や刃牙、花山ってこうだったよね」と、なつかしくなりました。
 やはり、立ち読みの単行本と雑誌では、やはり迫力が違いますね。それでは。

投稿: 紅林真緒 | 2010年8月 6日 (金) 22時15分

 桃川のあの恥辱的ピンポイント攻撃は、玲二に限らず花山や勇次郎にも絶大な効果を発揮するでしょう。
 睾丸とは子作りのための心臓だそうです。
玲二は桃川に心臓を直接鷲掴みされたようなものです・・・・
・想像しただけで激痛が・・・トラウマ確定ですね・・・
 花山ならたとえ股間を鷲掴みされたとしても精神力で顔色一つ変えずに肉体的な痛みは隠し続けることができるでしょうけど、
精神的な痛みには耐えられないでしょうね・・・子分の目の前で
玲二と同じ目に遭わされたら自決しそう・・・
 
 警視庁捜査一課のエースの桃川と潜入捜査官要請係の赤桐と
日本一の喧嘩師花山の三人が手を組んだらあの勇次郎にも対抗できそうですが、間違いなく雷警部が足を引っ張ってきそうです・・・・
 
 -都内某所ー
赤桐「アメリカ大統領による範馬勇次郎友好宣言って知って
   るか?」
桃川「ああ・・・雷警部がアメリカが範馬勇次郎と友好
   条約を結んでるかほざいてたアレか・・・」
赤桐「なぜアメリカ程の超大国が一個人にすぎない範馬
   勇次郎と友好条約を結んでいるかわかるか?」
  「それは奴の腕力が一国の軍事力に匹敵するといわれて
   いるからだ。」
  「だからこそ、国同士が同盟を結ぶように個人と国が
   友好宣言なんてするんだろうよ。」
玲二「う、嘘だろ?・・・たった一人の男の戦闘力が一国
   の軍事力に匹敵するなんて・・・」
赤桐「玲二、コレはジョークなんかじゃねえ・・・。」
  「範馬勇次郎、奴はこの世で一番強力な兵器だ。」
  「反米路線を標榜する国家全てが範馬勇次郎と手を
   組みたがっている。」
桃川「つまり、範馬勇次郎を味方に引き入れることこそが、
   アメリカに勝つ唯一の方法というわけか」
  「それを脅威に思ったアメリカが、真っ先に奴と友好
   条約を結んだ、と」
  「唯一の超大国として世界の警察を自認しているアメリ
   カが犯罪者の犬に成り下がった訳か・・・」
  「情けない話だ」
玲二「でもよォ・・・いくら範馬勇次郎が地上最強の生物っ
   て言ってもよ・・・」
  
  「遠くからライフルで狙い撃ちすれば殺せるんじゃねえ
   か?」
  「いざとなりゃあ核兵器だってあるわけだし」
桃川「お前、バカか?」
  「奴が首相官邸を襲撃したとき、完全武装した100人
   のSPや機動隊員でさえかすり傷ひとつ負わせる事が
   できなかったんだぞ」
  「仮にゴルゴ13並のスナイパーが狙ったとしても、
   奴には当たらないだろう。」
  「失敗して逆に殺されるのがオチだ」
  「そもそも一個人しかも丸腰の相手に核なんか使用でき
   るわけがないだろうが・・・」
  「世界にバレたらヤバイ事になるぞ」
玲二「あッッ・・・・!!!」
桃川「つまり奴を逮捕して刑務所にぶち込むには素手で直接
   倒す以外にないってことだ」
  「犬、お前には奴の逮捕に強力してもらうぞ」
玲二「(な、何言ってるんだこの女ッッ!!!)」
  「(こ、こんな馬鹿な話があるかッッ・・・)」
  「(俺はこれ以上純奈を悲しませるわけにはいかねえん
   だ・・・)」
赤桐「随分大きく出たな・・・勝算はあるのか?」
桃川「スポーツ空手と武道空手の違い・・・それは手首から
   先の使用方法にあることは周知のとうりだが・・・」
  「そんな武道空手の中でも最高峰に位置する武器が
   貫き手という刃だ」
赤桐「刃?」
桃川「貫手の鍛錬方法は数あるが、一般的なのは小指だけ
   で逆立ちして5メートル、10メートルと移動距離を
   徐々に増やしていく鍛錬だ」
   
  「最終的には小指だけで逆立ちした状態で皇居一周し、
   それを365日毎年続けられる馬鹿なら誰でも極めら
   れる」
玲二「(いや無理だろ・・・俺だったら小指だけで逆立ち
   の段階でもう挫折だ」
桃川「今から面白いものを見せてやる」
玲二「何をするつもりだ?」
  「いきなり石炭なんか取り出して?」
桃川「理論上炭素に10万気圧の圧力を加えるとダイアモン
   ドになるという」
  「貫手を極めた者の握力で石炭を握ったらどうなるか
   ・・・見せてやる」
 桃川はニタリと笑って石炭を握り締めた・・・
カシィィィッッッッ!!!!!
 そのとき・・・桃川の手のひらから光り輝くダイヤが転がり落ちたッッッ!!!!

桃川「人口ダイヤモンドの・・・・完成と」
花山「~~~~~~~~ッッッッッ!!!!!」
玲二「~~~~~~~~ッッッッッ!!!!!」
赤桐「~~~~~~~~ッッッッッ!!!!!」

桃川「何をそんなに驚いている?」
  「こんな事・・・強いって事とは関係ないよ」
玲二「マ、マジ錬金術氏じゃねえかよ~~~ッッッ!!!」
  「(この女が本気で握っていたら今頃オレのタマは
   ・・・いや・・・それ以上考えるのは辞めておこう」
桃川「石炭を握力で握り締めて人口ダイヤモンドを作る」
  「それが出来れば強い訳?」
玲二「決して弱いとは思えねぇ・・・」
  「俺には不可能だからな・・・」
赤桐「か、勝てる・・・あの範馬勇次郎に・・・ッッ!」
  「もしも範馬勇次郎を逮捕した暁には間違いなく出世
  コースに乗れるぜッッッ!!!」
  「いっそのこと女性初の警視総監まで上り詰めて世間
   を驚かせてやれよッッッ!!!」
  「更に一個人の暴力でアメリカと戦争せきる男を素手で
  倒したとなりゃ、アメリカだけでなく世界を牛耳った
  も同然だからなッッッ!!!」
桃川「・・・・・・・」
花山「・・・・・・・」
玲二「(赤桐の野朗・・・人事だと思って好き放題言いやが
   って・・・ッッッ!!!)」
  「(結局テメエは桃川に上手く取り入って出世しようと
   しているだけじゃねえかよ・・・ッッッ!!!)」
  「(危ない橋を渡らされてる俺の身にもなれってんだ
   ・・・・ッッ!!!)」
桃川「犬、可能な限り奴の情報を集めろ」
玲二「・・・か、勘弁してくれ・・・純奈が待ってるんだ」
桃川「お前に口答えする権利はないと言ったはずだぞ」
 がしッ!! ぶぎゅぅぅぅッッ・・・ メリメリッ・・・
玲二「・・・い・・・痛いっ(これ以上は辞めて・・・)」
花山「範馬勇次郎逮捕に花山組も全面協力する」
  「それで文句はねぇな・・・」
桃川が玲二の急所を捻り上げようとした瞬間花山に右腕を
とられたッッッ!!!
玲二「・・・二代目・・・申し訳ありません」
桃川「自分で情けないとは思わないのか」
  「花山はお前より一歳年下だろ」
赤桐「玲二より一歳年下ってことはまだ19歳ッッッ!?」
  「未成年じゃねえか・・・ッッッ!!」
玲二「(だから・・・毎回その原因つくってるのはあんた
   だろうがッッ!!!)」
花山「・・・・・・・・」
赤桐「こいつは面白いことになってきたぜ・・・」 
 (前回のつづき)
花山「し、信じられねぇ・・・」
  「必要最低限の動きしかしないで勇次郎の連撃を見切る
   とは・・・」
  「その差1、2ミリだ・・・」
桃川「どうした?オーガー君?」
  「猛獣の連撃とやらも当たらなければ意味がないんじゃ
  ないか?」
勇次郎「究極の暴力に武術が挑むか・・・」
   「だがな・・・」
   「所詮は女子供の護身技だぜぇッッッ!!!」
   「武術なんてもんはよォッッッ!!!」
桃川「!!!」
勇次郎「貴様のその無駄のない動きが命取りだッッッ」
玲二「桃川が捕まったッッッ」
  「マズイ、腕を捻り折られるッッッ!!!」
桃川「捕まえた。」
勇次郎「あぁ!?」
勇次郎はいつの間にか桃川の左腕を離していた・・・

勇次郎「危ないところだったぜ・・・ッッッ!!!」
   「あと少し反応が遅れていたら内臓を抉られていた」
ストライダム「勇次郎の鋼鉄の腹筋が出血しているッッ!」
「ば、馬鹿な・・・バーベルトレーニングなどで造った
不自然な筋肉ではない・・・闘いの中で淘汰され積み上げられた格闘の結晶が・・・」
 弾丸さえも貫通できなかった勇次郎の腹筋が抉られている。 あまりの鋭い切れ味にスライダムは日本刀ではないかと疑う。
玲二「な・・・も、桃川の指が血に染まっているッッ!!」
  「ま・・・まさかッッ!!!」
桃川「貫手」
ストライダム「~~~~~~~ッッッッ!!!!!!」
勇次郎「(この女・・・オレを後退させやがったッッ!)」
桃川「範馬勇次郎、一生ブタ箱に叩き込んでやるッッ!!
(次回以降につづく)
 


   

  

  


  

  
   
   
   
  
   
  

   
   

投稿: 隆明 | 2010年8月 8日 (日) 16時37分

 隆明様、コメント、ありがとうございました。

 いきなりですが、そして何度か申し上げたと思いますが、やっぱり、私はタマネタで笑ってしまうのでした。
 そういう痛みに、花山は耐えられますか!
 玲二がヘタレではなく、花山が桁外れであり、まさに「孤高の巨人」というわけですね。
 私の手元に、週刊少年チャンピオン最新号がありますが、久しぶりに雑誌サイズで見る花山は、迫力満点ですね。間違っても、桃川にお仕置きされることはないでしょう。

 創作文、興味深く読みました。ありがとうございます。
 桃川のきれいな手からこぼれ出る、きらめく人工ダイヤモンド。にたりと、意味ありげに笑う桃川に、顔色を失う玲二、いつものように、しれっとしている赤桐、冷静沈着な花山。絵になるというより、名場面みたいですね。
 花山と桃川の共闘体制確立ですか。がんばれ!
 しかし、勇次郎、怖い!
 さすがの桃川も負傷。闘志あふれるのは、彼女らしくていいけど、命まで失くさないでほしいです。それでは。

投稿: 紅林真緒 | 2010年8月 9日 (月) 23時04分

 正確に言えば、耐えられるというよりも本当は玲二と同様に激痛に耐えかねて苦悶の表情を浮かべてしまうところを花山は精神力でダメージを隠し続け決して表情には出さない、そんな感じですね。
あれは我慢すればなんとかなるレベルじゃありません・・・
 
 週間少年チャンピョン最新号自分も買いました!
真緒様が仰られるように、原始サイズで見る花山は迫力満点ですね!
 あれだけ身体を無駄がなく徹底的に絞り込んで166キロというのが凄い・・・!
 まさに戦う男の体ですね・・・
流石の桃川も花山をお仕置きしたいとは思わないでしょう・・・
 あくまで花山の精神力が桁外れなだけで、玲二は決して
へタレではありません。
 読者目線で桃川にお仕置きされてる(イジメられてる)姿を見ると、どうしても玲二が情けなく見えてしまうのですが
常人であれば睾丸を鷲掴みなんてされたら激痛と恐怖のあまり発狂したとしてもおかしくないはずです。
 おそらく桃川は当初の予定としては婦警や阿湖と日浦の見ている前で玲二を肉体的にも精神的にも徹底的に痛めつける事で阿湖義組の面子を潰すつもりだったんでしょう。
 玲二「(涙を流しながら)お・・・お願いします・・・
    も・・・もう許してください・・・」
 桃川「ああ・・・」
 ぶぎゅぅぅぅ・・・メリメリ・・・ぐりッ・・・
 玲二「ぎゃあああああ~~~~~!!!!!」
 桃川「どうだ? 随分楽になったろ?」
 といった感じで。
ところが玲二は予想に反して根性があったので、「これだけ
痛めつけても悲鳴を上げないとは・・・こいつは情報屋として使える」と桃川は思ったに違いないのです。
 しかし、玲二の男としてのプライドを打ち砕けなかったことが悔しいので、腹いせに阿湖を挑発して手を出すように仕向け、公務執行妨害という名目をつけて阿湖義組を叩き潰しちゃえと予定を変更したのでしょう。

 あくまで個人的な主観ですけど、桃川の性格が悪いのは
桃川に問題があるというよりも、桃川のまわりに頼もしい
異性がいないことが問題かもしれません・・・
 そりゃ自分の直属の上司が雷警部のようなへタレじゃ性格に悪影響を及ぼして当然ですよ・・・
 もしも玲二と花山が桃川を支えてくれたら桃川も変われると思います。
 
桃川「花山・・・なぜお前程の男がヤクザなんかやってるん
   だ・・・」
千春「テメエッッ!!!」
  「花山さんを侮辱してんのかァッッッ!!!」
花山「やめろ千春・・・」
千春「く・・・ッッッ」
花山「・・・死んだ親父と御袋との約束だからな・・・」
桃川「花山・・・・・・」
  -警視庁ー
警視総監「はじめましてオーガー」
    「お会い出来て光栄だ」
勇次郎「いいんだよ・・・そんな話はどうだってよォォ」
   「・・・で警視総監たっての願いとは?」
警視総監「日本一の喧嘩師花山 薫という男は知っている
     よね?」
    「君には花山組を壊滅してもらいたい」
勇次郎「・・・・・・」
警視総監「すぐれたスポーツ選手の輝く姿に憧れスポーツを
    はじめる少年は多い」
    「ならば、圧倒的な暴力で光る男に少年が憧れる
    可能性だってある」
    「警察官の中でさえ花山の事を男として憧れると
     発言する者までいる始末だ」
    「花山 薫の存在が世間に知れたら悪影響が大きい
     んだよ」
 警視総監は勇次郎と花山を戦わせて潰し合いをさせようと
企んでいたようだ。
 どちらが勝っても自分にとって邪魔な人間が消える。
つまり自分の勝利は間違いなし。
 得意満面で勝ち誇った表情をしている。 マスコミには公表できない警視総監の裏の顔だ。
 勇次郎が怒るッッッ!!!!
人に利用されることが絶対に許せないのが範馬勇次郎だッッ
勇次郎「貴様・・・警視総監たっての願いとはよもやこの
    事ではあるまいな」
   「この俺を前にしてよくもそんな事がほざけたもの
    ・・・」
   「消え失せいッッッ!!!!」
ぎゃああああああああ~~~~~~~!!!!!
桃川「動くなッッッ!!!!」
  「範馬勇次郎ッッッ!!!」
  「傷害罪及び殺人未遂の現行犯で逮捕するッッ!!」
勇次郎「これは これは・・・・・」
   「願ってもない・・・・・・」
はやくも闘気で背景を歪ませ勇次郎が臨戦態勢にはいるッッ
それを受けて桃川も迎撃体勢をとる。
 まさに一触即発、しかし桃川を止めたのは花山だった。
勇次郎「花山よ、俺に勝負を挑むとは余程の命知らずか
   馬鹿なのか」
   「それとも・・・その女を守るために命を捨てるか
   ?」
桃川は花山を見つめるのと同時に顔を赤く染める・・・
桃川「花山・・・・・・・・・」
花山「遊ぼうか」
    
   
 

 

投稿: 隆明 | 2010年8月12日 (木) 02時59分

 隆明様、コメント、ありがとうございました。
 さらに、毎回、タマ責めについて、心身両面でのくわしい解説にも感謝いたします。
 でも、やはり笑ってしまう私なのでした。

 桃川、ストレスがたまるからって、あまり玲二をいじめないでね。
 考えてみれば、そんな桃川に耐える玲二も、なかなか根性があります。ええ! ヘタレではありませんとも!

 創作文の方も、ありがとうございます。
 千春、ヒステリー、それとも嫉妬? 恥ずかしいですよ。
 花山、渋いぞ、かっこいいぞ。
 寡黙なのはわかりますが、できれば、桃川か玲二だけにでも、過去のお話や喧嘩に対するこだわり、美学を語ってほしいものです。

 予備知識なしだと、桃川、男性みたいですね(そこが、エロかっこよくていいのですけど)。
 勇次郎との対決をあきらめていない?
 本当に、どうやったらあの怪物と勝てるのでしょう?
 おっと、ラストの方で、桃川は花山に惚れましたか?
 どうなるの、桃川?
 どうするの、花山?
 ちょいと、わくわくさせていただきました。それでは。

投稿: 紅林真緒 | 2010年8月13日 (金) 01時06分

 玲二は桃川にあれだけ苛められても泣きを入れなかったので勝ち負けで判断したら自分は勝ちだと思っています。
 山田だったらすぐに泣きわめいて許しを請うてるでしょう。
まあ・・・それが普通ですが(笑)
桃川からすれば、「菊川玲二、奴は警察を懲戒免職になりヤクザに成り下がった腑抜けだから少し痛めつければ泣きわめいて哀願してくるだろう・・・そしたら更に追い討ちをかけてトドメの一撃を加えてやる・・・最高のストレス発散だ」みたいなことを考えていたんでしょうね。
 玲二としても、あそこで桃川に泣きを入れて許しを請うようなマネをして阿湖や日浦の顔に泥を塗ってしまったら「お前のような腑抜けはウチにはいらん」と組を破門されてしまいかねません。 そしたら、轟 周宝を挙げるという潜入捜査官としての任務を果たせなくなってしまうので悲鳴を上げる程の苦痛と恐怖心を押さえ込んで耐え抜いたんだと思います。(哀)

桃川「・・・死んだ両親との約束?」
  「教えてくれ、過去に何があった?」
  「それにお前がそこまで非武装・非鍛錬にこだわる
  理由は一体なんなんだ?・・・」
千春「ネエちゃん、何処の馬の骨だか知らねえがさっきから
   随分と態度がデケェな」
  「敬語くらい使えやッッッ!!!」
桃川「落ち着けよ・・・坊や」
  「群れなきゃなにもできない族なんだから」
桃川の挑発的な言動に千春がブチきれたッッ!!!
いきなり桃川の襟を掴むッッッ!!!
玲二「千春ッッ!!よせッッ!!!」
桃川「不用意に武術家の襟を掴む」
  「それがどれだけ無謀で危険な行為かを知らないから」
  「あなたを坊やって言ったのよ」
桃川は、一瞬で千春の手首を極める。 関節を捻られ千春は
体勢を崩した。
桃川「どうする? このままへし折られたい?」
  「それとも泣きを入れて負けを認める?」
  「二つに一つよ・・・」
千春「折れやコラ・・・」
花山「やめろ」
花山は桃川の腕をとり千春を開放する。
千春「花山さん・・・」
花山「初代花山組組長父花山景三が源王会会長に6年前に
   殺されたんだ・・・・・」
  「親父が死んだショックで御袋は身も心もボロボロだ・
   ・・・癌を患い俺が15の時に他界した・・・」
桃川「え・・・・・・・ッッ!!!!」
 (次回以降につづく)

(桃川vs勇次郎つづき)
ストライダム「ば、馬鹿なッッ!!!」
      「弾丸すらも貫通できなかった勇次郎の鋼鉄の
       腹筋から出血しているッッッ!!!」
勇次郎「あぶないところだったぜ・・・」
   「あと少しでも反応が遅れていたら内臓を抉られてい
    た・・・何をやった? 匕首か?」
桃川「貫手」
勇次郎「!!!!!!」
玲二「この女・・・素手で人間解体出来るんじゃ・・・いや
   出来るッッ!!!」
桃川「武器を使わせてもらった」
  「こいつは戦争だからな・・・」
  「死にいたる重傷・・・」
  「一生にわたる重大な傷害・・・」
  「つまりは戦争レベルの技術解除だ・・・」
  「私は男社会の警察組織で上に登りつめようと命懸けで
  やってんだッッッ!!!」
  「殺るか殺られるかで生きてるんだよッッッ!!!」
  「女だからって甘く見てんじゃねェッッッ!!!」
勇次郎「覚悟は本物のようだな・・・」
   「たいした女だぜ・・・喰ってやるッッ!!!」
(次回以降につづく)
 なんか女版宮本武蔵みたいな内容になっちゃいましたね・・・・

投稿: 隆明 | 2010年8月14日 (土) 01時04分

 隆明様、コメント、ありがとうございました。
 一時的にココログの調子が悪くなっていたそうで、返信が遅れてすみませぬ。

 玲二のタフさ、そんな玲二と対面した際の、桃川の心理について、いろいろ考えておられるようですね。私はのん気に、へえ、ほぉ、すごいという感じでした。
 桃川のとんでもないストレス発散法さえしなければ(笑)、桃川と玲二は、かなり息の合った、いいコンビになるでしょう。
 現在連載中の、大阪ヒットマン編に、桃川は登場してこないのでしょうか? あの作者様のことだから、思いがけない仕掛けをやっていただけそうです。

 創作文も、ありがとうございます。
 千春、花山に心酔しているのはわかりますが、相手(桃川)の力量を直感的に察するのも、喧嘩をやる者の才能の一つですよ。まあ、玲二みたいな目にあわなくてよかったですね。
 花山、重い口を開いて、自らの過去を語るつもりでしょうか?
 それを聞いた桃川は、どんな反応をするのでしょう?
 わくわくしますね。

 勇次郎相手に、一歩も退かない桃川。かっこいい!
 勇次郎の反撃は?
 桃川はどのように、応戦するのでしょうか?

 私は、お気楽なことばかり申していますね。それでは。

投稿: 紅林真緒 | 2010年8月15日 (日) 17時39分

 自分は現在の大阪ヒットマン編に桃川の登場はあると思っています。
 理由は特にないです。 カンです。
玲二と桃川のコンビはやく見たいですね!
桃川にお仕置きされる(イジメられる)のはそういう運命だと割り切るしか(笑)・・・厳しさは愛情の裏返しとよく言われますからね(桃川の場合は99%のムチ1%のアメで玲二を調教しているようにもみえるのですが)。

 桃川と千春が戦ったら実力的には桃川が100%勝つでしょうけど、千春はたとえ腕を折られようが、タマを鷲掴みされたとしても負けを認めないような気がします。
 本編の最大トーナメント編において気合と根性だけで、
柔道日本一とプロボクシングへヴィ級世界王者相手に勝利していますからね(いずれも受けたダメージは千春の方が遥かに大きいのですが)。
 千春いわく「自分はこの喧嘩に何一つ負い目はない。その気負いその自負心こそが拳に力を呼び勝ち目を呼ぶ」んだそうです・・・千春は弱い花山という感じですね。
 最悪千春は男としての人生が終りを迎える程の傷害を負わされるかも・・・いや、いくらドSの桃川でもそんな恐ろしいことは・・・
 今板垣先生がもの凄いトーナメントを計画中らしいんですけど(当然花山は出場します)、もし桃川が出場したら一回戦くらいは普通に突破しそうですね。
 創作文のほうはまた後ほど。
 

 

 

投稿: 隆明 | 2010年8月18日 (水) 03時07分

 隆明様、コメント、ありがとうございました。
 大阪ヒットマン編、桃川の登場はあり、ですか!
 同感です。私としても、大いに期待して待ちます。
 玲二がいっそう大変なことになるでしょうが、がんばれ! 桃川の前で失敗するなよ! と、ひそかにエールを送ることにいたします。

 あ、千春は強い男ですか?
 つい、花山や勇次郎に目を奪われていて、『土竜の唄』の山田みたいなヤツではないかと、私は勘違いしておりました。すみませぬ。
 創作文の方は、お気になさらず、マイペースで投稿してください。

 思いがけず、週刊少年チャンピオンにはまってしまいそうですが、耳寄りなニュースがありましたら、また教えていただけますよう、お願いします。

投稿: 紅林真緒 | 2010年8月18日 (水) 16時52分

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