ヤングマガジン20号の感想を中心に
昨日は、幸運なことに、ヤングマガジン(講談社)に漫画アクション(双葉社)まで入手できました。しかし、両方とも、原幹恵ちゃんのグラビアなのが笑える! ああ、仲村みうみたいな、ぼやけた視線の妖しい少女がまた現れてくれないものでしょうか。
ヤングマガジンの2つの作品の感想を申しますが、ネタバレだらけですから、ご注意ください。
ぼやけた視線の美少女フェチなのか? 現在、私はヤングマガジンで連載中の『COPPELION(コッペリオン)』(井上智徳)に初登場の、円谷真奈(つぶらや まな)にかなりはまっております。登場人物がきれい・かわいいの女子高校生ばかりなので、一見、萌え系かと勘違いしそうですが、中味はハードな近未来SF。原発事故により、首都ならぬ死都と化した東京で、放射能に耐性を持つ(というより、まったく平気)遺伝子操作をされた女子高生達が、自衛隊とともに生存者の救出活動を行なうというお話。もう第3部でしたかね?
井上智徳さんの、恐らくデビュー作を読んで、すごく芯のしっかりしたお話がうかい方だと思いました。しかし、この作品の連載第一回を読んで、「生存者救出活動って、感動的だけど、ワンパな話の繰り返しになるのでは? 続けていられるの?」と、疑っておりました。ごめんなさい、私の杞憂だったようです。救出活動を行なう主人公側の荊、葵、タエ子と、同じコッペリオンながら、彼女達に反発し、世界を滅ぼしてしまえと、暴走する小津姉妹こと歌音と詩音。第2部で、生存者、自衛隊をも巻きこんだ争いになり、爆弾フェチ(?)で黒一点の遥人が死んだのは残念でした。
(連載をずっと読んでいないし、単行本がありませんから、記憶違いだったらごめんなさい)
そこで、中性子を放出し、空を飛べれば建物も破壊する、恐るべきパワーを秘めた円谷真奈を、第2部で荊達と和解した小津姉妹は、掃除係として彼女を処分する、つまり殺すと、断言します。さらに、小津歌音は衝撃の事実を告げます。誰かが真奈をあやつっており、しかも2年生全員は彼女のような欠陥品で、全員学校を死ぬほど憎んでいることを。そうこうするうちに、生存者からの救助と、真奈が出現したらしい無線が。このままでは、真奈の放つ中性子で、生存者が死んでしまう。歌音は、「全員 武装しろ/コッペリオン 出動だ」と、殺る気満々で、一同に言い放つ。仲間を殺すのか、荊? ものすごく強い真奈に勝てるのか、歌音? 真奈は何者? 真奈をあやつる者の正体は? そして、2年生全員が、荊達にキバを向くことになるのか? どうなるのーって感じで終わりました。
私としては、さらさらボブカットの黒髪で焦点のない瞳の円谷真奈が、ひと目で気に入りましたが、小津歌音はもっと目が離せません。彼女は、庵子先輩よりも、八神庵的ですもの(八神庵は、格闘ゲームの登場人物。わからない方はスルーしてください)! 目つきが鋭すぎる美少女で(葵をいじめていました)、攻撃的だし、口も悪い! 荊に対しても、「オレに言うんじゃねーっ!! 文句があんなら 学校に言え!」と、一人称がオレなのも、徹底していていいですよ。頼むから、長生きして、荊達とは違う方向から、人間の本質や罪についてアプローチしてほしいです。うーん、単行本を買って、がっつり読むべきでしょうかね?
『空手小公子 小日向海流』(馬場康誌)、七奈と別れてしまいそうだと察した海流の、瞳にやはり焦点がありません。痛々しい。将来の心配よりも、七奈に気持ちを伝えろと、一喝した南は偉い! 七奈へ駆け寄った海流だけど、しかし次号でちゃんと告白できるのでしょうか? 絵柄のせいか、少女漫画っぽいノリです。そういうの、私は嫌いではありませんが。
『センゴク天正記』(宮下英樹)、やはりこの方は、魅せる画を描かれますねえ。私は今、時代漫画に少し惹かれているせいか、心地よい満腹感を味わえます(変な表現)。見とれているうちに、終わってしまった感じです。そして、ラスト、あの人物は倒れた??
ヤングマガジンは、漫画アクションの次に好きな雑誌です。でも、嫌いな作品がないわけではありません。打ち明けていませんが、漫画アクションだって、ヤングチャンピオンだって、苦手なお話は1つくらいはあります(あ、念のため、某リターナーではないことを申します)。
しかし、生理的に合わないお話は、どうしたらよいのでしょう? しかも、ヤングマガジンにそれが掲載されているのですよ。
下品、下劣なお話の方が、なんぼましかと、私は思わずにいられませぬ。
ヤングマガジンは、立ち読みするしかないのでしょうか。だとすると、当分、こちらへレビューは書けませんねえ・・・・(遠い目)。
| 固定リンク | 0
「漫画雑誌」カテゴリの記事
- 『月刊YOU』2016年6月号(集英社)の感想(2016.06.13)
- 『ちゃお』2016年6月号(小学館)の感想・・・っぽいもの(2016.05.29)
- 『月刊YOU』2016年5月号(集英社)の感想(2016.04.30)
- 『HONKOWA』2016年5月号(朝日新聞出版)の感想(2016.04.18)
- ヤングアニマル嵐2016年№1(白泉社)の『ウーロンハイを飲みながら』(前山三都里)だけ感想(2016.02.06)
コメント