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2010年4月24日 (土)

『ヤングアニマル』2010年№9の感想

 漫画雑誌『ヤングアニマル』(白泉社)2010年№9の感想を申します。ネタバレが含まれていますから、ご注意ください。
 ついに、『デトロイト・メタル・シティ』(若杉公徳)が最終回となりました。本編は、デスメタルバンドDMCのギター・ボーカルであるクラウザーⅡ世こと根岸が、片思いしている相川に、自分の正体を明かして告白しようとするものの、相川はクラウザーが根岸だということを決して認めず・・・・というもの。予想していた筋だったから、丸く、うまくまとまってよかったねえという感じでした。それ以上に、巻頭の、作者である若杉さんのロングインタビューが、結構おもしろかったです。一見、あんな過激なギャグ漫画を描くような人には見えませんから、若杉公徳=根岸なのでしょうね。
『3月のライオン』(羽海野チカ)44話、前回に続いて、姉妹達がかわいい! 町の新名物になる和菓子を創ろうとするお話ですが、それだけのシンプルな筋なのに、かわいく、ほのぼのして、笑いもできあがるのですねえ。ただ、私は将棋大会メインのストーリーになると、ルールをろくに知らないせいで、どーんとテンションが下がってしまうのですよ。
『ナナとカオル』(甘詰留太)第10話、幼なじみの高校生同士が、SMにはまってしまう、ラブコメディ。こういうお話、好きでしょう? と、たずねられたら、私は、「はい! 3時のお茶に出てくるパウンドケーキよりも好きです!」と、大声で答えますとも! けれども、今回、ナナの出番なし。二人の「息抜き」(SMね)に割りこんできた、ボーイッシュで色黒のスポーツ系美少女の舘(今回、ワンピースを着ているけれども、ふだんはジャージで、予備知識なしだと美少年に見えます)が、カオルのうちに訪問。SMの極意、道具のお手入れ、そして、カオルがナナに気づかれないよう、縄化粧の外出(要するに、全裸の女性を縛って、コートのみはおらせて、犬のように散歩させること)にも事前の下見が必要であること。そのような苦心や苦労を、「S役として威圧感を持たせるために、ナナには言うな」と、カオルは舘に念押しします。けれども、舘は、自分をナナの代わりの練習に使ってみないかと、水着姿で誘い、カオルも舘を麻縄で縛らざるを得なくなって・・・・というお話。巨乳のナナもいいけれども、貧乳でスリムな舘もやっぱりエロい! 次号も期待できそうです。

『ふたりエッチ』(克・亜樹)パート319、最近、愛液不足の優良に対して、真は潮吹きテクニックを勧められますが、今回は結局、いちゃいちゃ止まり。私はあんなもの、フィクションのみの現象だと思っていますが、うまくいくのでしょうか。相変わらず、物語の各所に挿入される、じゃない、入る、性器やセックスのデータがおもしろいです。ほのぼのエロというよりは、エッチの薀蓄漫画ですね。ええ! 私はこういうノリ、大大大好きです!
『うそつきパラドクス』(きづきあきら+サトウナンキ)第26話、栖佑と、彼氏の大桑とのいちゃいちゃ、なおも続いております。けれども、風邪で熱出して寝ている女の子を、おっぱい丸出しにさせて、エッチするか、大桑・・・・。栖佑は大桑の、都合のよい彼女なのでしょうか。それにしては、二人、少しずつ接近しているような気がします。取りあえず、栖佑は胸が大きいけれども、初々しくてかわいいです。私は折り目正しそうな、主人公の八日堂も好みなのですが、出番がないのは寂しいな。この出口なしの三角関係(三角関係萌え!)ラブストーリー、もっと人気が出てもいいはずだと、私は思うのですが。一応、人気があるらしい、アレとか、コレとか、私は生理的に駄目です。
『信長の忍び』(重野なおき)48話は、13代将軍の足利義輝の身を襲った、「永禄の変」。だから、千鳥、信長他の主要メンバーの登場はありません。その代わり、松永久秀が登場! 久しぶり、会いたかった! 重野さんが描いた松永久秀こそ、私を小学2年生以来、日本史にふり返らせてくれましたから! 将軍家の権威を取り戻そうとする足利義輝に、松永は先手を打って襲撃。足利義輝は奮戦するものの、討ち死にします。臣下の細川藤孝は、弟の義昭を助けて、15代将軍に就任させるところまでが描かれます。四コマ漫画なのに、そこまで進むのかと奇異に思われるでしょうが、一応、四コマで一つのエピソードは終わりますが、各エピソードは前から順番につながっていて、最後に一つのお話が結ぶ形になっているのです。『トリコロ』『特ダネ三面キャプターズ』(海藍)の作風に似ていますが、各話がまたつながって長編になっている分、スケールの大きな四コマ漫画と言えるでしょう。
(次回は『信長の忍び』1巻の感想を申しますから、詳細はまたご覧になってください)
 ヤングアニマルは、漫画アクション、ヤングマガジンに続く、私には3番目におもしろい雑誌です(ヤングチャンピオンは、4位以下らしい・・・・)。できれば、増田剛さんに復帰してほしいなと願わずにはいられないのでした。それでは。

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