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2010年4月 2日 (金)

これを読まなければ始まりません~『賭博黙示録カイジ』のオススメ

 コンビニで買い続けて、ようやく少しだけ読めてきた、漫画『賭博黙示録カイジ』(福本伸行・講談社)の感想を、近いうちに投稿しようと思います。これは前フリですが、ネタバレも含んでいますから、ご注意ください。
 私が購入したのはコンビニ専用ブックで、映画化された際の主演、藤原竜也君の写真がバシッと載っているものなので、単行本の○巻ですと、はっきり申せません。あしからず、ご了承ください。
 つい、I図書館で借りた本や新たに購入した本を、先に読んでしまい、長らくデスク脇に放置していた哀れな本でした。この度、手に取って、のろのろと3冊、読み終わったのですが(限定ジャンケンから人間競馬編まで)、これまたおもしろい! おもしろすぎて、怖くなるほどです。
 ありがたいことに、この激情ざっくばらんは、『賭博破戒録カイジ』のアクセス数が多いのですけれども、刊行順番は、『黙示録』が先なのでした。当時(笑)は、『黙示録』を買い逃がしていたのですね。
 それで、『賭博黙示録カイジ』を3冊まで読んだ結果、『破壊録』とおもしろさの質が異なることに気づきました。ディープです、重いです、激痛や流血シーンもあります。ところが、ギャンブルのルール自体は、とても簡単で、私達がすぐに真似して遊ぶこともできます。

 登場人物は、かなり多いです。それが(先の話ですが)、あっという間に、むごたらしく死にます。敵役は、超大物です。闇金の遠藤はクセ者、帝愛グループの利根川は怜悧で狡猾、さらに、その上のトップはもう・・・・。
 登場人物の名セリフ集は、今回も健在。どれを選ぶべきか迷うほどに、満載です。人生の無情、運命の残忍さ、そのはざまで見え隠れする、情愛の大切さを、これでもかと言わんばかりに詠いあげています。
 こんなことを申すのは、失礼だと思いますが、私は、カイジ達が人間ならば、帝愛グループの面々は、神か天使のように感じられてならないのですよ。敵味方に分かれ、熱い闘いを繰り広げるのに、帝愛側は「金をむしり取る」悪意はあっても、「命を奪う、なぶりものにする」ところまでは及んでいないからでしょうか。帝愛は賭博を仕切っていても、ふだんはカイジ達より勤勉で有能だし、人間や人生の本質を知っているのも、彼らの方ですからね。ゲームのおもしろさならば、『破戒録』を、ゲームとしての人生を感じ取りたい方は、この『賭博黙示録カイジ』を読んでみてはいかがでしょうか。それでは。

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