『カノジョは官能小説家』3巻の感想
漫画『カノジョは官能小説家』(後藤晶 スクウェア・エニックス)3巻の感想を申します。ネタバレが含まれていますから、ご注意ください。
2巻最後のお話から登場した、美少女官能小説家(美少女官能小説とは、第22話の説明によれば、登場人物の多くが美少女という、オタク向け官能小説のことで、アニメ調の挿絵がついているそうです)で、自身もグラビアモデルをこなす姫咲未結羽(ひめさき みゆう)は椎名の担当になりますが、彼女は黒鬼千尋(くろき ちひろ)を目の敵にし、編集者の椎名、黒鬼のアシスタント兼モデルのアユミさえも翻弄します。それというのも、彼女はかつて太ったパッとしない少女でしたが、ダイエットをしてグラビアへと、懸命に売りこみをかけて現在の地位まで成り上がったのに、美人の黒鬼は顔出しNGで第一線の官能小説家の地位を築いていることが、自分を全否定されたと感じて、我慢できなかったからでした。
しかも、未結羽はマネージャーの男を黒鬼の自宅へ侵入させて、新作のプロットを盗み出し、それを自作に改変してネット上に発表。さらに、黒鬼の顔写真を流出させ、黒鬼に盗作作家の汚名を着せようと、たくらみます。もちろん、ネット上は大騒ぎになり、椎名は慌てて未結羽に直接会って、経緯をたずねようとしますが、彼女は、「私のこと 端から犯人だと思っているでしょ?」「ビジネスだもの 作家なんて みんな使い捨てでしょ?」「今 私を切ったみたいに黒鬼千尋を切る時が来るのよ」と、逆ギレのように詰問してきて、椎名は言葉を失います。そんな二人の前に、渦中の人、黒鬼が現れたのでした。
おもしろかった! 未結羽の黒鬼に対する、逆恨みに近い心情は納得がいきますし(もちろん、容認はできませんが)、しかもネットを最大限に利用した攻撃がリアルでした。さすがの鼻血噴出のおバカな椎名も、未結羽の開き直りのような問いかけに答えられないし、黒鬼は一体、どうやって事態を収拾するのでしょうか? 4巻は手元にありますから、明日以降にまた感想をアップしますね。
・・・・って、まるでこれで終わりみたいな表現をしてごめんなさい。今回は、未結羽の攻撃編ともいうべき1つのエピソードのまま、次回へ続いていますが、他にもエッチな読者を楽しませる演出は、ふんだんに盛りこまれています。
たとえば、巻頭のサービスページ、公園のベンチに座ってノーパソを打つ黒鬼の優雅な姿に、二人の男子高校生がうっとり見とれます。ところが、黒鬼は、下着姿のヒロインが公園の遊具で様々な調教を受けるという、SM小説を作成していたのでした。他にも、椎名が未結羽の取材につきあわされる名目で、会員制カップル喫茶、SM専門ホテルでセクハラを受けまくります。その上、ホテル編で、偶然に鉢合わせしたアユミが、未結羽によって分娩台? に拘束され、大股開きの、あられもない下着姿のまま、低温ロウソクをたらされたり、そのロウをはがされたりするシーンが、結構エロくていい感じです。
表紙イラストの咲子(家に侵入してきたマネージャーを、天使のような微笑を浮かべて、お仕置きをします。さすが、最凶キャラ)は、巨乳が強調されていて、女性はちと買いにくいかもしれませんが、エロとギャグ、そして意外とシリアスな描写もありで、単なるコメディーにとどまらないよさが持ち味です。それでは。
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