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2010年5月 1日 (土)

『凍牌』9巻の感想

 漫画『凍牌』(志名坂高次・秋田書店)9巻の感想を申します。ネタバレを含みますので、ご注意ください。
 竜鳳位戦、Kの次の相手は、以前に瞳から意思を読み取られて苦戦した(6〜7巻)アイ、別名、七対王子と呼ばれる鈴木と他1名になりました。前半、アイはいつものようにKの欲する牌を読もうとしますが、Kからその方法を逆手に取られてあがられてしまいます。そこで、戦法を変え、アイは鈴木の意思を読み、彼をあやつってあがらせたり、また自らもあがりなどして、Kを封じる手に出たのでした。この作戦はうまくいき、ついにKが3位に。オーラスで、Kは親になりますが、突如として、カン待ちのオープンリーチ。実は、Kはその全自動卓が牌をよくまぜず片寄らせているのを見越し、七対が十八番の鈴木の癖をも見抜いて、アイや鈴木の上を行ったのでした。一連の闘いの場にいた、審判? 監視員? の初老の男はKの手腕に感心し、今年は運営も面白くなりそうだと、心中でつぶやきます(何者でしょうね? 謎です)。

 Kは三回戦まで圧勝しますが、別卓では、大辻、堂嶋、5冠王の前川プロが闘っていました。対局中でも煙草を吸い、卓でそれをもみ消す、マナーの悪い大辻に、前川は早速、不快感を示します。最初、堂嶋は笑い飛ばしますが、大辻にからわかれて、不愉快そうに。堂嶋はまたたく間に、三暗刻確定の単騎ツモという大きな手に賭けますが、大辻が前川に差し込んで絶妙のタイミングで阻止。「残念でした」「ゴメーンね」と、舌を出してあざ笑う大辻に、堂嶋は怒り心頭に及びますが、何と卓の角に自ら打ちつけて頭を冷やします。(こいつだけは 絶対に許さん)と、堂嶋は再び波を起こし、最大で九連宝満(チューレンポートー)、低くても倍満という、大辻必殺、同時に逆転というすばらしい手を創り出します。が、大辻はもう一度、前川へ差し込みを行ない、堂嶋は完敗。ペースをも乱してしまい、第3ラウンド終了時は総合15位に。アイは総合6位、そしてKは総合1位でした。
 アイやイケのいる高津組のバー内で、Kは大辻対策を練っていたところ、不意に本人が乱入。大辻は早速、31(サンピン)という麻雀牌を利用した数合わせゲーム、2回戦を提案します。賭けるのは互いの前歯。Kは承知するものの、先の闘いで亡くなった少年や畑山を大辻にあざけられて、冷静さを失います。1回戦、大辻はあっという間に、最大数31を引きます。対するKは、字牌(1〜9はそのまま、字牌は10点換算)を引いてバースト。その瞬間、大辻は持っていたライターを打ちつけ、Kの前歯1本をたたき折ります。Kは心を奮い立たせて第2戦に臨み、麻雀の要領で、振り込みの危機を回避し、大辻より先に31(ピン)達成。さあ、どうなるのでしょう? ここまでが9巻の内容です。

 今回、切断、殺人などはありませんでしたが、Kの前歯が折られてしまいました。仰向けに倒れ、わなわな震えているうちに血が流れていましたよ。根性があるのは認めるけれども、相変わらず、Kはひどい目にあいますね。美形がブサイクにいたぶられるのは、サディスティックシーンの定番のようです。
 この前のヤングチャンピオンの感想にも投稿しましたが、Kの美形ぶりとワイルドさ、最近は急増してくれて、うれしい限りです。もしかして、女性ファンも増えているのでしょうか? そうだとしたら、志名坂高次さんは、いいお仕事していますね。
 逆に、アイが登場当初の冷酷さを失ってきて、残念。「プレッシャー リーチ」等の指切りリーチを行ない、Kを泣きだしそうな顔にさせた、6巻のあの迫力もないです。しかも、肩むき出しのドレス? ワンピ? キャミ?と、妙に露出の高い格好をし、Kの瞳がどうしても読めないからって、足をばたばたさせて、パンツまで見せて大笑いするって・・・・。(ぬ・・・・濡れる!!)とか、(イク!!)だののモノローグがあっても、私は興ざめです。今後とも、アイは『凍牌』の、修羅の場に立つヒロインとして、描かれるのでしょうか。うー、好みの問題でしょうが、私はちょっと、引きますなあ。
 堂嶋ファンの方、朗報です。今までずっと、余裕綽々だった彼が、大辻の暴言に対して、我を忘れて憤慨するシーンがいくつも見られます。そして、卓に打ちつけたため、眉間から血を流しながら、「し・・・・心配すんな・・・・K・・・・」「俺はキレてないぜ」と、大辻をにらみながら、傍らに立つKへ語りかける時の表情は、すごい迫力でした。はっきり申して、エロいのですが、私は近頃、「エロい」を連発していて、信用されなくなっているかも? でも、エロいものはエロいのです!
 あらすじでは申しませんでしたが、いつの間にか、Kは堂嶋のことを呼び捨てにせず、(堂嶋さん)と、モノローグで述べています。正反対の打ち筋でライバルの二人ですが、Kと堂嶋の間に友情らしきものが芽生えてきたのでしょうか。それとも、高津組側の年長者として、敬語を使っているだけ? Kと高津もいいですが、堂嶋との関係にも目が離せません。ますます、先が楽しみな作品です。それでは。

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