週刊『漫画ゴラク』2010年№2218の感想
週刊『漫画ゴラク』(日本文芸社)2010年№2218の感想を申します。ネタバレがありますので、ご注意ください。
新連載は、『大食い甲子園』(土山しげる)。お話は、ほぼその名のとおり(笑)。岡山県にある、桃太郎高校の大食い部は以前こそ全国高校大食い甲子園で優勝したものの、最近の活動はパッとしていません。そこへ、食い逃げ犯と間違われた、人相が悪い教師「盛山空太郎(もりやま くうたろう)」が新監督として着任しました。どうなる? というもの。私としては、大食いを売りにする番組、芸能人に大いに反発を覚えていますから、作品としての魅力はどうだろう? と思っていますが、岡山県の方は必見かもしれません。早速、岡山のカツ丼、「デミグラスソースがかかっている」「そこに生卵をまぜる・・・・」「これがメチャクチャうまいっ!!!」と、説明されています。土山しげるさんの食べ物系漫画の登場人物達は皆、食べたいものを食べたいように好きなだけ食べるぞ! という、すがすがしい食べっぷり、表情に好感が持てます。これからの展開次第では、お気に入りの漫画になるかもしれません。
ウェルカム! 『激マン!』(永井豪&ダイナミックプロ)第4話、デビルマン制作秘話続行。1972年、ながい激26才当時のダイナミックプロの製作スタッフメンバー、少年マンガ人の編集長など、もしかして実名を変えているかもしれませんが、永井豪ファンには見逃せない内幕が語られます。メインは、デビルマンの敵役、悪魔(デーモン)の設定について。昔の画家もながい激も、悪魔をキマイラ(合成生物)として表現している点を、「デーモンにあらゆる動植物、鉱物と合体できる」として、まとめています。ながい激=永井豪は、視覚イメージ重視なのでしょうか。そして、デビルマン作中で、不動明がイメージで見る(幻視?)、目つきは鋭いが全裸の美しい美女風だったデーモンが大蛇と合体して異様な姿になった場面、言葉で表現できないキマイラ化した悪魔達が(たぶん)楽しんで同族殺しにふけるシーンは、なかなか迫力があります。
『酒のほそ道』(ラズウェル細木)第786話、飲み続けて始発で帰ろうとしたら、もうすっかり明るくて、主人公達は眠気が吹っ飛んでしまい、早朝からまた一杯。お酒飲みの楽しみですね。いいなあ。この作者様は、時節ネタと絡めるのが上手ですね。それでは。
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