B'z稲葉浩志アルバム『Hadou』の感想・その2
それでは、続いて、B'z稲葉浩志アルバム『Hadou』の曲に関する感想を申します。ネタバレがありますから、ご注意ください。
まず、全体の印象としては、今まで「B'z」の稲葉浩志のソロナンバーであったニュアンスがあったのですが、これはさらに進化した(そりゃあ、今までもずっと進化してきていますけれども)、いわば、B'zのボーカル、「稲葉浩志」のアルバムに完成されているな、ということです。もしかしたら、稲葉さんの他のアルバムがお好きな方もいらっしゃるでしょうね。私は結構、この『Hadou』が好きです。テンポのいいロック風から、バラード調までそろっていますから。よく、「B'zは、どれもこれも同じに聞こえる」「ハードでノリがいいのはともかく、聞いていて疲れる」という批判的な意見も耳にしますけれども、ワタシ的に一番ストレスがたまる、「何を歌っているのか、歌詞がはっきりしない」のはありませんよ。B'z以上に、稲葉浩志の声と歌を聞いてみたい方、とにかく、稲葉さん好き! というファンの方(私もそのうちの一人で、しかもお気楽タイプ)、B'zのロングキャリアファンの方にも楽しんでいただけると思います。
それでは、収録されている各曲の感想は、次のとおり。15曲なので、短めの文章になっています。
01.LOST 短くシンプルな曲だけに、稲葉さんの声がよく通って、ほぉーっとなります。
02.絶対(的) 中盤、間奏のギターがいいですね。
03.The Morning Call 前奏が、『ZERO』っぽいです。エコーがかっている歌声が、いい効果を出しています。
04.Okay 省略して、以前の記事、「B'z稲葉浩志『Okay』の感想」を読んでください、と言いたいところですが、一言。エロい曲ですね(またか)。ゆったりしているようで、底力とパワーも感じます。
05.Lone Pine ハーモニカが素朴でいいなと思ったら、そのブレスハープの演奏者は、稲葉さんでした。有能ですな。
06.エデン 軽快でハイテンポなのが、心地いい。
07.CAGE FIGHT 「ひとりだけど ひとりじゃない 檻の中でFight」、繰り返しのこのフレーズ、気に入っています。
08.今宵キミト ゆっくりしたスターティングでバラード調かと思ったら、ハイテンポになっていきます。ラストの「音もなく ろうそくが燃え尽きるよ」で、余韻もなく終わり。いい意味で、予想を裏切る流れって、印象に残りますね。合間に入る、「今宵君と 思い切りハジけたいのに」「今宵君と やさしい夢を見たいのに」以下のフレーズが、特に気に入っています。
09.この手をとって走り出して TBS系テレビ「NEWS23」のエンディングテーマソングだそうです。「この手をとって走り出して ねえ/ここじゃないどこかへ/光浴びて風にふかれ/あふれる人波つきぬけて」、この繰り返しのフレーズ、激甘にロマンチックですね。恋をしたばかりの、甘いときめきが感じられます。
10.去りゆく人へ 「去りゆく人」とは、卒業や入学、転勤など、やむにやまれぬ事情で別れてしまう人ということでしょう。ラストの稲葉さんのアドリブ? シャウト? と、ギターがかっこいいです。
11.不死鳥 「ひき裂かれても 忘れられても/果てることのない夢/不死鳥のように 炎があがるように/罪深い鼓動は激しく鳴りはじめる」、この繰り返しのフレーズ、好きです。
12.主人公 「つきぬけたい ボクはボクなりのやり方で/もってるもんで それしかないだろう」繰り返される、開き直りのような、ポジティブなこのフレーズは、いかにも稲葉さんらしいというか、B'z的と申しましょうか。、
13.リトルボーイ ゴージャスな響きの歌です。「幸せをどうもありがとう」で始まり、また終わる。10代に対する応援歌かと思いましたが、ラスト近くで「だれも殺しちゃいけない」となっているのは、「暴走するなよ、若者達」という、警告的ニュアンスがあるのかもしれません。
14.赤い糸 タイトルからして、運命の恋人礼賛っぽいのですが、私は夢に向かって進む人を応援する歌のように感じられました。
15.イタイケな太陽 ラストの曲にしては、活気があります。稲葉浩志流の「You are my sunshine」でしょうね。元気が出てきます。ただ、これが終わった後、手拍子が入るシンプルな、別の歌が続きます。「手をふろう さあ今」と繰り返されていますが、今まで発表されていた曲にあったでしょうか? それとも、完全にオリジナルなのか。ちょいと、思い出せずに、どうもすみませぬ。でも、ライブで聞いたことがあるような気がする・・・・うーむ。
ざっと、こんな感じですね。私は特に、Okay、今宵キミト、この手をとって走り出して、不死鳥、主人公、イタイケな太陽が好きですね。
こんな感想でも、参考にしていただけたでしょうか? それでは、ライブを楽しみに待つことにいたします。それでは。
| 固定リンク | 0
「B'z」カテゴリの記事
- 『GOETHE(ゲーテ) 2024年10月号』(幻冬舎)の感想(2024.08.30)
- 『an・an No.2406 2024年7月24日号』の感想(2024.07.20)
- 『Koshi Inaba LIVE2024 ~enⅣ~』の感想(2024.07.07)
- 『只者』(稲葉浩志)の感想(2024.07.04)
- 『B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARES-』ヤンマースタジアム長居 2日目の感想(2023.09.24)
コメント