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2010年8月23日 (月)

『ほんとにあった怖い話 テレビ版「ほん怖」原作特集号』の感想

 コンビニ本、『ほんとにあった怖い話 テレビ版「ほん怖」原作特集号』(朝日新聞出版)の感想を申します。ネタバレがありますので、ご注意ください。
 明日の19時から、フジテレビ系で、『ほんとにあった怖い話 夏の特別編2010』が放送されるそうですね。あいにく、私は明日はさる用事で出かける上、私好みの出演者がいないので、パスさせていただきますが、今回のコンビニ本は、このドラマの原作コミックと、いつもの漫画、文章の読者体験談を載せています。ただ、漫画と体験談10編のうち、3編が読んだことがあるもので、買わずともよかったのではないかと、当初は思ったのですが、失礼しました! かなり、興味深く、また格別に怖い傑作が掲載されています。なので、ドラマに興味のない方や、『ほん怖』の初心者からヘビーユーザーの方にもお勧めです。 それでは、これがドラマ原作で、あれは違う、などと申すのは興ざめですので、いつものように参りますよ。

『魔百合の恐怖報告 止められた時計』、長崎に投下された原爆は、やはり広島とは違うものでしたか。即死者が多かったとはいえ、お昼ご飯の用意(投下時刻は8月9日の11時2分)、家族の世話、子供達の遊びなど、当たり前の日常を破壊されたのは痛ましい限り。相談者の方は、ある犠牲者と同調してしまって、具合が悪くなってしまいましたが、本当に悪いのは、原爆を投下した側なのですよね。
『霊山の怪』(投稿者:東京都 三高瞳さん(仮名) 漫画:猪川朱美)、富士山の山小屋で起こる、怪異現象。私は富士山に登ったことがありませんが、経験者によると、多くの人が体調を崩すようです。オーナーの異様な明るさは、何ゆえでしょうね? 霊山であっても、浄化とは異なるのかもしれないですね。
『泉下のテリトリー』(投稿者:茨城県 匿名希望 漫画:筒井りな)、だから、心霊スポット、殺人の起こった場所は怖いのです! キモダメシなんて、もってのほか! 知らないで、うっかり入ってしまったら、すぐに逃げ出しなさい! ・・・・と、霊感のある知人は、ふだんから私に口うるさく言っています。いつか、観光名所でもある自殺多発地へ行ってみたい、と冗談半分で、私が言ったら、「もう、あんたと絶交する!」と、本気で怒られたことを思い出しました。過ぎたる好奇心は、破滅のもとです。
『あかずの間』(投稿者:岐阜県 匿名希望 漫画:猪川朱美)、今回の秀逸作品。切り抜いて、永久保存するつもりです。読者体験談は、単行本にならないのでしょうか? 朝日新聞社に、リクエストしておくつもりです。
 投稿者のお父さん(作中では、徳山さん)の体験記ですが、講師の川崎さんと一緒にやって来た宿泊先の寺には、「あかずの間」がありました。川崎さんは、興味半分にそこを開けますが、室内は何もありません。ところが、それから二日間の夜、徳山さんは、布団の上に正座して独り言を言い続ける、川崎さんの異様な態度に悩まされます。翌日、住職は、あの部屋で亡くなった女性が霊となっていることを打ち明け、お祓いをうけさせます。しかし、お祓いをうけなかった川崎さんは、不幸な目にあう、というもの。
 民俗学にくわしいらしい川崎さんは、あかずの間の言い伝えを学問的に説き、心霊現象をも夢だと断言するあたり、理屈的には納得できます。けれども、この結果はやっぱり怖い。同じ思いをしたくありません。さらに、このお話は珍しく、霊や人魂など、怖いものの姿がないのです。徳山さんは霊感のない、普通の人ですが、「見えないことが こんなに怖いことだとは思わなかった」という言葉に、とてもリアリティを感じさせます。しみじみと、怖いですね。それでは。

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