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2011年2月 7日 (月)

『三国志ジョーカー』1巻(青木朋)の感想(加筆修正版)

 漫画『三国志ジョーカー』(青木朋・秋田書店)1巻の感想を申します。ネタバレは抑えていますが含まれており、また、一般的な『三国志』漫画と『三国志演義』の内容と重なる部分もありますので、ご注意ください。

 さて、今回は内容がおもしろい上に、連載中の少女漫画の! 初めてのレビューということで、私はやや浮かれております。以前、『NANA』にはまっていましたが、結局、ついていけなくなりましたので、ボーイズラブ系を含めて、これが初めてでしょうね。
 主人公は、三国志(ここで申し上げる三国志は、正史ではなく、すべて『三国志演義』とそれを元にした漫画や小説のことです)中の、恐らく嫌われ者、司馬懿(しばい)、字は仲達(ちゅうたつ)。そのライバルが、あの絶大な人気を誇る、諸葛亮、字は孔明! 時代は、曹操の娘の入内から劉備が三顧の礼を行なった頃なのですが、司馬懿は黒のスーツ姿で、常に煙草をくわえているキザっぽい青年、対する諸葛亮も、なぜか修道服姿? と、マニアックでありながらも、当時の人々よりも、現代に近い格好をし、司馬懿はコーヒーを立てて飲んでもいました(第3話)。
 収録されているのは、第1話から第4話まで。時々、お笑いが入りながらも、すっきり、するする進んでいきます。主人公が魏というか、曹操(第2話、第4話で登場します。とても悪辣そうなナイスミドル! あうっ、精神的鼻血!)側の人間であるため、劉備に対する表現もやや辛口です。ちなみに、司馬懿は現代人ではなく、二年前に諸葛亮によって拉致され、手術で? 何らかの身体的改造をされた様子。半年も監禁されて、その間の記憶を大半を失い、スーツ姿で帰って来たわけです。そして、司馬懿は諸葛亮と対決して、彼の悪巧みを防ごうと尽力する、というもの。
 はい、善良な諸葛亮を愛しておられるファンの方、曹操や司馬懿といった、魏の面々がお嫌いな方には、お勧めできませぬ。タイトルが『三国志ジョーカー』ですが、これで三国志の勉強をするには、難ありだと思います。しかし、細かすぎる内容でないし、いいテンポのストーリーですから、三国志を読み直したい欲求が、ムラムラと起こりましたよ。カバーの説明にあるとおり、諸葛亮を悪役にしたミステリー仕立ての、「三国志ファンタジー」です。
 メインキャラクターにブサイクはおりませぬ。イケメンに美少年ぞろいの、曹兄弟(曹丕、曹彰、曹植、曹沖)。諸葛亮は、司馬懿にスキンシップしたり(ふだんクールで小憎らしい司馬懿ですが、諸葛亮にだけは非常にうろたえます)、妖しく美しい「男の娘」になったり(その姿で、劉表を暗殺!)等々、女性読者向けサービスは満点です。
 私が一番笑ったのは、第2話、弓が破損してしまったため、長男の曹丕が弟達の所有する同種のものと取り替えようとたくらみますが、次男の曹彰はすぐに看破してことわります。三男の曹植も、世間でやるとおりに兄を立てろと開き直る曹丕に対して、「世間の兄は 弟の弓をカツアゲしたりしません」と、断固拒絶。イケメンなのに、ダメ兄貴の曹丕。私は思わず、笑ってしまいましたよ。司馬懿は手柄を立てて、曹丕の幕僚になりますが、大丈夫かねえ。
そもそも、諸葛亮は何者? 未来人だとしたら、彼は自分の悲惨な先行きがわかっているはずなのに、何をするつもりか? 果たして、2巻以降の展開で、司馬懿は、諸葛亮が予言した「弟の死亡」を阻止できるのか? 謎だらけですが、かなりおもしろい感じです。願わくば、難しい漢字を使わずにすみますように。「司馬懿」って、探して入力するのは大変でした(間違っても、この記事をコピペしないでください!)。なーんて、それでも三国志ファンかと、自主ツッコミをしつつ、それでは。

(追記)誤字と説明不足箇所を修正、一番笑った第2話を追加いたしました。すみませぬ。(2011年2月8日13:05)

参照

『三国志ジョーカー』3巻(青木朋)の感想

『三国志ジョーカー』2巻(青木朋)の感想

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