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2011年2月10日 (木)

『コミック乱2月号増刊VOL.7』の感想

『コミック乱2月号増刊VOL.7』(リイド社)の感想を申します。ネタバレがありますので、ご注意ください。

『大奥おんな絵巻』(ケン月影)第三幕、たぶん、これで完結でしょう。着物フェチ、和風エロ好きの方は、ぜひ! 生臭坊主と豊満な女体の組み合わせって、なかなかエロいですね。
『戦国くノ一伝』(影丸穣也)其ノ六、くノ一というとエロな感じですが、これは一貫して、ヒロインが活躍する、戦国+和風ハードボイルド。幼なじみの思い出や情愛さえも、呆気なく押し流していく、時の流れが何とも辛口な良作です。
『武芸紀行~風よ雲よ剣よ~』(さいとう・たかを)第七章、第八章、やっぱり、後堂草源景政にセクハラされ、犯されまくりか、葵よ。まさか、できちゃった婚なんてしないだろうな。なのに、主人公の波之進がのん気すぎでは? 今さら、自分には剣しかないなんて、再認識するの?
『吉原遊女絵伝:』(千之ナイフ)第五景、雪の日の、舞雪花魁の昔語り。女性同士の不思議な信頼と絆について。いいなあ、しっとりと上品なのに、折檻シーンでは和風SMっぽくて、すごく読み応えがあります。女同士に友情はない、なんて大ウソだよ! 巻末のお知らせによれば、2月24日にSPコミックスとして発売されるそうで。おめでとうございます! 私も予約購入いたしますよ。
 コラム『秘蔵版 横山光輝時代漫画コレクション-その参-』(由比敬介)、今回は、山岡宗八、新田次郎、隆慶一郎などの原作付き時代漫画について、解説されています。私はほとんどが未読ですが、てっきり、戦国大名シリーズは、織田信長から豊臣秀吉、徳川家康と、時代の順に、どこかの雑誌で連載して描かれてきたのだろうと予想していたのです。しかし、実際は、徳川家康、織田信長、伊達政宗、武田信玄、武田勝頼、豊臣秀吉の順だったそうです。しかも、以上の作品は、講談社から書き下ろしという形で。驚きました。さぞや、原作の膨大な情報を丹念に読みこんだのだろうと思われます。それから、筆者の方が結びで述べておられますが、ファンの多くは原作付きよりもオリジナルの時代漫画の方を評価している傾向はあるけれども、上記作品群は単に小説を漫画化したのではなく、横山光輝さんの持ち味である、テンポのよさ、エンターテイメント性をしっかりと盛り込んである、というところ。未読の私ですが、かなり納得のいくご意見です。なぜなら、たとえば、織田信長のような有名な戦国武将の生涯を小説にすると、どうしても教科書っぽくなるし、私が子供の頃に読んだ、日本の歴史に関する漫画は、作者名も覚えていないほど、「歴史書を単純に漫画化しただけの内容」だったからです。このコラムは今回で完結のようですが、限られた紙面で、オリジナルから原作付き、制作順、各作品の特徴に関して詳細に書かれている、非常によい内容でしたね。お疲れさまでした。またの機会を、心からお待ちしております。
 そういうわけで、全体的にかなりおもしろかったのですけれども、『コミック乱増刊』は、次回がいつの発売になるのでしょうか? 巻末はコミックスの紹介ですし、WEBを見るしかないのかな? ぜひ、がんばっていただきたい。それでは。

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