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2011年2月 3日 (木)

『鉄甲軍団ほか8編』(横山光輝・講談社漫画文庫)の感想④

『鉄甲軍団ほか8編』(横山光輝・講談社漫画文庫)の感想④です。ネタバレがありますので、ご注意ください。かっこいい美青年とエロい美少年が登場したゆえ、『闇斬り』と『かげろう伝』を長々とご紹介しましたが、他3編を手短にご紹介しましょう(手短かよ!←自主ツッコミ)。

『愛執』(プレイコミック・1969年)も、主人公の作蔵はブサメンです。美しすぎる未亡人の旅のお供をしていますが、彼は何と彼女にずっと仕えたくて、敵と戦うというお話。屈折した男の心理が怖いです。
 つい省略しましたが、『愛執』『蝦蟇』『浅い川』、それぞれに登場する女性達は、すべて上品ですが、色香が高いです。奥方、未亡人ばかりですけれども、和風エロの好きな方にお勧めです。
『隻影』(コミックミステリー・1972年)、ある道場で、板倉VS新富の対立。剣術や当時の風潮がどうこうというより、人間心理の機微、真の戦いというものをついた名品だと思います。
『鉄甲軍団』(希望の友・1968年)、武田晴信(信玄)に仕えた、隻眼の軍師、山本勘助の、村上義清との戦いを描いたもの。以前の黒田如水より、勘助は苦闘していますが、すんでのところで晴信が助けに現れ、彼らには主従を越えた信頼関係があったと思われます。短編としては上々でしょう。
 さて、この『鉄甲軍団ほか8編』の巻末に、何と「著者のことば」が載せられています。私は初めて横山光輝さんの自作解説が読めたので、すごくうれしいです。が、これ、1982年発行の『鬼火』(双葉社)からの抜粋ですと! 講談社様、だったら、同じ漫画文庫の『鬼火』に入れるべきではありませんか。まあ、ないより、ましなのかな。それによりますと、時代ものの魅力とは、「時代のはざまのミッシング・リンクを推理していく喜び」だそうです。そして、「時代ものを描いている時の私は、名探偵でもあり、旅行者でもあるわけです」。なるほど! もっともっと、横山光輝歴史漫画を読んで、ご紹介していけますように。それでは。 

参照
『鉄甲軍団ほか8編』(横山光輝・講談社漫画文庫)の感想①

鉄甲軍団ほか8編』(横山光輝・講談社漫画文庫)の感想②

『鉄甲軍団ほか8編』(横山光輝・講談社漫画文庫)の感想③

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