B'z『さよなら傷だらけの日々よ』の感想
B'zのシングルCD、『さよなら傷だらけの日々よ』(初回限定盤)の感想を申します。音感はないに等しいし、経験年数だけ積んだファンの妄言ですので、ご注意ください。
収録曲は、2曲。1曲目は、pepsi NEXのCMのタイアップソングで、このCDのタイトルでもある、「さよなら傷だらけの日々よ」Arrangement:HIDEYUKI TERACHI Drams:SHANE GAALAAS Bass:BARRY SPARKS。2曲目は「Dawn Runner」Arrangement:HIDEYUKI TERACHI Drams:SHANE GAALAAS Bass:BARRY SPARKS Strings:TAMA MUSIC Stringsです。
後先逆になりますが、「Dawn Runner」は、自分探し(死語?)をしているというか、モラトリアムと呼ぶべきか。何かをやりたいけれども、本当にやりたいことが見つからず、苛立ちとともに、激しい情熱をくすぶらせている、というような、悪く言えば甘ったれ、よく言えば、若い人々にありがちな心身の状態を示しているように思います。いや、案外、「私にも、そういうことあったし、今でもあるよ」と、さらりと、同感とともに聞くのも楽しいでしょうね。冒頭の、「3時頃起き出して 眠たい目ん玉こすって顔洗う」なんて、私も眠れない時(3時や4時頃)、よくやりますもの。「朝日を浴びたい 溶かされるような/燃える命のかたまりを」に続く、繰り返しのフレーズは、なかなか切実。自己否定と肯定、こういう気持ちを抱いてがむしゃらに走る=生きるって、辛いでしょうね。
「さよなら傷だらけの日々よ」は、あのCMのフレーズは、割と初めの方の部分。私は、稲葉さんのシャウトが、CryかTryかと、とても気になっていたのですが、歌詞シートを見ると、「グライド」。あ、なるほど。私はやはり、ナチュラルでパワーがあるけれども、閉塞感も感じられる「Dawn Runner」よりも、開放感があって、スカッとした(ペプシですからね)こちらの方が好きかな。CMが放映されて間もなく、あの東北大震災があって、この歌のニュアンスが微妙に変わってしまいましたね。当初は別れと出会いの季節にふさわしい感じでしたが、今では傷みを克服して新たなスタートを! という応援歌の雰囲気です。いや、私はどちらにしても好きですけどね。ラスト近くのフレーズは、特にお気に入りです。
さよなら傷だらけの日々よ
目指すは次の世界
明日はもうここにはいない
ありがと悔いだらけの日々よ
今ならば言える
人はたやすく変わらぬけど
いつの日か本当に戻るべき場所を知る
まだ見ぬ風にのってグライド
昔の自分なんて、恥ずかしくて思い出したくないものです。そんな過去をいたずらに切り捨てるのでなく、「ありがとう」と受け止め、勇気を出して、新しい一歩を踏み出す。このような力強いポジティブさこそ、B'zの真骨頂ではないでしょうか。元気になれますから、私はすっかり、リピートして聞きまくっています。
そして、初回限定盤特典は、「さよなら傷だらけの日々よ」の映像DVDです。美麗・・・・なことは間違いありませんが、超渋いですよ! 最初のモノクロに現われる松本さんが、絶句するほど、かっこいい! この曲は割と長めの間奏がありますけれども、そこを早送りせずに、聞き惚れてしまうギターを演じられるのは、松本さんしかいないでしょう! そんな松本さんが映像になっていますから、ファンの方は必見です。カラーも入るのですが、抑え気味のビター&アダルトっぽいムードで、CMでは荒涼とした大地と空が印象的でしたが、DVDでは、まるで松本さん稲葉さん二人きりのライブを演っていて、視聴者だけに歌い聞かせているようにも感じられます。その視線、音、ムード、宇宙や地球がテーマらしい、壮大なCG、渋いよ、すてきだよ、心臓を鷲づかみされそうに、かっこいいよ・・・・やっぱり、お二人とも、超エロい! 売り切れないうちに購入して、ぜひご覧ください。それでは。
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