『HONKOWA』2011年5月号の感想
『HONKOWA』2011年5月号(朝日新聞社出版)の感想を申します。いくらかのネタバレを含みますので、ご注意ください。
『密教僧 秋月慈童の秘儀-霊験修法曼荼羅』(永久保貴一)、新連載です。作者の永久保貴一さんが、青年僧の秋月慈童から聞いた様々な不思議話を、漫画化するという内容でしょうか。今回は、ある寺の大聖歓喜天に関するエピソードと、ある密教の修法について。恐ろしくも、感動的と言いましょうか、こういうお話、私は大好きです。次回は9月号に掲載だそうで、超期待。
『伊藤三巳華のスピ☆散歩』、2回目は、パワースポットとして人気の出てきた、明治神宮にある清正井。都内の名所の紹介っぽいので、実は私、上京した時に訪れたく思っています。清正井の番人である、ユーレイ? 巫女? が、かわいいです。ちょっと、編集の女性、伊藤三巳華さんに、「ヘッポコ霊感」呼ばわりするのは、どうかと思いますよ。
『黒い家相』(高野美香)、霊感ママシリーズです。立て続けに、身内に不幸が訪れる家には、家相の他にも問題があったのでした。家相は難しいけれども、ある意味、当たり前なところもありますよね。整理整頓は、やっぱり大切だ!
『オカルト博士の妖怪ファイル』File No.2(画:鯛夢 語り:山口敏太郎)、ろくろ首のお話ですが、ワタシ的に、すごくキタというか、怖かった! まさか、ろくろ首が、自殺死体に似ているとはね! 「妖怪のビジュアルイメージは 人の死体がモチーフとなる事が多いのです」、との山口敏太郎さんのご説明。だから、妖怪は不気味なのか。納得!
『戦国呪術バトル』第二戦(監修・指導およびコラム:高橋圭也 漫画とイラスト:銭形たいむ)戦国時代で有名な、武田信玄と上杉謙信の争いと、互いに仏教に深く帰依した彼らが相手を調伏しようとした経緯など。性格は異なっていても、呪詛をかけ合ったところは同じとは。だから、どちらも、上洛の夢かなわず、志半ばで倒れてしまうのですよ。
コラム『霊能者・寺尾玲子の真・闇の検証』第2回は、時代劇で名高い剣豪、柳生十兵衛と服部半蔵を霊視したもの。十兵衛は地元でも人気があるので、かなりうれしい! 結果、やはり、ドラマや小説と異なっていて・・・・厳格そうな人柄だ! 服部半蔵もまた、意外な人物像でした。こういう歴史アプローチも、楽しいな。
読者体験は、動物霊特集。少々怖いエピソードもありますが、どちらかというと、かわいい、切ない系が多かったですね。ペットは家族です。大切にしてあげるべきだ!
そういうわけで、スピリチュアル系、日本史系に重点を置いていますが、今号も非常におもしろかったので、お勧めです。それでは。
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