『HONKOWA 霊障ファイル・ゆがんだ教え特集号』の感想
5月初めに発売されたコンビニ本、『HONKOWA 霊障ファイル・ゆがんだ教え特集号』(朝日新聞出版)の感想を申します。いくらかのネタバレを含んでおりますので、ご注意ください。
ところで、もう、『ほんとにあった怖い話』というタイトルは使わないのですねえ。ちょっと寂しい。
『魔百合の恐怖報告シリーズ』(山本まゆり)の最長作、『供養の報酬』。私はてっきり、寺田玲子さんVSうさん臭い霊能者の一大バトルが繰り広げられるかと予想していたのですが、他の依頼があって、玲子さんの都合がつかない&霊障が次々に起こる、という展開です。地味っちゃあ地味ですけれども、霊障と、中途半端な供養の怖さが、しみじみと伝わってきます。結論としては、いくら善意でも、行きずりや素性のよくわからない人を供養するのは危険ということ。寄るべない霊は、そういう善意にべったり取りすがり、悪影響を及ぼします。
『御利益罠』(月嶋つぐみ+上杉かや)、このお話、読んだことはあります。が、最後のオチには、やっぱり、ぞぞっと鳥肌。問題のある叔母様は、将来、無事にはすまないと思います。
今回は、『インナーメディスン』(語り:神楽ゆう マンガ:堆木庸)シリーズが2本立て。『痛みの系図』『混在の器』と、スピリチュアルファンにはお勧めの内容です。特に、私は『痛みの系図』がおもしろかったです。マンガチックな猫人間、実は・・・・というのも、そして、ラストの神楽ゆうさんのアクションが、おもしろ楽しい! それにしても、お稲荷さんというのは、不思議なお方。私はほとんどお参りしていないのですが、時にはちゃんと参るべきかな?
読者体験談3本、今回は、語り手達が身動きできない時に、超怖いめにあうパターンが2本。読んだことあるお話ですが、怖いですぞ! それでは。
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