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2011年7月29日 (金)

『報道ギャングABSURD(アブサード)!』1巻(米原秀幸)の感想

 漫画『報道ギャングABSURD(アブサード)!』1巻(米原秀幸・秋田書店)の感想を申します。いくらかのネタバレを含んでいますので、ご注意ください。

 収録されているのは、CHAPTER1から6まで。偶然にも、私はプレイコミックですべて読んでいましたから、「おもしろかったけど、今さら単行本で読み直すのもなあ」と、敬遠しておりましたけれども・・・・精神的土下座! おもしろい作品は、上質な用紙ならば、いっそう映えまする!
 実際に、単行本を手に取ってみるや、私は一発で惹きつけられましたね。表紙は主人公のアブサードこと、蘭岳四郎がカメラを構えている、だけなのですが、オレンジ、黒の二色だけで、よくぞここまで吸引力(これ誰? 何をしようとしているの? と興味を引かれる)=魅力のあるイラストを描けますなあ。
 作者の米原秀幸さんという方は、不勉強な私が知らないだけで、ストーリーや画にかなりの力量があるようです。

 この『報道ギャングABSURD!』は、『ウダウダやってるヒマはねェ!』の続編か、スピンオフ作品のようですが、知らない人間にもわかるように描かれています。登場人物は、過激な映像専門のアンダーグラウンド・報道ジャーナリストで、正体を隠しているため、通称、アブサード(不条理)と呼ばれている、蘭岳四郎。かつてはヤンキーだったようですが、今は所帯やつれした、松郷勇ことJソン。彼はリストラされて途方に暮れているところを、四郎にスカウトされます。そして、チャラい外見ながら、謎めいた情報屋のサカキ(CHAPTER:5)、実力派バンド、A級闘度(エイキュウトウド)のギタリストで、四郎やJソンのかつての仲間だった、三上礼次(CHAPTER:6〉は、もしかして今後のストーリーに関わってくるかもしれません。何よりも、CHAPTER:6は、目つきのおかしい男が火炎瓶に点火しようとしているところで終わり、次巻へ続いていますからね。他に、Jソンの家族、妻、ミィちゃん、ユウくんがいますけれど、パスしましょう。まったくお話に関わってこないこないわけではありませんが、基本的にハードボイルド・ストーリーです。
 それでは、あらすじを・・・・と申したいところですが、プレイコミックの感想と一緒に、感想も述べつくしているかと思いますので、ご興味のある方は、左サイドバーのカテゴリー、「漫画雑誌」から、「プレイコミックの感想」をご覧になってください(はっ、今月号、買ってない! ごめんなさい!)。
 CHAPTER:6以外、ほぼ一話完結ですが、四郎とJソンの価値観の違い(CHAPTER:4)、四郎の仕事における秘密、信条(CHAPTER:5)など、緩やかに続いているようです。私のお気に入りは、「CHAPTER:5 ニュースソース」ですね。危険なカメラワークがなく、サカキが登場して、四郎の謎が深まる、インターバルっぽい回ですけどね。四郎と自分は相容れないと落ちこんでいたJソンが、サカキの言葉により、四郎もまた普通の男と知って、ほっとする、という、何だか不思議と、私も安心してしまう内容でした。バカ、危ないやつと判断して、引いてしまうのならば、ありがちですが、共感という結末は、なかなかいいものです。
 ところで、単行本であらためて見ますと、2ページ見開き、1ページフルという大ゴマや、普通のコマをうまく使い分けていますね。効果音が読めない、人物が何をやっているか(アクションね)、わからない、などということはありませんでした。画力の高さは、大したものです。願わくば、『ウダウダやってるヒマはねェ!』を、文庫本やコンビニ本として、まとめていただけたらいいのですが。期待しながら、次回も購入します。それでは。

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