『ナナとカオル Black Label プレミアム同人誌付き豪華版』1巻(甘詰留太)の感想
『ナナとカオル Black Label プレミアム同人誌付き豪華版』1巻(甘詰留太・白泉社)の感想を申します。いくらかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
『ナナとカオル』本編は、ヤングアニマルに連載されていますが、こちらの『Black Label(ブラック レーベル』は、ヤングアニマル嵐に掲載されている方で、私もしばしば取り上げていましたから、同人誌付き豪華版の単行本になって感無量です。
だから、設定は本編とほぼ同じながらも、作者様の後書きによれば、ナナとカオルは少しばかり未来、高校三年生の夏休みを舞台にした、外伝的なお話だそうです。そして、『Black Label』は、ある意味、真の主人公たる男女が登場いたします。
あらすじとしては、ある日、ナナはアダルトショップ店長の橘満子(たちばな みつこ)に、カオルは小説家、更科修太郎(さらしな しゅうたろう)に出会い、別々に更科所有の郊外(「田舎」だそうです)の別荘に招待されます。そして、ナナとカオルは、更科の小説のイメージ作りに協力するため、二人のやっている“秘密の息抜き”よりもハードなSMの世界を体感することになりました。ナナは、自分とカオルの“息抜き”の先に何があるのかと、期待と興奮に身震いします。一方、カオルは、本格的SMを見られてしまうと、自分のプレイのネタがばれ、ナナから未熟者扱いされるのではないかと、非常に不安。さあ、長い淫靡な夏の夜が始まりました。
はい、始まったところで、1巻終了。続きが気になる方は、ヤングアニマル嵐を購入しましょうね。はっきり申します。しつこいと、苦情を言われても、繰り返します。エロいです! エロ度数では、私のお宝本のトップクラスかも。SMと聞けば、変態と、咄嗟に連想されるかもしれません。しかし、この『ナナとカオル Black Label』は、ナナとカオルは元より、更科も橘も合意して行なっています(あ、今回、ナナとカオルは、更科のお手伝いをするだけですよ)。なので、レイプはなく、後味が非常にいい。さらに、『ナナとカオル』本編もそうですが、縛る興奮、縛られる高まりが、モノローグ、擬音(ややくどすぎるかも)、台詞となって、臨場感をかもし出しています。・・・・・いや、要するに、作者様の絵がエロいからなのですけどね! ぺらっとした萌え絵(ギャグとしてなら好きですが)とは正反対の、官能小説の挿絵を見ているような、淫らさはすごい、すばらしいと思います。加えて、おいしそうなそうめん、橘とナナ、女二人の入浴と、平穏な日常が要所に加えられているあたり、SMシーンとのコントラストが際立って、エロ度MAX!
私の印象に残っているのは、第4話の、橘が誇らしげにニップルピアスを示し、ナナが恐る恐る触れてみるシーンと、第9話の、更科やカオルから激しく責められ、涙とよだれまみれになっているのに、不思議と美しい表情。それから、第8話のナナ、眼前の責められ情景を見ながら、乳首が立っていますぜ! 激しい打撃と罵倒に、恐れながらも目が離せないとは・・・・。はあ、次はどうなるのでしょうね。楽しみです。
同人誌の方は、B5サイズで、合計38ページ。タイトルは、『いいから俺にも縛らせろ』。参加作者様は、16名で、緊縛グラビア(顔が載ってないのが残念)も。最初、豪華版にしては、ペラいなと思いましたが、ナナカオファンのプロ作家様に描かれたのですから、やはり楽しい。エロいだけでなく、笑える内容もあります。私としては、ももせたまみさんの四コマ漫画と、羽海野チカさんの、恥らうナナのイラストが最高でした。売り切れないうちに、お勧めします。はーっ、エロかった。それでは。
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