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2011年7月20日 (水)

『土竜の唄』24巻(高橋のぼる)の感想

『土竜の唄』24巻(高橋のぼる・小学館)の感想を申します。ネタバレを含んでおりますので、ご注意ください。

ちょい早いですが、うな重

 この画像は、40ページ、借り切り状態のうなぎ屋で、日浦の治療を無事に終え(流血と激痛まみれなので、省略させていただきますね)、安堵して、うな重を頬張る玲二です。いつも、土竜のグルメは最後にご紹介しますが、明日が土用の丑の日ということで、タイムリーなシーンかと思い、アップさせていただきました。玲二、おいしそう! そして、幸せそうですな。これから、とてつもない、命懸けの仕事が待っているというのに。ふり返ってみると、『土竜の唄』って、おいしそうな料理(もちろん、B級多し)が頻出し、登場人物全員、肉食系のように感じられます。クレイジーパピヨンこと日浦も、激痛にあえぎながらも、うなぎの肝の串焼きを食べていました。彼は玲二と裏腹に、鬼気迫る形相でしたね。そういうわけで、あらすじです。

 どうにか、うなぎ屋で、日浦、クロケンの応急治療をすませた玲二ですが、日浦は息つく間もなく、蜂乃巣会若頭、鰐淵のひそんでいる、京都の猿牛(さるべこ)山、曼荼羅の滝に向かおうとします。車で急行する途中、玲二は薬屋で日浦のために、抗生物質と痛み止めを購入しようとしますが、不意に思いついて、強力な睡眠薬をも入手。それらを日浦に飲ませて、眠らせます。鰐淵暗殺を防いだ上で、日浦組を立ち上げて、轟周宝に近づくため、自分だけでケリをつけようと、玲二はもくろんだのでした。そして、猿牛山で、一人で滝に打たれる鰐淵と遭遇。ピストルを突きつけて脅迫し、鰐淵から、縄張り返還と関東撤退を約束させますが、実は鰐淵の大ウソ演技。不意打ちをして、鰐淵は玲二に襲いかかり、すさまじい打撃を加えます。とどめを刺される寸前、何と日浦が乱入。彼は玲二から渡された睡眠薬を見抜いて、飲んだふりをしていたのでした。
 重傷のはずなのに、日浦は猛烈に強く、あっという間に、形勢は逆転。あべこべに、鰐淵がピストルで撃たれかけますが、玲二は必死で割って入ります(当然、右肩を負傷しましたが、漢らしいぞ、玲二!)。玲二は日浦に経緯を話し、蜂乃巣会との抗争より和解の方がよいことを説きます。しかし、日浦は納得せず、鰐淵を鎖で縛りあげて、川底に沈めます。さらに、死に物狂いで立ち泳ぎしている鰐淵の口に、次から次へと、石を飲ませるのでした(エグッ)! 玲二も震撼とします。ついに、鰐淵も本気で降参し、日浦に対して、五分の兄弟盃を交わすことを求め、日浦は了解したのでした。

 24巻は流血にプラスして、痛い描写、怖い描写、エグい(以下略)が多いですから、ご注意ください。はっきり言って、今回、玲二は脇役でナレーターです。日浦のワンマンショーのようなお話です。それもいい、それでもいいと思わせるほど、日浦は魅力的ですけどね。
 まず、玲二に弾丸を包丁で切り裂いて、弾丸を摘出してもらう際、そして、京都までの車内、鰐淵との格闘と、疼痛にひどく苦しみながらも、耐えしのぎ、取り憑かれたような表情でターゲット(鰐淵)に向かう様子は、恐ろしくもすさまじい。玲二は真っ正直でストレートな点、好感が持てますが、闘争心と執念深さは日浦が一番ではないでしょうか。
 応急手術では、そんな日浦に全面的に頼られ、「兄弟に命(タマ)ァ獲られるんなら オレの人生も悔いはねえよ。」とまで言われて、感激のあまり、涙ぐむ玲二。かわいい、というより、おいおい、潜入捜査官・・・・。職務を忘れてないよね? 何度か申したかもしれませんが、玲二の正体がバレた際、轟周宝よりも、日浦の激高ぶりが恐ろしいです。
 玲二はどうにか、鰐淵暗殺を防げたようですが、とうとう、鰐淵までが日浦の傘下に入った? このまま、すんなりと、日浦組誕生となるのでしょうか? また新たな展開が期待できそうですね。25巻も激アツでしょう。それでは。

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