『土竜の唄』27巻(高橋のぼる)の感想
漫画『土竜の唄』27巻(高橋のぼる・小学館)の感想を申します。いくらかのネタバレを含みますので、ご注意ください。
やっと、私のトロい感想が追いつきました! しかも、帯カバーによれば、『土竜の唄』ポストカードが発売された、という情報が載っていましたよ。ご興味のある方は、こちらをどうぞ。
↓ ↓ ↓
http://store.terry-f.com/
全国のヴィレッジバンガードでも発売中!! だそうで。
しかも、27巻帯カバーの応募券を送れば、抽選で10名様に、このポストカードがプレゼントされます。2011年9月30日が応募締切ですから、ご注意ください。
・・・・このようなすてきな情報が載っているのに、ドラマ化のドの字もありませんでしたよ。『土竜の唄』ドラマ化なんて、ニセ情報ですからね。
さて、27巻のあらすじに参りましょう。ホステス二人の濃厚フェロモンに舞い上がって、玲二の股間が暴発(察してください)。慌てて、トイレに駆けこんだ瞬間、まさに轟周宝が、ホステスに変装した女ヒットマンに襲われ、絶命寸前であるのを発見します。懸命に、玲二は轟を救いますが、女は猛烈に強い! 足やパンツをあらわにし、パンプスの先に仕込んだ刃物で、玲二を切り刻もうとします。狭いトイレでは、まっとうに攻撃できず、玲二は、パンツとズボンを脱ぎ捨て、「SM拳!!」と叫んで、自分のベルト、トイレの備品で応酬。が、女の攻撃は治まらず、玲二は右ふくらはぎを刺され、顔は傷だらけに。女はとどめを刺そうとしたところ、玲二はズッポン(トイレの詰まりを直す道具)で、女の顔を覆って反撃(こういう下品でベタな攻撃は、『土竜の唄』の定番ですな)。けれども、蝉丸と鎧賀がトイレにやって来た、わずかな隙を縫って、女は逃げてしまいました。
女ヒットマンは、チャイニーズマフィアの仙骨竜所属であることが判明。即刻、数奇矢会新幹部会は、女をクラブへ送りこんだ黒幕の人物を見つけよと、護衛部隊隊員に昇格した玲二に命令します。玲二は、直属の部下に降格した蝉丸とともに、破門された元組長をあたりますが、二人目、モモンガ(本来は漢字ですが、見つかりませんでした。残念)一家の、モモンガ百治こと、桜罵百治(さくらば ももじ)に不審を抱きます。けばけばしい身なりに、サングラスの奥にひそむ鋭い眼光、そして煙草を一度に三本、常時ふかしている桜罵は、轟を憎んでいないと言いながらも、蝉丸、玲二を天井まで蹴り上げます。自白させようと、反撃する玲二ですが、桜罵にまったく手が出せず、逆に蝉丸に背負われて退散するほど、さんざん、打ち負かされます。もちろん、桜罵のクロが確定しました。一方、仙骨竜と戦う日浦組の面々でしたが、あるアジトの奥から、「飢ぇる咬む、よく咬む、キシリトールガム。」と、ふざけきった台詞と同時に、盛大な煙草の煙を吐き散らしながら、桜罵が登場。日浦は動じず、「久しぶりだな、モモンガ。」と、不敵に笑い返します。この二人は旧知の仲? 桜罵VS日浦、超弩級怪物ヤクザ同士が衝突するのか?
玲二は割と強いはずですが、それを上回るのは、日浦、クロケンで、特にクロケンにはボロボロにされていましたが、反撃さえかなわなかった桜罵は、もっと強い? また、とんでもない敵が登場しましたね。さすがのクレイジー・パピヨンも、ピンチになるのでしょうか。相変わらず、予測不可能です(うれしい悲鳴)。
女ヒットマンとの戦いは、血まみれで(27巻は流血シーンが多かったです)激痛系の割には、女の台詞が(塗りつぶされていますが)猛烈に下品で笑えます。ちょっと、ここでは披露できませんね。玲二は、「オレは仮性だっちゅーの!」と言い返していますが(笑)。
桜罵が目立ったとはいえ、あらすじでは省略しましたが、数奇矢会新幹部の面々が、また濃いオヤジだらけ。新・会長補佐の鰻塚 修平(うなぎづか しゅうへい)も気になりますが、一見、優男の響生 拓斗(ひびき たくと)もおもしろそう。私の好きな舘晶(だて あきら)も登場しているから、楽しめました。
今回の「土竜のグルメ」は、真似ようったってできませんな。殺されかけた轟が、気合いと闘いのためのエネルギーを入れるために、クラブのママに注文した、そうめんです。そうめん自体は普通ですが、つゆが何と、高級ブランデー! 玲二は相伴したものの、ちょっと食べただけで、(こっ・・・・これは効く・・・・)と、目を白黒させますが、轟は慣れたもの。盛大に、音を立ててすすり上げ、完食するや、玲二の前で、野獣のようなふるまいに!
まあ、轟が殺されまいと思っていましたが、このバイタリティーはうらやましいです(やりたくないけど)。玲二は、日浦は、桜罵は、次でどうなるのでしょうか。待ち遠しくてたまりませんよ。それでは。
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