『図解入門ビギナーズ 最新 介護保険の基本と仕組みがよ~くわかる本[第3刷]』(高室成幸 監修)の感想
『図解入門ビギナーズ 最新 介護保険の基本と仕組みがよ~くわかる本[第3刷]』(高室成幸 監修・秀和システム)の感想を申します。ネタバレ・・・・って、ノウハウ本ですから、無理です。
さて、本日、介護事務の技能認定試験を受けられた方、いかがでしたか? 私は出かける前に腹痛をもよおして、ギリギリに電車に飛び乗ったら、電卓を忘れていて、思わず冷や汗。終了してからは、サンマルクで生シュークリームを食べ、本屋やコンビニを回って、漫画雑誌を買いまくって、一人打ち上げをしました。
さて、介護保険と聞いても、多くの方々はピンと来ないでしょう。特に、若い方々はね。40代以上の方は、「何で、介護保険料なんてものが、給料から天引きされるの? 私も親も、そんなものは使ってないのに」と、不満に思われているのではないでしょうか。それでも、会社の近辺、もしくはご近所で、グループホーム、ヘルパーセンターといったものを、当たり前のように見ますし、行き交う車の中に、介護老人施設、訪問介護という名を見かけないことは少なくなっていますよね。日本において、高齢化社会は着実かつ確実に、さらに、予想を上回るスピードで進行しています。私も3回ほど介護実習に行きましたが、このおじいさん、おばあさん達も、若い頃は私達と同じか、それ以上に、しゃきしゃきと動き回り、あのクソジジイだとの、憎まれ口をたたいていたのだろうかと想像すると、おかしくて、切ない気分になります。そして、実際問題、親、もしくは自分自身(冗談ではありません。特定疾病になれば、40代でも介護が受けられます)が要介護となった場合、真っ先に、何をどうすればよいか、ご存知ですか? 忙しいから、施設でお世話してもらうにしても、デイサービス、グループホーム、特養こと特別養護老人ホーム、高齢者専用賃貸住宅など、聞き慣れない名前ばかりで、困ってしまうかもしれません。
しかし、この本は介護保険成立から、各サービスの特性、介護認定等、非常にわかりやすく述べられています。法律や地域別介護報酬と、専門的な内容も含まれていますが、一読すれば、家庭事情やご本人達の都合に応じて、介護サービスが受けられると、納得でき、「介護で疲れきったり、腰を痛めないか」「せっかく就いた仕事を、やめなくてはならないの?」という不安から、解放されるでしょう。若いからいい、というよりも、将来のために、お読みになってはいかがでしょうか。
ところで、介護事務の勉強に役立つか、ということですが、私は、なかなかためになりました。今までのテキストは、『介護報酬早見表』『介護報酬パーフェクトガイド』(どちらも、医学通信社)で、それはそれで王道なのですが(特に、『早見表』は)、詳細すぎて難しい、もしくは、試験はテキスト持込み自由ですけれども、素早く解答を探し出しにくい、と悩んでいたのです。が、介護保険の経緯、介護報酬のシステムなど、ようやく頭に入りました。点数計算には不向きながらも、サブテキストとしては、充実していたと思います。介護事務の学科の勉強にお勧めです。それでは。
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