ゴスペラーズ坂ツアー2011~2012“ハモリズム”(なら百年会館)の感想
10月14日(金)に行なわれた、ゴスペラーズ坂ツアー2011~2012“ハモリズム”(なら百年会館)の感想を申します。曲名や順序等のネタバレに加え、私は音感がないし、記憶力も悪いやつですので、ご注意ください。間違っていたとしても、不注意や不勉強ゆえであって、悪意があるわけではありません。ミスを見つけた方は、コメントにてお知らせいただけますよう、お願いします。
今回は、ドラマ仕立てのものはなく、演じられる歌が多かったです。トークはゴスペラーズらしく、明るく楽しく! いい意味でツッコミどころが多いですから、今後のコンサート予定の方はお楽しみに。行くかどうか迷っている方は、一度、ぜひ!
そういうわけで、「NEVER STOP」から、軽快に始まりました。メンバーの最初の服装は、アルバム『ハモリズム』の歌詞ブックの写真と同じ、おそろいのシルバーグレーのスーツに、ネクタイはなしですが、シャツのみ一人ずつ色違い。シャツとネッカチーフは、同じ色。向かって左から、酒井さんはレモンイエロー、黒沢君は紫、リーダーはマリンブルー、安岡君はショッキングピンク(おお!)、北山君は黒(わぅ!)。この位置は、「NEVER STOP」の時で、歌とリードボーカルが変わる度、いつものように入れ替わります。曲ごとに異なる振り付けが多いように思いましたが、ここでは説明しきれなくて残念です。
次は、「UPPER CUTS 9502」、ここで、観客は総立ち。中盤から後半にかけて、「侍ゴスペラーズ」「Get me on」「FRENZY」「いろは」も部分的というか、リメイクされて表現されて、おもしろかったです。
「愛のシューティング・スター」、そして、私があまり知らない「Love Vertogo」。酒井さんと黒沢君メインの曲です。「Oh Gir」のリードボーカルは安岡君ですが、他のメンバーのハモリ伴奏もいいなと思いました。安岡君の声と、優しくスイートな歌詞がピッタリマッチです。
「銀座カンカン娘」リーダーが「座ってください」と言ったので、この曲から、ありがたく着席して聞きました。最初、何の歌か、わかりませんでしたよ。何だか、アメリカのオールディズを和風にリメイクしたみたいに聞こえました。
「BLUE BIRDLAND」、「Shall we dance?」、CDも悪くないけど、生歌を聞くと好きになる曲がありますが、これらがそうです。
「なんどでも」から、メンバーの台詞が入り、朗読劇のような雰囲気になります。要するに、些細なことが原因で、男女が別れてしまうけれども、主人公の男性は彼女が忘れられない。「明日」を信じて、彼女の凍えた心を温められるよう、ずっと待ちたい、というもの(冬響)。「冬響」の前に少し間があって、リーダーが、「お疲れ、黒沢」と、ねぎらいます。黒沢君、フル活動でしたから。黒沢君、「『明日』とか、普通は2番も同じサビなんだけど、北山がね・・・・」、私達は思わず笑いました。この間に、酒井さん、安岡君、北山君が衣装チェンジ。グレイッシュブルーの細身のスーツに、光沢のあるオフホワイトのシャツを、第一か第二ボタンまではずした、セクシーかっこいい姿です。リーダーと黒沢君のおしゃべりは、北山君不在のうちに行なわれていたのでした。さらに、このお二人がアカペラデビューを行なった際、練習したのに歌わなかった曲、「夢の中で」が披露されました。歌う人が違うと、歌って、ずいぶん違って聞こえるものですね。
「ひとり」、なぜか、リーダーは、「前に前に前に 恋してた あなたとは今はもう別の人だね」のフレーズを、「・・・・あなたとは今はもう別のひとだね」と、異なったふうに歌い、ツアー用アレンジかしらと、私は思いましたが(種明かしは、また後ほど)。「永遠に」は、アカペラで歌われ、終了後、リーダーと黒沢君の衣装チェンジ(先の酒井さん達と同じ衣装です)。「どうせ着替えるなら、ステージ上でやれば」とか、「ほしのあき風に、筒状の布で隠してシルエットを見せよう」と、先の三人が勧めて、思わず、私も身を乗り出しましたが・・・・もちろん、冗談でした(笑)。酒井さん、安岡君、北山君もまた、彼らなりのアカペラデビューについて語ってくれました。安岡君と一緒に、「I sing for you」と歌った、しが君、森明(もりみょう)君、今はどうしているのでしょうね。
ここから、アップテンポな曲、ツアー定番曲の連続になります。「恋のプールサイド」「見つめられない」。「1,2,3 for 5」、何となく、酒井さんがのっている感じでした。酒井さんファンの私としても、うれし楽し。「シークレット」、シンプルなフレーズをバックに歌われる、リーダーのアドリブがかっこいい!
ここで、ちょいとトーク。リーダーは先ほど、「ひとり」を歌った時、まだ1番だと勘違いして、「前に恋してた」のフレーズを歌い忘れたそうです。他のメンバーは、「これは、皆さんにキャッシュバックだね」「一番いいところだから、かなり高くなるんじゃない?」「テリーさん(テリー伊藤氏かな?)も好きだと言ってた曲なのに」と、やんわりと非難。リーダーは、「いや、むしろ、曲が短くなったんだから、こっちがキャッシュバックしてもらってもいいんじゃ・・・・」と、気まずそうに言いわけしていましたが、「わかった。明日、大仏の前で一人で歌うよ。『前に前に前に恋してた』って」と、神妙に両手を合わせましたものですから、もう、私は笑わせていただきました。
「WE GOT SOUL POWER」。「Lean on me」では、英語のフレーズをメンバーが変えて、観客が、「ともに ともに You can lean on me これからずっと」と、歌います。リーダーは、「立ち上がれない時は、誰かに助けてもらおう。立ち上がれない人がいたら、肩を貸してあげようというニュアンスです」と、語っていて、胸がジンとしました。
「My Gift To You」、「Higher」、うぅ、このあたりはよく知らなくて、ごめんなさい(精神的土下座)。「Dreamin'」で、ひとまずラスト。
アンコールは、「BRIDGE」「街角」「星屑の街」。先刻と打って変わって、リーダーは東日本大震災や関西の大水害のことを言い、歌が心の架け橋になるようにと、しんみりした調子で言いました。「街角」の後、メンバーが簡単に本日の印象を語ってくれましたね。北山君「みんなから、元気をもらいました。みんなも元気になってくれると、うれしい」、酒井さん「ホールマニアとしては、なら百年会館は興味がある」、黒沢君「よく響くホールですね。後ろの三角形に秘密があるのかな?」、安岡君「交差点がなくなっていたり、奈良を知っているつもりでも、いろいろ変わっている。またここで、演りたいな」、リーダー「明日、大仏を拝みに行っていると思いますが、見に来る人いるの?」。最後まで、笑わせてもらいましたね。
今回、北山君が二回も、くるくる回って踊っていたのに驚かされました。彼はやはり、ゴスペラーズメンバーの王子様なのでしょうか? 私が行っている会場で、ずっと酒井さんがご機嫌なのは、うれしい反面、意外なような? 人格が丸くなったのは、いいことです。
名曲のアレンジはもちろん、メンバー各自の持ち味も生かしつつ、新分野への挑戦も忘れないなど、ゴスペラーズは今もなお進化し続けているようです。大人のシナモンロールに、アメリカンに見せかけた、ヨーロピアンブレンドのテイストみたい。わけがわからないたとえですみませんが、聴いてハモって損はなし! です。また、ツアーで、早く再会したいです。それでは。
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