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2011年11月14日 (月)

『りびんぐでっど!』1巻(さと)の感想

 漫画『りびんぐでっど!』1巻(さと・秋田書店)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 私がこの作品を初めて、週刊少年チャンピオン誌上で読んだのは、「#9 わんこ・オブ・ザ・デッド」。ちなみに、サブタイトルはすべて、「○○・オブ・ザ・デッド」と、つきます。おもしろかったのですが、『さんかれあ』と同一バージョンではないかと思っておりましたが、申しわけありません! 精神的土下座をいたします!

 私が近所の本屋様で入手したのも、ラスト1冊。売れているようですが、それも納得。とにかく、おもしろい! 「ぼく」こと、普通の高校生、青山圭太と、ゾンビのヒロイン、灰田もなことの、同居コメディーなのです。とにかく、理由は不明ながらも、急死しながらもゾンビとなって復活した、もなこの、底抜けの明るさ、ポジティブさに脱帽。もなこは、ゾンビゆえ、やや顔色が悪いですが、非常にかわいい。時折見せる、笑顔のかわいさときたら、圭太でなくとも、胸がキュン! と、なってしまいます。
 しかし、彼女は腐っても、いや、すでに腐っていますが、とにかくゾンビ。頭はもげる、腕はちぎれる、お腹から腸がはみ出す、体が縦あるいは横に真っ二つにされて、臓器が露出していても、生きて(いや、正確には死んでいますが)、余裕でしゃべります。たとえば、#12で、「あっ・・・・ダメっ」「そんなトコ見ないでぇ・・・・」と、悩ましい台詞と表情で恥じらいますが、もなこが恥ずかしがっているのは、首の切断面をつぶさに観察されることでした。
 そして、何度も申しますが、もなこはゾンビ。空腹に駆られると、行き場のない自分を引き取ってくれた、恩人でもある圭太にさえ、白目をむいた野獣と化して襲いかかります。真性ゾンビもなこを、美少女ゾンビに戻すには、肉を与えるしかありません。このように、愛くるしさとグロテスク+ホラーのギャップが、非常におもしろく、印象に残ります。
 加えて、この漫画はとてもリズム感がいい。ストーリー展開、オチもそうですが、私は特に会話面がすばらしいと、思いました。たとえば、120P、#9。

圭太「そんな灰田みたいに 肉ばっか欲しくないから! 一緒にすんな」
もなこ「ひっひどい!! 人を肉奴隷みたいに言うなんて!!」
圭太「それ イミ違う!!」
もなこ「あ・・・・青山君の草食系ー!! 健康に生きてろ!!」
圭太「何その微妙な罵倒」

 そういうわけで、ゾンビヒロイン、もなこのグロかわいさとともに、テンポのよいギャグを楽しめます。お話はほぼ一話完結ですが、短期連載から本格連載になった作品ですから、もなこゾンビ化と、圭太と同居する経緯を知る上では、最初からお読みになった方がいいでしょう。なお、もなこのライバル的存在、水森アンリという心霊マニアっぽい少女もかわいい。けれども、圭太の心は、もなこに集中しているから、圭太、もなこ、アンリの三角関係は成立しないだろうと、私は予想していたのですが、何と現在の連載では、もなこが大好きな少年か青年が現われています。普通の少年とゾンビヒロインの恋は、おもしろおかしいけれども、今後の展開ともども、見逃せません。お勧めです。それでは。 

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