『みつどもえ』3、4巻(桜井のりお)の感想
漫画『みつどもえ』3、4巻(桜井のりお・秋田書店)の感想を申します。いくらかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
3,4巻となって、ずいぶん絵が安定して、かわいくなってきました。そして、いかにも萌えに走りそうなのに、正統派ギャグで、エロをリスペクトしながらも、エッチシーンはなし! という基本路線と、かわいい絵柄で超パワー、そして心地いいノリは、いっそう加速してきたと思います。特に、私は三女のひとはの美少女ぶりが際立っているように感じられました。
3巻の裏表紙では、三つ子姉妹の父、丸井草次郎が紹介されていますが、43卵性(P31)では、彼の少年時、佐藤信也も顔負けのイケメンであったことが判明し、仰天しました。さらに、エロ本とハムスターのチクビにしか興味のなかったような、ひとはが、本気戦隊ガチレンジャーにはまって(42卵性・P21)、矢部先生の他、クラスメイトの吉岡ゆき、杉崎みくの弟、龍太に近づき(4巻・62卵性・P29)、親交を深めようとします。3巻では、「佐藤が好きでしょうがない隊」という、佐藤大好き女子三人組が登場(43卵性・P31)。隊長は緒方愛梨(おがちん)で、他は伊藤詩織、加藤真由美(フルネームがわかったのは、4巻・65卵性・P53)。彼女達は言動が過激で、佐藤のファンというより、フリークなのですが、どういうわけか、なかなかの美少女っぽく見えます。
4巻裏表紙は、杉崎みくと、その取り巻きである、眉毛が太くて恋愛事情が大好物の、吉岡ゆき、長身で人のいい宮下(名前不明)が描かれています。意外にも、みつばが大嫌いなのは杉崎のみ。宮下は性格が悪くないのに、なぜか、ひとはに敬遠されています(70卵性・P95)。さらに、杉崎はみつばを敵と見なしているのに、その美人の母親は、何とみつばのファンで、彼女に罵倒されたがっているというのですから、母子三角関係? いや、単に、杉崎母はドMか(75卵性・P129)? 他にも、ふたばが風邪をひいた際、ひとはとそっくりの、どす黒いオーラを放つなど(74卵性・P123)、姉妹達も個性的な登場人物達に負けないおもしろ言動をしています。
ワタシ的にお勧めなお話は、3巻では、佐藤がふたばの勢いに巻きこまれて、セクハラ三昧の被害にあう、40卵性(P5)。子猫をめぐって大騒動の49卵性(P81)。結局、子猫は丸井家のペットになるのかな?
4巻は、ハムスターのチクビを溺愛するあまり、ひとはが突如として、男臭い格好をする64卵性(P45)。杉崎の弟、龍太を喜ばせようと、みつば、吉岡、宮下、佐藤がサンタに扮して登場しますが、ことごとく正体がバレて撃退されます。最後に、男らしさ爆発の千葉が、サンタガールの格好に、女言葉で・・・・私は笑いすぎて、息が詰まりましたよ。そういうわけで、3、4巻はお勧めですし、さらに購入いたします。それでは。
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