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2011年12月 3日 (土)

『鉄腕バーディーEVOLUTION』9巻(ゆうきまさみ)の感想(加筆修正版)

 漫画『鉄腕バーディーEVOLUTION』9巻(ゆうきまさみ・小学館)の感想を申します。いくらかのネタバレが含まれていますので、ご注意ください。

 9巻は、ネーチュラー・ゲーゼの褐色の巨乳が目印です(笑)。レビもろとも、日本がメース司教の宇宙船から攻撃されて、崩壊する危機は何とか脱出しましたが、ネーチュラーの脱出はなかなかうまくいかず・・・・彼女の過去編とからめたお話になっています。

 あらすじとしては、ゴメスによって、ダメージを受けたネーチュラーは、記憶の混乱が続いています。そうこうするうちに、アメリカからアンカーマン、その付き人か秘書? のカシュー・ゲーゼなどが、クリステラ・レビの浄火学館本部に集結。監禁されて、呆然としたまま、ネーチュラーは、幼い頃、周囲の偏見にさらされてきたこと、難解な教義の習得、さらには同族たるカシューとの出会いと、禁断的な情交、それを司教らに糾弾されて、人格をゆがめられ、異端者(神祗庁に都合の悪い学説や教義を説く者)へ祝福を与えるという名目をつけた、殺人者へと変貌されたことを想起します。しかし、それでも彼女は、カシューとの関係を断ち切れませんでした。カシューも、廃人同然の彼女を目の当たりにしながら、何もできないのを焦り、バーディーに協力を要請します。
 やがて、能力がほぼ回復したバーディーは、持ち前の怪力でネーチュラーを解放。二人で逃走を試みますが、途中、アルタ皇帝の近衛兵団と自衛隊4特と出会って、戦闘状態に。このベリア・ヒャッコ率いる近衛兵団は、600年前の凍結睡眠から覚醒し、オリオテーラ撤退戦も経験した猛者ぞろいで、バーディー、ネーチュラーとも苦戦を強いられますが、ボロボロになりながら、彼女達は何とか撤退。さあ、バーディーの宇宙船へ乗りこもうとした寸前、ネーチュラーに異変が! 強烈な洗脳なのか、再びクリステラ・レビ殺害に向かおうとします。どうするの、バーディー!

 はい、どシリアスなお話ですけれども、ただ一つ、お笑いのポイントがあります。作者様が後書き漫画で描かれていましたが、バーディーと戦った近衛兵団の一人、ダールが、20歳ほど老けこんだ「あ~る」なんですわ。まあ、あ~る、じゃない、ダールはいたって真面目にバーディーとバトルしていただけに、笑う箇所じゃないと、私はわかっていましたよ。でも・・・・笑ってしまいました。
 カシューとネーチュラーは、すでに肉体関係にあるようなことは、『鉄腕バーディー』の後半エピソードにも載っていたと思います。セックス・フレンドっぽい、さばさばした関係かと予想していましたが、どうやら、お互いにとって非常に深い意味を持つようです。カシューとネーチュラー、どちらもクールで、人の揚げ足を取るのが得意(被害者はもちろん、バーディー)のはずが、カシューは珍しく狼狽し、ネーチュラーは頼りない幼子か人形のようになってしまいました。これはちょっと、痛々しかったです。
 宗教が情交を禁じるのは、よくあることですよね。しかし、神祗庁はそれを責め、カシューとネーチュラーを監視しながらも、二人を引き裂くことはしなかったようで? ネーチュラーが反抗した際、カシューを切り札に使うつもりだったのでしょうか? 宇宙においても、宗教教団の行なうことは、よくわかりませんな。まあ、現在のカルト教団を作者様流に表現したのかもしれませんが。
 でも、バーディーとネーチュラーの、初めて芽生えた友情とも言うべき怪力タッグも、神祗庁の洗脳の前には、何の役にも立たないのでしょうか。カシューとの情愛も関係なし? ぜひ、ネーチュラーは神祗庁の殺人マシーンから、辛辣だけど心優しい女性に戻ってほしい。体育会系で、芯から人のいいバーディーに、心の痛みを感じないでほしいものです。
 ところで、恒例の「バーディーのエロシーン」ですが、バーディー自身は特にありませんでした。しかしながら、ご想像のとおり、ネーチュラーの全裸率が高かったですね。カシューとピロートークというか、終了後とか、あるいは神祗庁の司教あたりに尋問を受けたり、洗脳? されたりしている場面で。教義に理由付けして、テロや殺人を行なう宗教なんて、危なすぎ! ネーチュラー、早くこの支配から逃れなさいよ。
 そういうわけで、10巻が楽しみであり、ネーチュラーがどうなるかと、少し心配です。購入しますけどね。それでは。

(捕捉)ネーチュラーのエロシーンについて加筆、他も少々修正いたしました。すみませぬ。(2011年11月4日 16:00)

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