『Good Morning ティーチャー』1巻(重野なおき)の感想
四コマ漫画『Good Morning ティーチャー』1巻(重野なおき・竹書房)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
タイトルの『Good Morning ティーチャー』とは、主人公である、自称「愛と炎の社会科教師」、東進太郎のこと。初めて、柏葉高校2年A組の担任となり、はりきっていますが、彼の特徴は、学校が大好きで、夜明けのうちから登校してスタンバっている、用務員さん顔負けの早起き好きであることです。現役教師のダンナからすると、「変態やな」と、断言しておりましたが(苦笑)。
そんな東の周囲には、個性的な先輩および同僚教師と、2年A組の生徒達が目白押し。まず、東が思いを寄せる英語教師の山下葉子、ミーハーの校長、辛辣な教頭。生徒達は、明るく元気だが、成績の悪い内田沙耶佳(ウッチー)、成績優秀で東に攻撃的な上原正充、サボリ癖のあるスポーツ万能少年、由井唯(ゆい ただし)こと、ゆいゆい。見かけが怖いが手芸が趣味で、20歳の番長、飯田清尚、その彼女で童顔の岩沢栗子・・・・こんなところでしょうか。
1巻は、高校生だった東が、師匠となる教師、菅野舞に感化されて、早朝登校を志すようになるところから始まります。この菅野舞、大半がニコニコ顔なのに、モノローグがなかなか容赦なし(アズマ・・・・結局 第二ボタンを欲しがる女子は いなかったのね・・・・)(P10)で、いい味を出しています。重野なおきさんもお気に入りキャラだそうですが(P92)、再登場してほしいものです。
それから、重野なおき作品の特徴でしょうか、単独でも読めますが、緩やかにストーリーが続く四コマと、自由スタイルで描かれている扉ページによって、一話(話数は、morning1、morning2と、されています)ずつ構成されています。熱い、とにかく、東のキャラクターが暑苦しい! なので、まったくテンションが下がらず、くすくす笑ううちに、あっという間に読み終えてしまいました。
三角関係フリークの私としては、東が好きな山下先生(しかし、全然彼女は気づいていません)と、東を好きなドジな教え子、ウッチーとの関係が、どのように進展(あるいは破綻?)するかということですね。サボリ魔のゆいゆいVS優等生の上原の対決、ゆいゆいVS学級委員長の海野綾、ゆいゆいVS番長・・・・って、あらためて読むと、だらしないはずのゆいゆいは、なぜかよく衝突を起こしています。もっともひどい目にあっているのも、東の次に彼ではないでしょうか。そして、女教師に女子生徒は、皆かわいいのですが、一人として、か弱いタイプがおりません。むしろ、ウッチー、綾、栗子は男勝りタイプのような? こりゃあ、ゆいゆい受難物語とも言えるかも。
そういうわけで、この熱血教師成長物語とも2年A組ストーリーとも言える、四コマにしてはパワフルで濃いギャグ満載ストーリー、今後の展開が楽しみです。2巻以降も購入しようと思います。お勧めですよ。それでは。
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