2012年NHK大河ドラマ『平清盛』第十話の感想
2012年NHK大河ドラマ『平清盛』第十話の感想を申します。あらすじに関しては、次のところをご覧ください。
↓ ↓ ↓
http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/
何とか、自分の日本史オンチを直すべく、また、今、読書中の『闇の検証』をさらに理解したくて、天里友香様お勧めの『平清盛』を見ましたよ。実は、NHK大河ドラマをリアルタイムで視聴するのは、生まれて始めてなのですよね。子供の頃、NHKの大河ドラマと朝の連続テレビ小説をありがたく拝見させていただいている、といった大人達の雰囲気に、反発を感じていたからなのですが、文句や苦情を言うなら言うで、ここに載せればいいじゃん、と、急に思い至ったわけです。本当に、融通の効かない頑固者なのか、ただの気まぐれ腐女子なのか、自分でもわかりません。ともあれ、天里友香さん、どうもありがとうございました。
視聴した結果としては、なかなかおもしろかったです。ただ、人物がたくさんで、相関関係がわかりにくい欠点はありますね。日本史を学び始めて間もない人、子どもさんには不向きかもしれません。ラスト近くの桜の花吹雪など、私の近所にも桜の名所はありますが、あんなに飛ぶものでしょうか。演出過剰ではないかと、一瞬、イラッとしました。
いいな、と思ったのは、私がいかにもNHK大河ドラマと感じていた、仰々しさ、重厚さをあまり感じなかったこと。むしろ、第十回は、お昼の奥様劇場のような、よろめきドラマというか、不倫の極みというか。天地ほどの恐ろしい身分違い、醜い男の嫉妬、女同士の争いなどが描かれていて、清盛サン、あなた、主人公というより、狂言回しではありませんか? と、言いたくなるほどです。従来型の大河ドラマファンの方には、斬新とも破天荒とも受け取られるでしょうね。道理で、WEBでの評価が真っ二つに分かれるわけですな。
そして、私は芸能オンチ(ニュース以外のテレビをあまり見ない)ので、どの役者さんが上手で下手なのか、よくわかりません。しかしながら、今回の佐藤義清(後の西行法師)の惑乱と出家については、学校で学んだ彼の短歌がいくつも頭の中でよみがえり、実になつかしくも、心震える思いがしました。西行法師は、単なる桜好きではないということです。そんな彼が、出家して武士でなくなったのは、どういう意味があり、強い思いがあったのでしょう。そんなことを考えていると、いっそう西行法師の短歌が神秘的な輝きを帯びているように感じられます。第11回も、できれば視聴してみたいです。それでは。
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コメント
こんにちは。
お会いした際についつい熱弁してしまいましたが、
早速見て頂いたようで、どうもすみません!
個人的メールでも書きましたが
実はこの10話は「ちょっと微妙!?」な回に思えたのですが、
それでも興味は持って頂けたようで
「シメシメ、話の出来る仲間が増えたら嬉しいな~♪」なんぞと思ってます(笑)
今の放送の辺りは、まだ清盛も若くて平家の頭領も養父の忠盛だし、
更に朝廷サイドが色々と濃すぎる
(史実に忠実にし過ぎるとかえって『放送不可能』レベルになるくらい!!)ので、
一時期荒れてたのが落ち着いてきた清盛が一番普通なキャラになってて
ドラマの『狂言まわし』になりがちですね。
このドラマ、見続けていると
一見コミカルなシーンですらも伏線やオチになってることが多いのに気づいて
「見るほどに味がでる」作りになってます。
先の歴史を知ってると暗示に思えて切なくなるシーンやセリフもちりばめられてますし、
出来たら、せっかくなのでせめて前半の見せ場『保元・平治の乱』までは
なるべく続けて見て頂きたいなと思ってます。
(ある意味、今の辺りはそこに向かうための助走期間ですので…。)
投稿: 天里友香 | 2012年3月15日 (木) 12時44分
いらっしゃいませ!
さすが、歴史情報通! 詳細なお知らせ、ありがとうございました。
西行法師については、出家理由というか、エピソードをきっちり描いてほしかったと思わなくもないのですが、もうあっちもこっちも衝突の火種だらけで、私が敬遠していた、NHK大河ドラマの仰々しさと教科書臭さがなくて、非常にいいと思います。
これで、平清盛なり、他の誰かなり、好きな登場人物ができたら、もっともっとおもしろくなるでしょうね。
取りあえず、興味を持っているのは、後の崇徳院です。
またいい情報がありましたら、お知らせくださいね。
投稿: 紅林真緒 | 2012年3月15日 (木) 23時52分