2012年NHK大河ドラマ『平清盛』第十八話の感想
2012年NHK大河ドラマ『平清盛』第十八話の感想を申します。あらすじ、出演者に関しては、公式サイトをごらんになってください。
↓ ↓ ↓
http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/index.html
今回は、ワタシ的に萌え回でした! いやぁ、眼福というか、よろしかった~!
最大級の萌えポイントは、終了ギリギリで、崇徳上皇の息子、重仁親王ではなく、破天荒な言動で批判され、後継者争いから、はみ出していたはずの、雅仁親王が後白河天皇として即位した場面。雅仁親王、もとい後白河天皇は、してやったりと言わんばかりの薄笑いを浮かべています。勝ち誇った笑み、とも言うべきでしょうか。遊びまくっていたくせに、やはり、朝廷の一人して、権力は欲しいのですね。こういう邪悪な笑いを浮かべる人物は、老若男女を問わず、私は好きです。身近には絶対に、いてほしくないけど(もし、存在したら、問答無用で逃げますね)。
将来、ムニャムニャなことになるため(ネタバレなので、自主規制しました)、注目していた崇徳上皇ですが、今回は大胆不敵な雅仁親王に比べて、脆弱に感じられました。一刻も早く、重仁親王を即位させたいのはわかりますが、しょせんは鳥羽院の心積もり次第だなんて、ちと情けない。辛い雌伏期間中であっても、有力武士や藤原摂関家、新興貴族らとコネをつくるとか、鳥羽院に気に入られるため、和歌や武芸の修業に励む、高い教養を身につけるなど、やるべきことはたくさんあるでしょうに。自らを勝手気ままにして、下々と遊び、今様を歌っていた雅仁親王の方が、器が大きかった→思いがけない幸運に恵まれた、ということなのでしょう。
それにしても、鳥羽院に対して、「御しやすいお方をこそ、帝に選ぶべきです」と、進言する、信西の悪辣さにも参りましたね。この時代は、お坊さん≠聖職者・人格者ではないらしい? とにかく、出家するなり得度を受けるなりして、法皇、僧職になることが、ステータスのようですね。さらに、今までで最大のクセ者、藤原頼長が、「服喪中の者は、殿中に上がれない」というしきたりを、律儀に守ったため、結果的に後継者選びから、はずされてしまったことも驚きです。そろそろ、頼長の悪行もできなくなってきたかも? 清盛はこれから、どうするつもりなのでしょうか。一体、どうなるのでしょうね。それでは。
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コメント
こんばんは。
後白河天皇の即位した時のあの顔ですが、見た時
長講堂にある『後白河法皇坐像』にそっくりだと感じました。
江戸時代の作品だから実際の似姿ではないですが、
それでも『その人』とされてるイメージを咄嗟に連想させられる辺り、
キャスティングも絶妙だと思います。
後白河帝の初登場回で清盛が
「(貴方様は)自分はここにいる、腹を空かせていると訴えて泣く赤子の様だ」と言ってたのですが
乙前とのシーンはその台詞が再現されたかのようになっていて
「…あの後、後白河帝と清盛は双六を始めたわけだけど」
まさにこれから2人は歴史の表舞台で
『長い双六遊び』をするのだな…と。
やはり、このドラマは一見何気ないシーンも伏線になってて気が抜けません!!
投稿: 天里友香 | 2012年5月18日 (金) 01時07分
コメント、ありがとうございました。
(私的用事で、このような時間になりましたが)
そうですか、オープニングの双六らしき、飛び交うサイコロは、清盛と後白河天皇、双方の非情極まりない、リアル運命ゲームのことを指し示していたわけですか!
時子の演出だけは、やや不満ですが、いっそう集中して視聴したいと思います。
少なくとも、晩ご飯の用意をしながら、というのはやめますね(土下座!)。
投稿: 紅林真緒 | 2012年5月19日 (土) 01時23分