2012年NHK大河ドラマ『平清盛』第十五話の感想
2012年NHK大河ドラマ『平清盛』第十五話の感想を申します。あらすじ、出演者に関しては、公式サイトをごらんになってください。
↓ ↓ ↓
http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/index.html
おっと、佐藤義清、じゃない、西行が再登場しましたね。歌を詠むのが、このドラマにおける彼の役割でしょうか。ぶっちゃけ、うっとうしく感じられます。もっと何か、物語を盛り上げる働きをしてほしく思います。
藤原頼長自身から、家盛の死の真相(もちろん、秘密の関係まで!)を知らされ、ふだんはクールすぎるほどクールな平家棟梁で、清盛の父、忠盛が激しく動揺し、清盛に八つ当たりまでするところが、迫力でした。それにしても、藤原頼長の、「見事な犬死じゃ」と、亡き家盛をあざけった場面は、お見事というべきか、心底憎たらしいというべきか。
忠盛がどんなに頼長を憎んだところで、天地ほども違う身分の差は埋めようがないのです。それがいっそう、忠盛のやり切れない憤懣となったわけでしょう。そんな荒れ狂う父に対して、清盛は傷まで負わせられながらも、黙って、自分の血を曼荼羅の紅に加えます。このあたりは、清盛が父に反発したというより、彼なりのいたわりを示したのであり、家盛への供養でもあるのでしょう。
父子兄弟間で、文字通り、骨肉の争いを起こしている朝廷や藤原摂関家と、血のつながりがあろうとなかろうと、一族の結束を強める平家の人間模様は、恐ろしく対照的です。対する源氏は・・・・というのが、次回のお話ですね。それでは。
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コメント
ネットで時々見る意見ですが、
「清盛も義朝も知ってる」「後年、頼朝にも会うエピソードがある」立場上、
西行をナレーションにした方が良かったかもですね。
(頼朝だと「何故、ここでこんなに平氏寄りなナレーション?」
な違和感を感じる部分が今までも有りましたし)
仏画の紅に忠盛に負わされた傷から流れた血を混ぜたのは
「絵に描かれた仏を介して、
血縁関係のない自分と家盛、忠盛との『血縁』を結ぶ意味もあるのでは?」
という意見を見かけて、なるほどと思いました。
ドラマとしては『争い』の方がどうしても見映えしますが、
『結束』だって、護っていくにはドラマがあるって思える回でした。
投稿: 天里友香 | 2012年5月 9日 (水) 08時22分
コメント、ありがとうございました。最近、3時を過ぎなければ寝つけない、紅林です。
中立の立場にある、西行がナレーションの方がよかったかも、とは以前にお聞きしましたね。
ただの歌詠みが得意なイケメンというワクにはまらない、超個性的な人物ですから(人体錬成とか!)、物語がちょっとだけ脱線してもいいので、生かしてほしいです。
私は学校で勉強していたせいか、西行とその歌が好きなので。
第十五話のエピソードには、そこまで深い意味があるのですか。なるほど!
投稿: 紅林真緒 | 2012年5月10日 (木) 02時51分