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2012年5月26日 (土)

歴史秘話ヒストリア名作選『“悪の華”は平安京の夜に開く~キケンな貴公子、藤原頼長~』の感想

 歴史秘話ヒストリア名作選『“悪の華”は平安京の夜に開く~キケンな貴公子、藤原頼長~』(5月23日放送)の感想を述べます。
 この回は2011年に製作されたものだそうで、エピソード中の藤原頼長役を演じたのは、歌舞伎俳優の市川春猿さん。くわしい内容は、次のとおり。
 ↓ ↓ ↓
http://www.nhk.or.jp/historia/backnumber/127.html

 藤原頼長は、現在視聴しているNHKの大河ドラマ『平清盛』で、武士をあやつろうと画策する、源氏平家共通の敵のように描かれおり、それで興味をもって見たのですが。
 なかなか、おもしろかったですよ。眉間に皺が寄るほど、小難しくもなければ、易しすぎもしない内容でした。異端の貴族、頼長の生涯という点で、ブレもしませんでした。ただ、頼長の男色遍歴に関しては、腐女子的においしいのですが、ソレだけではないはず。妙に、あのあたりだけウケねらいのように感じられて、不自然でした。
 しかし、頼長はただの男好きではありませんでした。博学で、中国の資料を手本に、苛烈な武断政治を敢行しようとしました。「だれそれの貴公子とつき合った」、なんて都合の悪いことを、なぜかつぶさに書き記していたり、高い身分に乗じて、美青年と美少年を食べ放題している、と思いきや、一人の従者の死に衝撃を受けて、墓に通い詰めていたりと、一筋縄ではいかない、ド派手な活躍ぶりでした。
 そんな頼長も、兄におとしいれられて(?)、政治の中枢から転げ落ち、挙句は保元の乱の首謀者として批難され、死後も遺体を埋葬していないなど、哀れむべき最期を迎えます。
 しかし、本当に怖いのは頼長でなく、兄弟を平等に愛さなかった、その父ではないでしょうか。しかも、頼長が保元の乱で重傷を負って、必死で逃げ帰ってきたというのに、会おうともせず、門を閉ざして拒絶したとは、あまりにひどすぎる。頼長が気の毒に思えて仕方がありません。
 やはり、親子兄弟で比較や特別扱い(えこひいき)をしたら、恐ろしいことになるかもしれないし、骨肉の争いというものは、実にむごい。なかなか、考えさせられる内容でした。それでは。
 

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コメント

 こんにちは。
 ご紹介した?番組、面白かったみたいで何よりです。
 頼長の男色についてですが、
『政治的』な意味合いについての説明が
確かにもう少し欲しかったですね。
(一応「院政寄りの人物と関係を持っていた」とは触れられてましたが)
 その上で『(政治の駆け引きとはあんまり関係ない)
身分の低い家臣兼愛人の死を悲しむエピソード』を入れたら、
より『根は純粋であるが故に、愛憎の激しい人』なイメージが際立った気がします。
(まあ、ドラマではない歴史バラエティーで
必要以上にキャラだちさせる必要はないんですが)
 父の忠実は乱の責任を逃れるために頼長に会わなかったそうですが、
実際には元から乱の首謀者扱いされてたそうなので
「だったら、一目だけでも会ってやればいいのに…
(きっと、傷の痛みに耐えながら
「死ぬにしても、その前に父上に御会いしたい」との一心で逃げてきたのだろうに)!!」と考えると
「最期に、その愛情を信じていた父親から裏切られたんだな…!!」と、
人として、とても哀れに思います。

投稿: 天里友香 | 2012年5月27日 (日) 15時42分

コメント、ありがとうございました。
そして、睡眠障害だか単純疲労だかで体調不良ゆえ、このようにお答えが遅れて、すみません。

いやいや、天里さんには貴重な情報をいつもいただき、お返しはちっともしなくて、悪いなと思っているのですよ。
それに、私の感想は超シンプルだし、またシンプルなのを心がけていますから、「おもしろければよし!」なのです。

それにしても、例の大河ドラマの第二十一回は、参りました。
極上の素材に、要らない手をごちゃごちゃと加えて、わけのわからない料理に変えてしまったみたいな?
それはそれとして、いずれ近いうちに、感想をアップしますので、よろしかったら、また遊びに来てやってください。

投稿: 紅林真緒 | 2012年5月31日 (木) 23時18分

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