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2012年12月 9日 (日)

『HONKOWA』2013年1月号(朝日新聞出版)の感想

『HONKOWA』2013年1月号(朝日新聞出版)の感想を申します。ネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
『密教僧 秋月慈童の秘儀 霊験修法曼荼羅』(永久保貴一)、猿のキメラのような化物、出現。地道な修行と、慈童さんと同じような能力を持つ(?)修行者達との出会いなど、ノンフィクションに近いスタイルのお話ながらも、バトルつき和風伝奇物語風になってまいりました。すごいです。どんどん、おもしろくなってきましたよ。

『怪奇心霊語り』(語り:加門七海 画:JET)、怖い本物の人間の幽霊を見たと、冒頭で力説する加門七海さん。え? 今まで語ってきたのは霊や不思議な存在であって、幽霊ではなかったのか、な? それでも、ご神木のような立派な木は発見するし、心を読めるらしい(?)ホームレスのおじいさんとお話できるし、結局、怪奇、不思議な事象に出会うようになっているのでしょう。
『オカルト万華鏡』(流水りんこ)、世界各国にある、おまじないというか、お守り、チャーム、ラッキーアイテムのお話。かわいらしいもののようで、呪術的なものは確かに危ない。だからといって、やめられるものではないのです。必要なものは、ハッキリ口に出した方がいい、とのRさんの台詞はまさに至言。
『オカルト博士の妖怪ファイル』No.11(画:鯛夢 語り:山口敏太郎)、今回のテーマは、姑獲鳥(ウブメ)ですが、れっきとした事件です。知人、玉ちゃんの愛児を、姑獲鳥がねらっている? これは同じ立場のお母さん達には、怖いお話かも。くわしく知りたい方は、ぜひ読んで見てください。
『萌黄の山 瑠璃の空』(高野美香)、恒例の霊感ママシリーズですが、今回はママの出番は少なめ。若くして世を去ったある女性と、死後に出来た、不思議な縁のお話です。山好きの私は、屋久島に行きたくなりました。あと、山の自然の湧水って、私も一度だけ、インスタントコーヒーにしていただいたことがありますが、今でも忘れられないほどにおいしかったです。それから、縄文杉は神さま、というママのお言葉ですが、霊感のある友人も同じことを言っていました。
『伊藤三巳華のスピ☆散歩』、今回は、奈良の東大寺と春日大社を視て、体験してもらいました。超地元! そのパワーの違いは? 大仏さんが伊藤三巳華さんに語ってきた? 奈良盆地にそびえる、三つのピラミッドについては、次号で明らかになるでしょうか? このような慈愛と神秘にあふれたパワースポットのそばに住んでいることは、やはり、幸せなのでしょう。奈良県内の本屋さんは、ぜひとも、HONKOWAを平積みして、説明文つきで紹介すべし! 今回は、どのお話も読み応えがありましたよ。それでは。

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コメント

はじめまして。ビョークといいます。もう、3月号が発売になりましたが、1月号も面白かったですよね。

霊感ママシリーズの話は怖いというより、私はちょっと感動しました。ああ、幽霊も生きている人間も同じなんだなって。それと、改めて自然に対する大切さを学んだ気がします。悔いのない生き方って難しいですけどね。

あと、個人的に印象に残ったのは、「家庭教師は見た」です。あれは、怪奇現象も描かれてたけど、心理的にも怖かったです。おばあさんに引っ張っていかれて、あんな怖い目に、しかも病院で遭いたくないよー。って感じですね。

慈童さんは、やっぱりすごいですよね。それの一言につきます。化物を封じ込めちゃうんですから。他にも癖のある人物が出てきてましたけど。

りんこさんのおまじないは興味深かったです。呪術と一緒というのは、玲子さんも何かの作品で言ってましたよね?でも、確かにやめられないですよね。私もRさんの言うことは一理あるのかな?と思いました。

ミミカさんのスピ散歩、すっごく面白かったです。奈良出身の紅林さんには、相当嬉しかったみたいですね。でも、私も地元のお寺「成田山新勝寺」をやってくれたときは嬉しかったです。でも、東大寺の大仏様のありがたいお言葉を聞けるミミカさんもすごいけど、大仏様が人々の願いを天に届けようとするというのは、さすがだなあって思いました。

長文になり、すみません。

投稿: ビョーク | 2013年1月30日 (水) 16時54分

ビョーク様、いらっしゃいませ。
私的にいろいろあって、ヘタレてしまい、どうしても活力のある返信ができず、このように遅くなってしまい、申しわけありませんでした。

アバウトな私と違って、かなり深くお読みになっているようですね。
ま、奈良は、古来からの呪術+中国伝来のものがあるために、京都以上に深い謎に包まれているのです。
大仏殿・春日大社もいいですが、春の行楽シーズンでは、明日香村のサイクリングもお勧めいたします。
うまくいけば、一面のれんげ畑が見られるかもしれません。

詳細なコメントは勉強になりますから、大歓迎です。
トロい管理人ですが、どうぞ、またいらっしゃってください。

投稿: 紅林真緒 | 2013年2月 9日 (土) 23時57分

紅林様、返事を下さってありがとうございます。いえいえ、私もアバウトな方ですよ。詳細というより、自分では長文って感じです。苦笑。うーん、奈良は確かに奥深い何かが、ありそうですよね。地元を愛せる紅林様が羨ましいです。色んな感想を書かなくてはならないのですから、トロイなんてことないですよ。では。

投稿: ビョーク | 2013年2月18日 (月) 22時16分

ビョーク様、再びのご来訪、ありがとうございました。
そして、私は再度の返信遅れ、本当にすみません。

言いわけばかりするのも、見苦しい(読み苦しい?)のですが、最新の3月号HONKOWA、優先的に感想をアップさせていただきます。
おもしろいですから!
さらに、先日発売されたコンビニ本HONKOWA、『泣ける心霊体験特集号』も、すごくいいです。
泣けるとまではいかなくとも、亡くなった知人を思い出して、私は胸がじわっと、熱くなりました。

現在の奈良は、花粉の飛散がちと困るのですが、春の花の季節は穏やかできれいで、癒されますよ。
機会がありましたら、ご来訪ください。

投稿: 紅林真緒 | 2013年2月26日 (火) 00時36分

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