『HONKOWA 2013年2月号 霊障ファイル・邪念物特集号』(朝日新聞出版)の感想
コンビニ専用本『HONKOWA 2013年2月号 霊障ファイル・邪念物特集号』(朝日新聞出版)の感想を申します。いくらかのネタバレがありますので、ご注意ください。
やはり、大半がかつて読んだ内容なのですが、一つのテーマでまとめられていると、新鮮な目で読み直せるから、つい買ってしまい、ついつい、感想をアップしてしまうわけです(笑)。冬の怪談、お勧めですよ。
『魔百合の恐怖報告』シリーズ(山本まゆり)より、『死を呼ぶ手紙』、うーん、相談者の方は善良だと思うのですが、ちょいと自己陶酔していませんかね。同情しすぎるのも、成仏を妨げる原因になるようです。二本目、『災いを呼ぶ老婆』、産廃業とか、以前に雑誌で読んだことのある、自殺や病死をした人の住居を後片付けする業者の方って、本当に大変ですね。まして、亡くなった人が、物欲のかたまりだった場合は。霊感のある人には、向いていないし、ない人でも、それなりの覚悟以上の気丈さが必要なのかも。ラストコマの寺尾玲子さんが、お茶目でかわいい。
『迷惑同僚』(月嶋つぐ美+上杉かや)、邪気を呼びこむのを、自分のパワーアップと勘違いしている、とんでもない男性店員VSかやさんの対決。クレーマーやいちゃもんつけの人って、こういう男性みたいなタイプが多いかも。石ファンの私としても、この宝石類を割ってしまう彼は、腹立たしい存在です。
『暗闇から、いらっしゃい』(語り:竹河聖 漫画:JET)2本立て。加門七海さんが語りの場合とまた違い、1本目は、愛しい猫達と恐ろしい霊?をめぐる、切ないお話。2本目は、お姉さんを通じて、霊的な視点を得たエピソードと、またお姉さんが持ちこんだ古い人形によって、死ぬような思いをした怖いお話。お姉さん、感謝すべきか、怒るべきか・・・・。
読者体験コミックは3本なのですが、ことごとく、ユーズドというか、リサイクル品にまつわる、怖いお話なのです。それらがすべて悪いというわけではないでしょうが、霊的に敏感な人は避けるべきかもしれませんし、どんないわれがあるのかを知ってから、購入すべきでしょうね。でも、アンティークのアクセサリーって、凝ったいいデザインが多いから、目を引かれるのですよね。悩んでしまいます。それでは。
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